フェイスブックに「シリア革命」を擁護するアカウントの凍結解除を求めるキャンペーン(2020年6月2日)

ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、フェイスブックが「シリア革命」を擁護する活動家やジャーナリストのアカウント多数を凍結していることを受け、活動家が撤回を求めるキャンペーンを開始したと伝えた。

キャンペーンを始めたのはムハンマド・アサーキラ氏。

同氏は、フェイスブックが、アサド政権支持者のアカウントを支援するような取り組みを続ける一方で、「シリア革命」を記録してきたアカウント数千件を凍結したと避難、「フェイスブックはシリア革命と戦っている」というハッシュタグを立ち上げて、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/mohammed_asakra)を通じて凍結撤回を呼びかけを始めた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のアレッポ県北部で発生した抗議デモに国民軍が発砲(2020年6月2日)

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、マンビジュ市北東に位置するトルコ占領下のトゥーハール村で住民が、女性に対する暴行など国民軍戦闘員による住民への権利侵害に抗議するデモを行い、同地に設置されている国民軍所属組織の本部複数棟に放火した。

これに対して、国民軍は住民に向けて実弾を発砲し、女性3人と子供2人が負傷した。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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トルコがリビアに派遣したシリア人傭兵(国民軍)が音声声明でトルコへの不満を表明(2020年6月2日)

リビア国民軍(リビア武装部隊)総司令部は、トルコによってリビアに派遣されたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)の音声声明を公開した。

音声声明は、国民軍に所属するハムザート師団の戦闘員がメディア関係者向けに発信したもの。

声明のなかで、この戦闘員は、トルコがリビアに派遣したシリア人戦闘員を見捨てたとしたうえで、「合意された契約では、そもそも(派遣期間は)3ヶ月だけだったが、誰からも見向きもされないままに、6ヶ月近くも駐留を余儀なくされている…。給与の受け取りでも問題が生じており、契約では、戦闘員1人に対して2,000ドルが支払われる予定だったが、現時点で6,000トルコ・リラしか受け取っていない」と訴えた。

そのうえで、トルコ軍の命令を受けてリビアに派遣され、首都トリポリ南のアイン・ザーラ町一帯での戦闘に加わっているシリア人を救出する呼びかけた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍の砲撃でハサカ県で火災発生(2020年6月2日)

ハサカ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のアッブーシュ村、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のマスラタ村、小カブル村を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、アブー・ラースィーン町近郊のヒルバト・ヒルバト・シャイール村、ヒルバト・ジャンムー村一帯の農地を砲撃し、火災を発生させた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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米軍とロシア軍のパトロール部隊が住民の抵抗に合う(2020年6月2日)

ハサカ県では、SANA(6月2日付)によると、シリア軍兵士と住民が、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊の街道で、米軍装甲車8輌からなるパトロール部隊の進行を阻止し、退却させた。

https://youtu.be/9tMtOdCmrXY

シリア人権監視団によると、米軍部隊は、街道をタッル・タムル町に向かって進んでいたが、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町西のダルダーラ村で進行を阻止された。

部隊は、側道を迂回し、ロシア軍基地の後背地に到達、同地の街道上に新たな検問所を設置したという。

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同じく、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍装甲車約15輌からなるパトロール部隊が、トルコ国境に面するマーリキーヤ(ダイリーク)市に近いカーサーン村に新たな軍事基地を建設する目的で入ったが、地元の住民の抵抗を受けて、撤退を余儀なくされた。

ロシア軍パトロール部隊はその後、5月28日に基地を設置したばかりのカスル・ディーブ村に向かったが、そこでも住民の抵抗にあった。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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保健省は新型コロナウイルス感染者4人が完治する一方、1人が死亡したと発表(2020年6月2日)

保健省は新型コロナウイルス感染者4人が完治する一方、1人が死亡したと発表した。

死亡したのは、喘息を患っており、心臓の手術を受けたことがある男性。

これにより、6月2日現在の同地での感染者数は計123人、うち死亡したのは6人、回復したのは50人となった。

SANA(6月2日付)が伝えた。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア軍が89日ぶりにシリア北西部を爆撃(2020年6月2日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから89日目となる6月2日、ロシア軍が爆撃を実施した。

ロシア軍が北西部を爆撃するのは停戦発効以降初めて。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を3件(イドリブ県2件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団、ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)によると、ロシア軍とトルコ軍がM4高速道路で合同パトロールを実施した。

両軍合同部隊はタルナバ村を出発し、アリーハー市西のアウラム・ジャウズ村までの区間を巡回したが、途中、住民らからの投石を受けた。

一方、ザーウィヤ山地方では、「決戦」作戦司令室が、ルワイハ村一帯に侵攻しようとしたシリア軍を撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団は、ザーウィヤ山地方を軍事地区に指定、住民の立ち入りを禁止すると発表した。


一方、トルコ軍は、戦車、自走多連装ロケット砲など20輌からなる車列をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村一帯を爆撃した。

シリア軍もまた同地を砲撃した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(6月2日付)は、ラタキア県フマイミーム航空基地を離陸したロシア軍戦闘機3機が、カッバーナ村一帯ではなく、ハマー県ガーブ平原一帯を爆撃したと伝えた。

同サイトによると、3機の戦闘機のうち、2機はハマー県との県境に位置するイドリブ県西のザイズーン火力発電所近くを、3機目は、タッル・アアワル村を爆撃したという。

AFP, June 2, 2020、ANHA, June 2, 2020、AP, June 2, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2020、Reuters, June 2, 2020、SANA, June 2, 2020、SOHR, June 2, 2020、UPI, June 2, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民72人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は580,513人に(2020年6月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月2日付)を公開し、6月1日に難民72人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

https://syria.mil.ru/images/11-bul-refugees-09012019-1000-new-en.jpg

このうちレバノンから帰国したのは難民72人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は580,513人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者185,265人(うち女性55,718人、子ども94,206人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,389人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は809,793人(うち女性242,994人、子供412,697人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 2, 2020をもとに作成。

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