米主導の有志連合報道官はシリア北東部にパトリオット・ミサイルが配備されたとの情報を否定(2020年5月27日)

米主導の有志連合のマイルズ・コギンズ(Myles Caggins)報道官(米軍大佐)はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/OIRSpox/)を通じて、米軍がダイル・ザウル県にパトリオット・ミサイルを配備したとの情報を「さらなるフェイク・ニュース」と一蹴、これを否定した。

https://twitter.com/OIRSpox/status/1265645067903139840?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1265645067903139840%7Ctwgr%5E&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.enabbaladi.net%2Farchives%2F388291

発表は、ダイル・ザウル・メディア・センター(DMC)が26日に、ダイル・ザウル県のCONOCOガス工場にある有志連合の基地にパトリオット・ミサイルが配備されたと伝え、写真を掲載したのを受けたもの。

https://www.facebook.com/Alialigma/posts/3246886255323865

AFP, May 27, 2020、ANHA, May 27, 2020、AP, May 27, 2020、DMC, May 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2020、Reuters, May 27, 2020、SANA, May 27, 2020、SOHR, May 27, 2020、UPI, May 27, 2020などをもとに作成。

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シリア政府の警察部隊がハマー県北部のトルコ軍監視所を訪問、トルコ本国で教練を受ける?!(2020年5月27日)

トルコのイスタンブールを拠点とする反体制派系のシリア・テレビ(5月27日付)は、複数の地元筋の話として、シリアの警察部隊が、政府支配下のハマー県北部のムーリク市近郊に維持されているトルコ軍の監視所に派遣され、駐留するトルコ軍の教練を受けていると伝えた。

同チャンネルによると、派遣された警察官は約150人。

25日にムーリク市近郊のトルコ軍監視所に到着し、トルコ軍とともにイドリブ県南部のハーン・シャイフーン市を巡回するなどして、教練を受けたという。

なお、同チャンネルによると、5月上旬にも、シリアの警察部隊がトルコのシャンルウルファ県にある教練キャンプに派遣され、15日間の教練を受け、近く別の警察部隊に対する教練が10日間の日程で行われるという。

教練の目的は定かでないが、警察部隊は、トルコ軍が監視所や拠点を設置しているM4高速道路の警備にあたるものと見られる。

AFP, May 27, 2020、ANHA, May 27, 2020、AP, May 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2020、Reuters, May 27, 2020、SANA, May 27, 2020、SOHR, May 27, 2020、Syria TV, May 27, 2020、UPI, May 27, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県北東部でロシア軍と米軍が初の合同パトロール(2020年5月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北東部のジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村近郊で、ロシア軍部隊がダイルナー・アーガー村一帯でパトロールを実施した。

部隊には、初めて米軍部隊を随行した。

同地では、17日にトルコ軍の国境警備隊員が農夫を射殺し、緊張が高まっていた。

 

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ロシア軍がラッカ県南部でダーイシュを狙って爆撃(2020年5月27日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が26日夜に県南部のシリア軍・親政権民兵の拠点複数カ所を攻撃し、戦闘が発生したのを受け、ロシア軍戦闘機が27日、同地を爆撃した。

また、タブカ市南のサウラ油田で大きな爆発が発生した。

同地は、シリア軍、ロシア軍が駐留している。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊の農地に放火(2020年5月27日)

ハサカ県では、ANHA(5月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊の農地に放火し、火災が発生した。

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人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報局は声明を出し、トルコが支援する「傭兵」2人がシリア民主軍との戦闘の末に投降したと発表した。

2人は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯地域やアレッポ県アフリーン市一帯のトルコの占領に協力していた戦闘員。

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トルコ占領下のハサカ県ラアス・アイン市近郊で国民軍の戦闘員どうしが交戦(2020年5月27日)

ハサカ県では、SANA(5月27日付)によると、トルコの支援を受ける国民軍に所属する武装集団どうしがラアス・アイン市近郊で略奪品の分配をめぐって交戦し、戦闘員多数が死傷した。

ANHA(5月27日付)によると、戦闘はアイン・ヒサーン村で発生、ハムザート師団所属のマウラー大隊の戦闘員どうしが交戦した。

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北・東シリア自治局はスィーマルカー国境通行所を5月30日から6月4日まで一時再開(2020年5月27日)

ハサカ県では、北・東シリア自治局のスィーマルカー国境通行所局が声明を出し、5月30日から6月4日までの6日間、新型コロナウイルス感染症対策として閉鎖している通行所を再開すると発表した。

ANHA(5月27日付)が伝えた。

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運輸省は声明を出し5月31日からタルトゥース県とラタキア県を結ぶ鉄道を再開すると発表(2020年5月27日)

運輸省は声明を出し5月31日からタルトゥース県とラタキア県を結ぶ鉄道を再開すると発表した。

再開されるのは午前2時7分と午前6時15分のタルトゥース発ラタキア行き便と、午後2時30分発と午後3時30分発のラタキア発タルトゥース行き便。

SANA(5月27日付)が伝えた。

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保健省は新型コロナウイルス感染者2人が完治したと発表(2020年5月27日)

保健省は新型コロナウイルス感染者2人が完治したと発表した。

これにより、5月27日現在の同地での感染者数は計121人、うち死亡したのは4人、回復したのは43人となった。

SANA(5月27日付)が伝えた。

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イドリブ県のM4高速道路沿線での爆発でトルコ軍兵士1人死亡、トルキスタン・イスラーム党が関与か?(2020年5月27日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから83日目となる5月27日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(場所特定せず)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(場所特定せず)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジスル・シュグール市に近いガッサーニーヤ村のM4高速道路沿線で大きな爆発が発生し、トルコ軍の士官1人と兵士1人が負傷した。

負傷した2人はトルコ軍のヘリコプターで、トルコ領内(ハタイ県レインハル市)に搬送されたが、重傷だった兵士1人はその後死亡した。

これに関して、シリア人権監視団は、爆発が「反体制派諸派」を伴ったトルコ軍の車輌を狙ったものだと発表した。

また、ドゥラル・シャーミーヤ(5月27日付)は、爆発が、トルコ軍パトロール部隊が国民軍を随行して通過するのに合わせて発生、これと前後して部隊は無差別発砲を受けたと伝えた。

イナブ・バラディー(5月26日付)は、この弾薬庫がトルキスタン・イスラーム党のものだと思われるとしたうえで、トルコ軍将兵以外にも国民軍の戦闘員3人が負傷したと伝えた。

しかし、トルコ国防省は事件発生直前に、反体制派の弾薬庫と思われる建物で火災が発生、その後に大爆発を起こす様子を撮影した無人航空機(ドローン)の映像を公開し、爆発がトルコ軍のパトロール部隊が通過した際に偶然発生したものだとの見解を示した。

兵士死亡を受けて、トルコ軍は国境地帯上空にヘリコプターに派遣、ロシア軍戦闘機と偵察機もイドリブ県上空での偵察・監視活動を強化した。

その後、今度はガッサーニーヤ村近郊に位置するトルキスタン・イスラーム党勢力下のタイバート村で大きな爆発が発生した。

爆発はトルキスタン・イスラーム党の武器弾薬庫で起きたもので、戦闘員6人が死亡、多数が負傷した。

爆発発生時、ロシア軍のヘリコプター複数機がタイバート村上空を旋回していたが、爆発がロシア軍による爆撃か否かは不明。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村一帯を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、トルコ軍が兵站物資を積んだ車輌30輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

このほか、サルミーン市で車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タカード村でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムサイフラ町とウンム・ワラド村を結ぶ街道で、シリア軍第15師団の兵士2人が武装集団の発砲を受けて、死亡した。

AFP, May 27, 2020、ANHA, May 27, 2020、AP, May 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 27, 2020、‘Inab Baladi, May 27, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2020、NeSyria, May 27, 2020、Reuters, May 27, 2020、SANA, May 27, 2020、SOHR, May 27, 2020、UPI, May 27, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民78人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は580,053人に(2020年5月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月27日付)を公開し、5月26日に難民78人(うち女性23人、子供40人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは78人(うち女性23人、子供40人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は580,053人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者184,803人(うち女性55,578人、子ども93,970人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,389人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は809,331人(うち女性242,841人、子供412,461人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 27, 2020をもとに作成。

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