米軍がハサカ県のM4高速道路を封鎖、ロシア軍の通行を妨害(2020年2月22日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍の車輌複数台がアレッポ市とハサカ市を結ぶM4高速道路を封鎖、ロシア軍の車輌6輌からなる車列の通行を妨害した。

ロシア軍の車列はアームーダー市方面にパトロール活動に向かう予定だった。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県タッル・アブヤド市近郊でシリア軍とトルコ軍の支援を受ける国民軍が交戦(2020年2月22日)

ラッカ県では、ANHA(2月22日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のタッル・アブヤド市近郊のサールージュ村、クーバルラク村、カズアリー村にあるシリア軍拠点に対して砲撃を行い、これを迎撃したシリア軍とビールカヌー村一帯で交戦した。

トルコ軍と国民軍はまた、アイン・イーサー市近郊のファーティサ村を砲撃し、住民1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(2月22日付)によると、トルコとその支援を受ける国民軍が、シリア政府の支配下にあるマンビジュ市近郊を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、北・東シリア自治局とシリア政府の共同支配下にあるカフル・アントワーン村、ファイサル穀物粉砕工場を砲撃した。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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ハンムード運輸大臣はアレッポ市と首都ダマスカスを結ぶM5高速道路を全線再開したと正式に発表(2020年2月22日)

アリー・ハンムード運輸大臣は報道向け声明を出し、アレッポ市と首都ダマスカスを結ぶM5高速道路を全線再開したと正式に発表した。

SANA(2月22日付)が伝えた。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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シリア軍武装部隊は声明を出し、領内へのいかなる領空侵犯も国外からの敵対行為として迎撃すると発表(2020年2月22日)

シリア軍武装部隊は声明を出し、シリア領内へのいかなる領空侵犯も国外からの敵対行為として対処、これを迎撃すると発表した。

SANA(2月22日付)が伝えた。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ナイラブ村での砲撃戦で、トルコ軍兵士が重傷を負い、死亡(2020年2月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がカフルナブル市、ハザーリーン村、バーラ村、イフスィム町、バイニーン村、ファッティーラ村、サルジャ村、ジューズィフ村を、シリア軍戦闘機がザーウィヤ山一帯を爆撃、ジューズィフ村で子ども1人が死亡した。

また、シリア軍地上部隊は、タッル・ナール村一帯、シャーム解放機構、国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる「決戦」作戦司令室と交戦、ハーッス村、カフルサジュナ村、ザーウィヤ山、ダイル・サンバル村、カフルナブル市、ハーッス村、バスカラー村を砲撃した。

これに対して「決戦」作戦司令室は、マダーヤー村を砲撃した。

一方、ナイラブ村一帯では、シリア軍が、トルコ軍、「決戦」作戦司令室と砲撃戦を行い、ガジアンテップ県が発表した報道向け声明によると、トルコ軍兵士1人が重傷を負い、その後死亡した。

これに対して、トルコ軍は、戦車、装甲車など80輌からなる車列を新たにシリア領内に進入させた。

なお、SANA(2月22日付)によると、シリア軍はダイル・サンバル村、ジューズィフ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、カンスフラ村、イフスィム町、バイニーン村、ファッティーラ村、バーラ村、サルジャ村、マストゥーマ村、カフルナブル市、ハーッス村、バスカラー村*で「決戦」作戦司令室の拠点を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアターリブ市一帯を爆撃した。

シリア軍もアターリブ市一帯、ダーラト・イッザ市一帯を砲撃した。

SANA(2月22日付)も、シリア軍がアターリブ市一帯、ダーラト・イッザ市一帯で「決戦」作戦司令室の拠点を砲撃したと伝えた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を25件(イドリブ県11件、ラタキア県6件、アレッポ県5件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を14件(イドリブ県13件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民732人と国内避難民(IDPs)12人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は559,490人、2019年以降帰還したIDPsは788,770人に(2020年2月22日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月22日付)を公開し、2月21日に難民732人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは178人(うち女性53人、子供91人)、ヨルダンから帰国したのは554人(うち女性166人、子供283人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は559,490人となった。

内訳は、レバノンからの帰国者176,989人(うち女性53,492人、子ども90,561人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者382,501人(うち女性114,795人、子ども195,068人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

45カ国で難民登録したシリア人の数は6,568,303人(うち女性1,970,491人、子供3,349,835人)。

また、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は788,770人(うち女性236,945人、子供402,551人)となった。

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一方、国内避難民12人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは12人(うち女性4人、子ども7人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した12人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は54,851人(うち女性18,373人、子供23,458人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,323,447人(うち女性400,932人、子供667,224人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 22, 2020をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領はリビアにシリア人戦闘員(国民軍)を派遣していることを初めて認める(2020年2月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は報道向け声明を出し、リビア領内にシリア人戦闘員(国民軍)を派遣していることを初めて認めた。

エルドアン大統領は「リビアに駐留しているトルコ軍部隊は、リビアの国民合意政府の部隊、そしてシリアの国民軍の人員を教練するために活動している…。リビア政府の要請を受け、治安・軍事教練に関する合意を交わした。我々はこのようにしてリビアに向かった」と述べた。

また「リビアには、ハフィーファ・ハフタル将軍側にロシアのワグナー・グループやスーダンの戦闘員などのテロリスト15,000人がいる…。質問したい。ロシア軍部隊が2,500人の人員とともに駐留しているのに、なぜそのことについて話題にならないのか。彼らがいることを示すビデオもある。スーダンとその傭兵もいる。それらを合わせると10,000人のテロリストがいることになる。そのことを誰も話題にしない」と批判した。

AFP, February 22, 2020、ANHA, February 22, 2020、AP, February 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, February 22, 2020、Reuters, February 22, 2020、SANA, February 22, 2020、SOHR, February 22, 2020、UPI, February 22, 2020などをもとに作成。

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