法務省はマフルーフ氏の凍結資産を管理する司法監督人任命に関する偽情報を否定(2020年5月20日)

法務省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/MOJ.SYR/)を通じて声明を出し、アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏と妻子の凍結資産を管理する司法監督人が任命されたとする偽情報が拡散されていると発表し、これを否定、ネットで拡散されていたとされる偽造文書を公開した。

法務省の声明は以下の通り。

一部HPやSNSで、偏った部外者が発信源となっている偽造された決定が拡散された。この決定は、法務省によるもので、ラーミー・マフルーフの動産、不動産を管理する司法監督人が任命されたというものだ…。法務省は本件に関して決定が発出されたとの情報を否定する。とくに、噂やフェイクニュースを拡散し、混乱を持たそうとして、この問題を利用しようとする多くのホームページ、さらにはサイトが存在するなか、SNSにおいて発表されている誤った情報を伝える際には正確さと慎重さを期するよう呼びかけたい。こうした行為は処罰の対象となる。

公開された偽造文書には、アサド大統領の妻のファウワーズ・アフラス氏の兄弟のフィラース・アフラス氏が司法監督人に任命されたと記されている。

https://www.facebook.com/MOJ.SYR/photos/a.1666696706970514/2305027409804104/?type=3&theater

なお、マフルーフ氏は19日、フェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)で発表したコメントのなかで、「法廷に会社(シリアテル)を運営する司法監督人を任命するよう求めることで、私を会社の経営から遠ざけようとしている」と述べていた。

AFP, May 20, 2020、ANHA, May 20, 2020、AP, May 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2020、Reuters, May 20, 2020、SANA, May 20, 2020、SOHR, May 20, 2020、UPI, May 20, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

治安機関がロシア軍憲兵隊を伴い、マフルーフ氏が運営に携わるブスターン慈善協会の元民兵12人を新たに逮捕(2020年5月20日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、治安機関が、ロシア軍憲兵隊を伴い、アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏が運営に携わるブスターン慈善協会の支援を受けていた元民兵12人を新たに逮捕した。

同監視団によると、これにより、ダマスカス県、アレッポ県、ヒムス県、ラタキア県、タルトゥース県で当局が逮捕したさシリアテル経営者・職員、技術者、民兵の数は71人に達した。

うち40人がシリアテル職員、31人がブスターン慈善協会関係者で、そのほとんどが聴取後に釈放されているという。

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イラク通信社はダーイシュの故バグダーディー前指導者の後継者と目されていたカルダーシュ氏を治安機関が逮捕したと発表(2020年5月20日)

イラク通信社は、同国治安機関が、ダーイシュ(イスラーム国)の前指導者であるアブー・バクル・バグダーディー氏の後継者と目されていたアブドゥッラー・カルダーシュ氏(同通信社ではアブドゥンナースィル・カルダーシュ)を逮捕したと発表した。

逮捕された日時、場所などは明らかにされなかった。

AFP, May 20, 2020、ANHA, May 20, 2020、AP, May 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2020、Iraq News Agency, May 20, 2020、Reuters, May 20, 2020、SANA, May 20, 2020、SOHR, May 20, 2020、UPI, May 20, 2020などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける国民軍がラッカ県を砲撃し、M4高速道路が通行不能に(2020年5月20日)

ラッカ県では、ANHA(5月20日付)によると、トルコ軍戦闘機が上空を旋回するなか、国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ハーリディーヤ村を砲撃し、両村の農地で火災が発生し、M4高速道路が通行できなくなった。

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アレッポ県では、ANHA(5月20日付)によると、トルコ軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるアイン・アラブ(コバネ)市西のシュユーフ・アラブ村を砲撃し、住民2人が負傷した。

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地方行政環境省はイード・アル=フィトルに合わせて、5月20日から22日まで商店の営業を午後7時まで認めることを決定(2020年5月20日)

地方行政環境省は、イード・アル=フィトルに合わせて、5月20日から22日までの3日間に限り、新型コロナウイルス感染症対策の一環として混雑を回避するため、商店の営業を午後7時まで認めることを決定したと発表した。

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保健省は声明を出し、新型コロナウイルス感染症対策として、5月1日から5月20日までの期間に、外国から空路で帰国し、隔離センターに収容された人の数が2,270人に達し、うち1,156人が検査の結果陰性と診断され帰宅、今のところ帰国者のなかに感染者は確認されていないと発表した。

SANA(5月20日付)が伝えた。

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シリア軍がハサカ県タッル・タムル町近郊に検問所を設置し、米軍部隊に対峙、退却させる(2020年5月20日)

ハサカ県では、SANA(5月20日付)によると、シリア軍がタッル・タムル町近郊に設置した検問所で、ウンム・ハイル村方面に向かおうとしていた米軍の装甲車複数輌からなる車列に対峙、その進行を阻止し、退却させた。

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トルコ占領下のアフリーン市で武装集団どうしが交戦、住民1人が死亡する一方、憲兵隊をネットで非難した活動家が逮捕(2020年5月20日)

アレッポ県では、SANA(5月20日付)によると、トルコ占領下のアフリーン市で、トルコの支援を受ける反体制武装集団どうしが交戦し、住民1人が死亡、子供2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、国民軍の憲兵隊が、ダマスカス県タダームン区出身の「市民活動家」を逮捕した。

憲兵隊の制服にトルコ国旗があしらわれていることをSNSで「偽善者」と非難したのが逮捕の理由だという。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県アリーハー市西のM4高速道路で初めて合同パトロールを実施(2020年5月20日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから76日目となる5月20日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県4件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍とトルコ軍の合同部隊がM4高速道路でパトロールを実施した。

パトロール部隊はタルナバ村を出発、アリーハー市近郊を経由して、アウラム・ジャウズ村に到達し、タルナバ村に帰着した。

両軍合同パトロール部隊がアリーハー市西のアウラム・ジャウズに到達したのはこれが初めて。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町で住民が武装集団によって殺害された。

AFP, May 20, 2020、ANHA, May 20, 2020、AP, May 20, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 20, 2020、Reuters, May 20, 2020、SANA, May 20, 2020、SOHR, May 20, 2020、UPI, May 20, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民53人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は579,597人に(2020年5月20日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月20日付)を公開し、5月19日に難民53人(うち女性16人、子供27人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは53人(うち女性16人、子供27人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は579,597人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者184,349人(うち女性55,442人、子ども93,738人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,704,348人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は808,877人(うち女性242,718人、子供412,229人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 20, 2020をもとに作成。

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