プーチン大統領はエフィモフ駐シリア大使をシリア関係強化担当大統領特使に任命(2020年5月25日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、アレクサンドル・エフィモフ駐シリア・ロシア大使をシリア関係強化担当大統領特使に任命した。

エフィモフ大使は1月から駐シリア・ロシア大使を務めている。

SANA(5月25日付)が伝えた。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でシリア軍撤退とIDPs帰還を訴えるデモ(2020年5月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のサラーキブ市とシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するサルミーン市を結ぶ高速道路でシリア軍の撤退と国内避難民(IDPs)の帰還を求める抗議デモが行われた。

デモ参加者は二つのグループに組織され、第1のグループはサルミーン市からイドリブ市に向かって行進、第2のグループはサルミーン市からサラーキブ市近郊に設置されているトルコ軍の拠点に向かって行進した。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部で武装集団どうしが交戦(2020年5月25日)

アレッポ県では、ANHA(5月25日付)によると、トルコの占領下にあるアフリーン市内の国民軍憲兵隊の検問所近くで爆発が発生した。

また、アフリーン市とアアザーズ市を結ぶ街道でも国民軍の検問所近くでオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で地元の武装集団と国民軍に所属するスルターン・ムラード師団が交戦した。

また、市内ではスルターン・ムラード師団の車輌が爆破され、戦闘員複数人が負傷した。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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ハミース内閣の新型コロナウイルス感染症対策チームは夜間の外出禁止と県外への移動禁止の解除を決定(2020年5月25日)

イマード・ハミース内閣の新型コロナウイルス感染症対策チームは会合を開き、政府の拡大防止策と経済生活維持にかかる措置の包括的な評価・検証を行い、3月24日に発出されていた夜間外出禁止令と同月31日に発出されていた県外への移動制限を5月26日付に全面解除し、団体での移動や、商店の営業時間を夏期期間中に限り午前8時から午後7時まで認めることを決定した。

一方、外国からの帰国については、帰国者に感染者が多く確認されていることを踏まえて、5月13日に発出された受け入れ停止措置を継続することを確認した。

また、冠婚葬祭の自粛、公園、スポーツ・クラブ、プール、文化センター、劇場、観光施設、娯楽施設、レストラン、カフェの閉鎖は継続し、来週に感染状況を改めて検証することで解除の是非を判断することを決定した。

SANA(5月25日付)が伝えた。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年5月25日)

保健省は政府支配地域で新たに20人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

新たに感染が確認された20人のうち、15人がクウェート、3人がスーダン、1人がロシア、そして1人がUAEからの帰国者。

これにより、5月25日現在の同地での感染者数は計106人、うち死亡したのは4人、回復したのは41人となった。

SANA(5月25日付)が伝えた。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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ロシアの仲介でシリア民主軍とシリア軍がアレッポ市からハサカ県ヤアルビーヤ町にいたるM4高速道路全線を再開(2020年5月25日)

SANA(5月25日付)は、イラク国境に面するハサカ県のヤアルビーヤ町からハサカ市を経由し、アレッポ市に至るM4高速道路沿線全域の安全が確保され、民間車輌の往来が再開されたと伝えた。

M4高速道路は、トルコによる「平和の泉」侵攻作戦(2019年10月)を受けて2019年11月に閉鎖された後、2020年1月までにシリア軍が沿線に駐留し、再開されていたが、「トルコの傭兵」の攻撃が続いていた。

一方、ANHA(5月25日付)によると、M4高速道路の全線再開は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア軍が、ロシアを保証国として合意したもので、住民の移動を容易にし、その負担軽減するのが目的。


ANHAによると、高速道路の通行が認められるのは毎日4回。

民間車輌は車列を編成し、午前8時と11時に、ロシア軍憲兵隊の護衛を伴って、ラッカ県のアイン・イーサー市とハサカ県のタッル・タムル町を往来する。

https://www.facebook.com/syriahro/posts/10159004375133115

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シリア人権監視団によると、これを受けて、トルコの支援を受ける国民軍はタッル・タムル町一帯からアブー・ラースィーン(ザルカーン)町にいたるM4高速道路沿線から北7キロの地点まで撤退した。

撤退は、2019年10月の「平和の泉」作戦終了時にロシアとトルコが交わした合意に基づくものだという。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、May 26, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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「イランの民兵」所属と思われるドローンがトルコの支援を受ける国民解放戦線の車輌を爆撃し、司令官を殺害(2020年5月25日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから81日目となる5月25日、所属不明の無人航空機(ドローン)による爆撃が1件確認された。
シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がザーウィヤ山地方のバーラ村近郊でトルコの支援を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)の第1歩兵師団の司令官の車輌を爆撃し、乗っていた司令官を殺害した。

ドローンは「イランの民兵」のものと思われるという。

このほか、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党の活動拠点であるジスル・シュグール市で爆発が発生した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

AFP, May 25, 2020、ANHA, May 25, 2020、AP, May 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 25, 2020、Reuters, May 25, 2020、SANA, May 25, 2020、SOHR, May 25, 2020、UPI, May 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民93人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は579,920人に(2020年5月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月25日付)を公開し、5月24日に難民93人(うち女性28人、子供48人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは93人(うち女性28人、子供48人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,920人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者184,672人(うち女性55,539人、子ども93,903人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,389人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は809,200人(うち女性242,815人、子供412,394人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 25, 2020をもとに作成。

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