シリアに駐留するトルコ軍兵士140人が新型コロナウイルスに感染(2020年6月12日)

ハタイ県のラフミ・ドアン知事は12日に出席した祝典の席上で、シリア国内に駐留するトルコ軍兵士140人が新型コロナウイルスに感染していることを明らかにした。

ドアン知事によると、アレッポ県北西部のいわゆり「オリーブの枝」地域に駐留するトルコ軍兵士120人、イドリブ県に駐留する20人の感染が確認されているという。

しかし、トルコの占領下にある地域での民間人に感染者は確認されていないという。

ANHA(6月13日付)が伝えた。

AFP, June 13, 2020、ANHA, June 13, 2020、AP, June 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2020、Reuters, June 13, 2020、SANA, June 13, 2020、SOHR, June 13, 2020、UPI, June 13, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県で活動するアル=カーイダ系の武装集団5組織が「堅固に持せよ」作戦司令室として糾合(2020年6月12日)

シリア北西部のイドリブ県で活動を続けるアル=カーイダ系の武装集団5組織が共同声明を出し、「堅固に持せよ」作戦司令室として糾合したと発表した。

作戦司令室の名はコーランの戦利品章(第8章)の第45節「あなたがた信仰する者よ、(敵の)軍勢と遭遇する時は堅固に持して、専らアッラーを唱念せよ。恐らくあなたがたは勝利を得るであろう」にちなんだもの。

「堅固に持せよ」作戦司令室に参加したのは、ジハード調整、アブー・マーリーク・シャーミー氏が率いるアンサール戦士旅団、アンサール・イスラーム集団、アンサール・ディーン戦線、フッラース・ディーン機構。

声明においては、5組織は、「侵略者の一群を押しのけ、占領者の陰謀を打ち砕くため、「堅固に持せよ」作戦司令室の結成を宣言する」と表明している。

AFP, June 12, 2020、ANHA, June 12, 2020、AP, June 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2020、Reuters, June 12, 2020、SANA, June 12, 2020、SOHR, June 12, 2020、UPI, June 12, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県、アレッポ県、ダルアー県で体制打倒を求めるデモ(2020年6月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制派の支配下にあるM4高速道路沿線のヒルバト・ジャウズ村近郊にあるサーヒル・キャンプで、国内避難民(IDPs)数百人が抗議デモを行い、「シリア革命」の継続、体制打倒を訴えた。

またイドリブ市でも、女性らが抗議デモを行い、体制打倒やシリア軍によって制圧された地域への帰還を訴えた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のアアザーズ市で、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市からの国内避難民(IDPs)の住民が帰還を訴えて抗議デモを行った。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市、ジーザ町で住民数十人が抗議デモを行い、「イランの民兵」の排斥、体制打倒、逮捕者釈放などが訴えられた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局ダイル・ザウル民政評議会の支配下にあるアズバ村で、住民や国内避難民(IDPs)が抗議デモを行い、体制打倒、「イランの民兵」排斥、汚職撲滅を訴えた。

抗議デモは「変革に代わるものはない金曜日」と銘打って呼びかけられていた。

AFP, June 12, 2020、ANHA, June 12, 2020、AP, June 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2020、Reuters, June 12, 2020、SANA, June 12, 2020、SOHR, June 12, 2020、UPI, June 12, 2020などをもとに作成。

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米軍部隊がハサカ県ダルバースィーヤ市に進入(2020年6月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍装甲車3輌からなる部隊が、ダルバースィーヤ市に進入、同市入り口に設置されている北・東シリア自治局アサーイシュの検問所に30分ほどとどまった後、同地でパトロール活動を行った。

AFP, June 12, 2020、ANHA, June 12, 2020、AP, June 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2020、Reuters, June 12, 2020、SANA, June 12, 2020、SOHR, June 12, 2020、UPI, June 12, 2020などをもとに作成。

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ラッカ県ではトルコ軍の砲撃で、シリア軍兵士1人が死亡(2020年6月12日)

ラッカ県では、ANHA(6月12日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市近郊のカズアリー村や同地近郊の穀物サイロを砲撃、同村にあるシリア軍の拠点が被弾し、兵士1人が死亡、1人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(6月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるタッル・リフアト市、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

一方、アレッポ解放軍団は声明を出し、トルコ占領下のマーリア市近郊、バースータ村で、国民軍を攻撃し、5人を殺害、4人を負傷させたと発表した。

AFP, June 12, 2020、ANHA, June 12, 2020、AP, June 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2020、Reuters, June 12, 2020、SANA, June 12, 2020、SOHR, June 12, 2020、UPI, June 12, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県ザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃(2020年6月12日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから99日目となる6月12日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約60輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。

AFP, June 12, 2020、ANHA, June 12, 2020、AP, June 12, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 12, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 12, 2020、Reuters, June 12, 2020、SANA, June 12, 2020、SOHR, June 12, 2020、UPI, June 12, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民35人と国内避難民(IDPs)1人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は580,768人、2019年以降帰還したIDPsは65,842人に(2020年6月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月12日付)を公開し、6月11日に難民35人(うち女性10人、子供18人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民35人(うち女性10人、子供18人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は580,768人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者185,520人(うち女性55,796人、子ども94,338人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,751人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,048人(うち女性243,072人、子供412,829人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人(女性1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した1人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は1人(女性1人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,842人(うち女性22,985人、子供27,078人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,438人(うち女性405,544人、子供670,844人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 12, 2020をもとに作成。

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