保健省は政府支配地域で新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表(2020年6月7日)

保健省は政府支配地域で新たに16人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

感染者が確認されたのは、ダマスカス郊外県ラアス・マアッラ町。

これにより、6月7日現在の同地での感染者数は計141人、うち死亡したのは6人、回復したのは58人となった。

SANA(6月7日付)が伝えた。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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ロイター通信:ロシアが5月に入って「自由シリア軍」元戦闘員を「傭兵」として教練し、リビアに派遣する動きを強めている(2020年6月7日)

ロイター通信(6月7日付)は、ロシアが5月に入って、ハリーファ・ハフタル将軍率いるリビア国民軍を支援するため、「自由シリア軍」の元戦闘員を「傭兵」として教練し、リビアに派遣する動きを強めていると伝えた。

長年反体制活動を続けているシリア人2人(匿名)によると、「自由シリア軍」元戦闘員の教練・派遣を行っているのは、ロシアの民間軍事会社のワグナー・グループ。

ワグナー・グループはロシア軍の監督のもとに、2019年からリビアにシリア人戦闘員の派遣を開始。

これまでシリア人1,200人がリビアに送り込まれているという。

ロシア政府はこれを否定している。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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所属不明の航空機複数機がダイル・ザウル県南東部にある「イランの民兵」の拠点を8回にわたって爆撃、12人死亡(2020年6月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の航空機複数機が、県南東部のマイーズィーラ村にある「イランの民兵」の拠点を8回にわたって爆撃した。

この爆撃で、イラク人やアフガン人少なくとも12人が死亡した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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カーミシュリー市で爆弾ベルトを身につけた20代の男性が自爆(2020年6月7日)

ハサカ県では、ANHA(6月7日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市で爆弾ベルトを身につけた20代の男性が自爆した。

一方、シリア人権監視団によると、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所から米主導の有志連合の貨物車輌など約30輌からなる車列が、シリア領内に進入した。

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ANHA(6月7日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダイル・ザウル県やハサカ県のイラク国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する大規模摘発作戦を継続し、11人を逮捕したと伝えた。

これにより、4日以降に逮捕したダーイシュ・メンバーの数は66人となった。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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スワイダー市で経済悪化や物価高騰による生活難を訴えるデモで体制打倒が叫ばれる(2020年6月7日)

スワイダー県では、シリア人権監視団によると、スワイダー市で、経済状況の悪化や物価高騰による生活難を訴える抗議デモが行われ、参加者は体制打倒を訴えた。

デモ参加者は「シリアは我々のもの。アサド家のためのものではない。国民は体制打倒を望んでいる」などと連呼する一方、イランやロシアの撤退を主唱した。

ドゥラル・シャーミーヤ(6月7日付)によると、デモに参加したのは数十人ほど。

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ダマスカス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月7日付)によると、ドゥンマル区でパン製造工場での機械の故障によるパン供給停止に抗議するデモが発生し、参加者は物価高騰による生活難を訴えた。

デモには住民数十人が参加したという。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊の民家に放火、農地で火災発生(2020年6月7日)

ハサカ県では、ANHA(6月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・タムル町近郊のライラーン村の民家に放火、農地で火災が発生した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県でシリア軍と反体制派が激しく交戦(2020年6月7日)

英国を拠点に活動する反体制派系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから94日目となる6月7日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(イドリブ県3件、ラタキア県1件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室支配下のカンスフラ村、ファッティーラ村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフル・アンマ村に進攻を試み、「決戦」作戦司令室と激しく交戦した。

AFP, June 7, 2020、ANHA, June 7, 2020、AP, June 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 7, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2020、Reuters, June 7, 2020、SANA, June 7, 2020、SOHR, June 7, 2020、UPI, June 7, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民24人と国内避難民(IDPs)3人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は580,619人、2019年以降帰還したIDPsは65,840人に(2020年6月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月7日付)を公開し、6月6日に難民24人(うち女性7人、子供12人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民24人(うち女性7人、子供12人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は580,619人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者185,371人(うち女性55,750人、子ども94,261人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,751人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は809,899人(うち女性243,026人、子供412,752人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人(子供2人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した3人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人(子供2人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,840人(うち女性22,983人、子供27,078人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,436人(うち女性405,542人、子供670,844人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 7, 2020をもとに作成。

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