経済対外通商省は自由貿易区での密輸が発覚したとしてアサド大統領といとこのラーミー・マフルーフ氏との契約を解除(2020年6月25日)

経済対外通商省所轄の自由貿易区公社は6月25日付決定第526号を発出し、自由貿易区に対する投資家が自らの施設を商品や資金を密輸するための手段としていたことが特定されたとして、この投資家と同公社が交わしていた自由貿易区にかかる契約を解除すると発表した。

解除されたのは、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所(ダマスカス郊外県)、ナスィーブ国境通行所(ダルアー県)、バーブ・ハワー国境通行所(アレッポ県)、ラタキア港(ラタキア県)、タルトゥース港(タルトゥース県)、ダマスカス国際空港(ダマスカス郊外県)、アレッポ国際空港(アレッポ県)、殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)の自由貿易地区にかかる契約。

https://www.facebook.com/Econmail/posts/628052387799931?__xts__[0]=68.ARDRF4mRbHfrc9FK6E5joIaTH5wVa6QemZG964XEbrXZ53hNsNhUGydgJhRcSsW119GE4Z55sXhNdwQlKk8hiH0QVimqL6GIpwTUHoDqmOq7RyXatgUtDxMCzVer4sOME-3lmaVZsGDLGyKJa6r41QjY–6BMqwFPiVGGP9tRVr-v1e0yLdyCxr8J_lNJmDDzakEekjYauPjOb87SmrAb0f8YjMpy5l_LuHaN6fccMZxhcQFz6GEo-aE0CAv-DraDly11x5xS-TgcU9dgMQZ8Seck-iOecKhXH167hXTDAuA03GdmDVEVn2TBuOuA-15L3F4JCCiSrUZ3FZrJFokj78&__tn__=-R

第526号決定には投資家の氏名は明記されていないが、国境通行所での免税事業を独占していたビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏が関与する契約が解除されたことは明白。

AFP, June 29, 2020、ANHA, June 29, 2020、AP, June 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2020、Reuters, June 29, 2020、SANA, June 29, 2020、SOHR, June 29, 2020、UPI, June 29, 2020などをもとに作成。

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ダルアー県フラーク市で若者数十人がデモを行い、「イランの民兵」の退去や体制打倒を訴える(2020年6月25日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のフラーク市で25日晩、若者数十人がデモを行い、「イランの民兵」の退去や体制打倒を訴えた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県ダルバースィーヤ市でトルコ軍ドローンによるスィタール女性大会会合現場への爆撃に抗議するデモ(2020年6月25日)

ハサカ県では、ANHA(6月25日付)やシリア人権監視団によると、北・東シリア自治局とシリア政府の共同統治下にあるダルバースィーヤ市で、23日のトルコ軍無人航空機(ドローン)によるアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市近郊のハルナジュ村のスィタール女性大会会合に対する爆撃に抗議するデモが行われた。


AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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トルコ軍と国民軍はハサカ県ラアス・アイン市近郊の農地を砲撃し、火災発生(2020年6月25日)

ハサカ県では、トルコ軍と国民軍はラアス・アイン市近郊のスッカリーヤ村一帯の農地を砲撃、火災を発生させた。

また、シリア人権監視団によると、シリア軍、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とトルコの支援を受ける国民軍が23日夜から24日未明にかけて、アブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯で砲撃戦を行った。

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ラッカ県では、ANHA(6月25日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がアイン・イーサー市西一帯を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市で不動産会社を営む男性1人が何者かに撃たれて死亡した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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シャーム解放機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の戦闘が続くなか地元名士らが仲裁を試みる(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「堅固に持せよ」作戦司令室を主導するフッラース・ディーン機構が、24日の戦闘で制圧したヤアクービーヤ村の検問所から撤退、ジスル・シュグール市北のザルズール村方面に移動した。

撤退は、ジスル・シュグール市一帯の地元名士、シャイフ、ウラマーが「堅固に持せよ」作戦司令室とシャーム解放機構の戦闘を停止させるために仲裁を行ったことを受けたもの。

この仲裁に関して、シャーム解放機構は声明を出し、「道路を封鎖し、検問所を設置した側が戦闘を停止し…、戦闘は、「解放区」の治安と安定を見出した者への制裁と再発防止をもって終わる」と表明、態度を留保した。

シャーム解放機構はまた、ルージュ平原地方のカフルルーヒーン村などに増援部隊を展開させた。

なお、両者はイドリブ市西のアラブ・サイード村一帯で戦闘を続けた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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政府とシャーム解放機構の支配地で体制打倒と逮捕者釈放を求めるデモ(2020年6月26日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジーザ町、ダルアー市で、体制打倒、「イランの民兵」の退去、逮捕者釈放を求める抗議デモが発生した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市、カッリー町、アティマ村で体制打倒と逮捕者釈放を求める抗議デモが発生した。

AFP, June 26, 2020、ANHA, June 26, 2020、AP, June 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 26, 2020、Reuters, June 26, 2020、SANA, June 26, 2020、SOHR, June 26, 2020、UPI, June 26, 2020などをもとに作成。

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イドリブ市でシャーム開講機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の交戦に抗議するデモ(2020年6月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ市で、シャーム開講機構と「堅固に持せよ」作戦司令室の交戦に抗議するデモが行われ、戦闘停止とイドリブ市住宅街の中立化を訴えた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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保健省は政府支配地域で新たに11人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表(2020年6月25日)

保健省は政府支配地域で新たに11人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、2人が完治したと発表した。

これにより、6月25日現在の同地での感染者数は計242人、うち死亡したのは7人、回復したのは96人となった。

SANA(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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ハサカ県ラアス・アイン市で住民がトルコ軍と国民軍に抗議するデモ(2020年6月25日)

ハサカ県では、シリア人権監視団やSANA(6月25日付)によると、トルコ占領下のラアス・アイン市で、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍に対するデモが行われ、住民数百人が参加、農地への放火、略奪、強制退去など、市民への犯罪行為、トルコ軍の占領支配に対して抗議の声が上げられた。

シリア人権監視団によると、抗議を行ったのはラアス・アイン市近郊のアルーク村(西アルーク村)の住民で、ほとんどが女性。

彼女らはラアス・アイン市の内務治安部隊(いわゆる自由警察)本部前に集まり、国民軍に所属するムウタスィム旅団のメンバーが25日朝に地元の病院で看護師を殴打した事件に抗議したという。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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イドリブ県ではシリア軍と「決戦」作戦司令室が散発的に交戦(2020年6月25日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから112日目を迎えた。

シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のルワイハ村、バイニーン村、ダイル・サンバル村、バーラ村を砲撃した。

またバイニーン村に進攻したシリア軍と国民解放戦線が交戦、国民解放戦線はシリア軍を撃退した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

なお、イドリブ県では「決戦」作戦司令室に加えて、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構が主導する「堅固に持せよ」作戦司令室が活動を続けている。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(イドリブ県1件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を2件(イドリブ県0件、ラタキア県2件、アレッポ県0件、ハマー県1件)確認した。

AFP, June 25, 2020、ANHA, June 25, 2020、AP, June 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, June 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 25, 2020、Reuters, June 25, 2020、SANA, June 25, 2020、SOHR, June 25, 2020、UPI, June 25, 2020などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民39人と国内避難民(IDPs)2人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は581,119人、2019年以降帰還したIDPsは65,944人に(2020年6月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(6月25日付)を公開し、6月24日に難民39人(うち女性12人、子供20人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民39人(うち女性12人、子供20人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は581,119人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者185,871人(うち女性55,900人、子ども94,520人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,706,751人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は810,399人(うち女性243,176人、子供413,011人)となった。

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一方、国内避難民2人が新たに帰宅した。

うちダマスカス郊外県東グータ地方に帰宅したのは0人、ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由してダマスカス郊外県、ヒムス県などに帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは2人(うち女性1人)、イドリブ県アブー・ズフール町郊外の通行所およびハマー県スーラーン町の通行所を経由して帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所を経由して帰還した2人のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は2人(うち女性1人)だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は65,944人(うち女性22,009人、子供27,135人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,334,540人(うち女性405,568人、子供670,8901人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, June 25, 2020をもとに作成。

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