アサド大統領のいとこのアドナーン・アサド氏はラーミー・マフルーフ氏を痛烈に批判(2020年5月14日)

アサド大統領のいとこで退役少将のアドナーン・アサド氏は、クッルナー・シュラカー(5月14日付)が掲載したコメントのなかで、ラーミー・マフルーフ氏を非難した。

アドナーン氏は次のように述べた。

ここ数日、私はコーラン読誦に没頭してきた。そしてこの聖なる月の半ばの夜に合わせて、これを終えて、我が祖国と国民を救うために、従順になって、全能のアッラーに助けを求め、懇願し、嘆願することにした。

そして、再び振り向き、すべての国民と同じように、あなたを見ている。あなたは大統領閣下に、不注意かつ無頓着に話しかけている。きわめて不快なビデオによって。その後に別のビデオも続いた。おそらく、今後も配信されるのだろう。私が思うに、あなたは大統領閣下をひどく侮辱した。まったく自分のためになっていないばかりか、アッラー、祖国、国民の敵を資したのだ。

あなたは、大統領閣下の母方のいとこで、私は父方のいとこだ。もっとも甘やかされて厚遇されたのがあなたで、もっとも怒られ、悪しざまにされたのが私だ。あなたはカネにまみれた鯨だ。それに対して、私は家族のために財産を売っている。私の月収はたったの50ドルだ。

武装部隊に42年務め、最後の10年は少将だったにもかかわらずだ。私の権利は奪われ、財産の一部も奪われ、そのほとんどが破壊された。いわゆる偽りの治安機関や国防隊によってだ。そのことをあなたに公言しておきた。

ラーミーよ、覚えておくがよい。私はもっとも悪しざまにされてきた1人だが、大統領閣下に18ページからなる書簡を提出した。それは私の著書の第5巻に所収され、近く無料で公刊される。

私はあなたを愛している。そのことが少しでも分かっているなら、難しいことではないはずだ。私は、あなたの取り巻き以上にあなたのことを愛している。

https://www.facebook.com/all4syria.org/photos/a.465386180262145/1908648012602614/?type=3&theater

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、All4syria, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県北部で国民軍所属組織どうしが略奪品の分配をめぐって交戦(2020年5月14日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町近郊のアフラーシュ村、サウダー村、ライラーン村などで、国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのはラフマーン軍団、スルターン・ムラード師団、ムウタスィム旅団。

略奪品の分配をめぐる対立がきっかけだったという。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣は県外への移動規制を5月19日から30日まで解除することを決定(2020年5月14日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス感染症対策チームは、県外への移動規制を5月19日から30日まで解除することを決定した。

ただし、この期間も夜間の移動は禁止される。

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保健省は声明を出し、新型コロナウィルス感染症対策として、2月5日から5月14日までの期間に、各県の隔離センターに収容された人の数が6,781人に達し、うち4,224人がPCR検査の結果陰性と診断され帰宅し、2,557人がセンターにとどまり経過観察を受けていると発表した。

また、この2週間で、渡航制限などによって帰国できずにいたシリア人2,270人が、チャーター便13便で9カ国から帰国、隔離センターに収容されたと付言した。

SANA(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ムハンマド・リヤード・イスマト元文化大臣が米国で新型コロナにより死去(2020年5月14日)

文化省は声明を出し、2010年10月から2012年6月まで元文化大臣(無所属)で作家・演劇批評家のムハンマド・リヤード・イスマト氏(73歳)が、新型コロナウイルスに感染し、滞在先の米シカゴの病院で死亡したと発表、弔意を示した。

イスマト氏は文化大臣職を解かれた後、2012年に米国に移住し、2013年から米国内の大学で客員教授を務めていた。

https://www.facebook.com/Syrian.Ministry.Culture/posts/3263298610400827?__xts__%5B0%5D=68.ARBr7cpjd22cqd6cN7PQbu4mcdnak0-3sC9UYUjA_MD6cwRuK1yTI7EkM9LbZpT2SXQHZE6fXHk9wO1p7MY_v08PkctXtphlJiGOPPYAUMRVpdIjuZ1V5ZciLYt4_NbCR77YLMyfULwJ-WE4er2eFvl4L8F85CME_674mUHEQMJHWEJ8lyk_SqPW2ZERdHX16VGuac5xzZKCZMOLrSFZPLM0HruBOeN4jDQFyLRum6YFM5QQ2JESAdR8pKJHUHFzF2U_YW9wJq1-TZ9DK72LVDHYvS0VqvNEHg8ehoqHMpnnghLkVgls0VUMZPKdturlUc79K86syMEQPghdkOxHz5QUPA&__tn__=-R

 

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トルコ占領下のハサカ県北部での爆発で4人死亡(2020年5月14日)

ハサカ県では、ANHA(5月14日付)、SANA(5月14日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市近郊のシャッラーフ村でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、住民4人が死亡、多数が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(5月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアキーバ村、スーガーニカ村、マルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市にある国民軍の野戦病院裏で爆発が発生し、3人が負傷した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(5月14日付)によると、ラーイー村とアーミリーヤ村を結ぶ街道で内務治安部隊(いわゆる自由警察)の隊員2人が何者かの襲撃を受けて殺害された。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県で体制打倒、イラン排斥を訴えるデモ発生2020年5月14日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市、タファス市、タファス市、サフム・ジャウラーン村で体制打倒や「イランの民兵」の退去を求めるデモが発生した。

デモに参加した若者らは、「シリア万歳、バッシャール・アサドは倒れる」、「シリアは自由、自由、イランは出て行け」などと連呼した。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県でロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で合同パトロールを実施(2020年5月14日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから70日目となる5月14日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を確認しなかったと発表した。

トルコ側の監視チームも停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で合同パトロールを実施した。

両軍部隊はタルナバ村からアリーハー市近郊に至る区間をパトロールしたが、アリーハー市近郊で、3月5日のロシア・トルコの停戦合意に反対する反体制派や住民から投石を受けた。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌23輌が、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入した。

他方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村を砲撃した。

これに対して、反体制武装集団は同地上空を旋回するシリア軍の無人偵察機(ドローン)2機を撃破した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

このほか、ビンニシュ市内の民家で爆発物を製造中に爆発が発生した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ウンム・マヤーズィン町でシリア軍の士官(少尉)を含む2人が何者かの襲撃を受けて、死亡した。

また、ダルアー市難民キャンプ地区で、女性が正体不明の武装集団によって殺害された。

AFP, May 14, 2020、ANHA, May 14, 2020、AP, May 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2020、Reuters, May 14, 2020、SANA, May 14, 2020、SOHR, May 14, 2020、UPI, May 14, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民・国内避難民(IDPs)の帰還なし(2020年5月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月14日付)を公開し、5月13日に帰還した難民はいなかったと発表した。

2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,123人。

内訳は、レバノンからの帰還者183,875人(うち女性55,298人、子ども93,497人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,770,561人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,053人(うち女性242,474人、子供411,938人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2020をもとに作成。

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