シャーム解放機構支配下のイドリブ市と政府支配下のジーザ町(ダルアー県)で体制打倒を求めるデモ(2020年6月19日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で地元住民や国内避難民(IDPs)数十人が抗議デモを行い、体制打倒、IDPs帰還を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジーザ町で住民数十人が抗議デモを行い、体制打倒、逮捕者釈放を訴えた。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約2,600人が帰国(2020年6月19日)

シリア人権監視団は、トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(国民軍戦闘員)約2,600人が最近になって帰国したと発表した。

同監視団によると、トルコはこれまでに国民軍戦闘員14,700人をリビアに派遣しているという。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構がイドリブ市東部一帯に検問所を設置し、政府支配地域での高校学校修了試験を受験しようとする生徒の移動を阻止(2020年6月19日)

イドリブ県では、SANA(6月19日付)によると、教育省が、外務在外居住者省などの関係機関および国連関連機関と連携して、ハマー県で実施される高校学校修了試験の受験を希望する生徒を受け入れるために、シリア政府支配下のサラーキブ市と反体制派支配下のアリーハー市を結ぶM4高速道路上のタルマバ村に通行所を設置してから19日で6日目を迎えた。

だが、イドリブ県を支配する「テロ組織」が生徒の移動を阻止し続けているため、生徒の移動はなかった。

これに関して、シリア人権監視団は、シャーム解放機構が生徒の移動を阻止するために、イドリブ市東部一帯に検問所を多数設置していると発表した。

シャーム解放機構は、検問所で学生証を没収し、シリア政府支配地域への移動を阻止しているという。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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アレッポ県北部で「クルド人部隊」がシャーム軍団の拠点を攻撃し、戦闘員8人を殺害(2020年6月19日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「クルド人部隊」がトルコの占領下にあるアフリーン市近郊のバースーファーン村にあるシャーム軍団(国民軍所属)の拠点を攻撃し、戦闘員4人を殺害した。

「クルド人部隊」はまた、駆けつけたシャーム軍団の増援部隊に対しても攻撃を加え、さらに戦闘員4人を殺害した。

「クルド人部隊」は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、ないしはアフリーン解放軍団だと思われる。

一方、SANA(6月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にある県北部のズィヤーラ村、アキーバ村、スーガーニカ村を砲撃した。

ANHA(6月19日付)によると、トルコ軍と国民軍はまた、バイナ村、タッル・リフアト市を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの支援を受ける国民軍の戦闘員どうしが、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊のウンム・ウシュバ村で盗品の分配をめぐって衝突、交戦した。

一方、ANHA(6月19日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がタッル・タムル町近郊のクブール・ガラージナ村を砲撃した。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県とハマー県を砲撃(2020年6月19日)

英国を拠点に活動する反体制系NGOのシリア人権監視団によると、ロシア・トルコ首脳会談で合意された停戦が発効(3月5日深夜)してから106日目となる6月19日、シリア・ロシア軍、トルコ軍の爆撃は確認されなかった。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイニーン村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を0件(イドリブ県0件、ラタキア県0件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認した。

AFP, June 19, 2020、ANHA, June 19, 2020、AP, June 19, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 19, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2020、Reuters, June 19, 2020、SANA, June 19, 2020、SOHR, June 19, 2020、UPI, June 19, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民35人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は580,942人に(2020年6月19日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月19日付)を公開し、6月18日に難民35人(うち女性10人、子供18人)が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは難民35人(うち女性10人、子供18人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は580,942人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者185,694人(うち女性55,847人、子ども94,429人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,751人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,222人(うち女性243,123人、子供412,920人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 19, 2020をもとに作成。

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