ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月2日付)を公開し、1月1日に難民の帰国はなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 2, 2021をもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月2日付)を公開し、1月1日に難民の帰国はなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 2, 2021をもとに作成。
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トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握しているイドリブ県の国境地帯を電撃訪問し、トルコによって建設されたマシュハド・ルーヒーン村の国内避難民(IDPs)キャンプなど複数のキャンプを視察訪問した。
視察したキャンプのなかには、建設されたばかりのキャンプや建設中のキャンプも含まれていた。
Ülkemizle Milletimizle Cumhurbaşkanımız Sn @RTErdogan ile ne kadar gurur duysak az
İdlib'de kısa sürede AFAD,Kızılay ve STK'larla yüzbinlerce insana briket ev,milyonlarcasına gıda,hayat eli uzatılıyor
Bir kez daha sorumluluğumuzu gördüm
Milletimiz var olsun
Allahımıza hamd olsun pic.twitter.com/aC2MlpuuJP— Süleyman Soylu (@suleymansoylu) January 1, 2021
AFP, January 2, 2021、ANHA, January 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 2, 2021、Reuters, January 2, 2021、SANA, January 2, 2021、SOHR, January 2, 2021などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市で、2ヶ月前に同機構によって銃殺された若者2人の遺族や住民が抗議デモを行い、若者2人を殺害したメンバーの処刑を求めた。
これに対して、シャーム解放機構はデモ参加者に発砲し、これを強制排除した。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ナイタル村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が民家複数棟に対して強制捜査を行い、子供2人と老人3人を含む住民18人を拘束した。
一方、SANA(1月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下ハルムーシューヤ村でシリア民主軍が正体不明の武装集団の発砲を受け、兵士2人が死亡した。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
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ヒムス県では、SANA(1月1日付)によると、12月30日にシリア政府の支配したにあるダイル・ザウル県カバージブ村近郊で発生したバス襲撃事件で犠牲となった親政権民兵39人(うち士官8人)の葬儀が、アブドゥルカーディル・シャカファ軍事病院で執り行われた。
シリア人権監視団によると、軍関係者や住民数万人が葬儀に参列した。
事件に関しては、ダーイシュ(イスラーム国)に近いアアマーク通信が、12月31日にダーイシュのメンバーが実行したとする声明を出している。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、国防隊、パレスチナ人民兵のクドス旅団とともに、県南部の砂漠地帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所に対する大規模掃討作戦を開始した。
ロシア軍戦闘機も作戦を支援、同地およびアレッポ県、ラッカ県、ハマー県の県境地帯を数十回にわたって爆撃した。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
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ラッカ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線、アイン・イーサー・キャンプを砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍と国民軍の砲撃で、12月31日から1月1日にかけて人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士3人が死亡した。
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アレッポ県では、ANHA(1月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市を砲撃した。
一方、トルコ占領下のバーブ市では、トルコ軍の貨物トラックに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

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ハサカ県では、SANA(1月1日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町一帯を砲撃した。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
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ラッカ県では、シリア人権監視団、ANHA(1月1日付)、ハベル24(1月1日付)、「ラッカは沈黙によって惨殺される」(1月1日付)などによると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・サマン村に設置されているロシア軍基地が12月31日深夜から1月1日未明にかけて襲撃を受け、爆発と銃撃戦が発生、ロシア軍兵士複数人が負傷した。
攻撃を行ったのは、新興のアル=カーイダ系組織の一つでイドリブ県で活動しているフッラース・ディーン機構で、SNSを通じて次のような声明を出し、犯行を認めた。
「現場では悲惨な状況が続いているものの、汝らの同胞であるフッラース・ディーン機構の中隊の一つがラッカ県のタッル・サマンでロシア軍部隊の巣窟を襲撃することに成功した」。

フッラース・ディーン機構が、反体制派の支配地域であるいわゆる「解放区」以外で作戦を実行したのは、これが初めて。
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シリア人権監視団によると、攻撃を行ったのはフッラース・ディーン機構のメンバー2人。
爆弾を仕掛けた車をロシア軍基地の前に停車させ、基地に向けて発砲、車を置いたまま逃走し、その直後に爆発が発生したという。
この爆発で、ロシア軍兵士数人が爆弾の破片を浴びて負傷したという。
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一方、ANHA(1月1日付)によると、攻撃は爆弾を搭載した車1台と自爆戦闘員5人によって行われた、と伝えた。
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また、「ラッカは沈黙によって惨殺される」は、爆発発生直後に銃撃戦が起こり、ロシア軍兵士多数が死傷したと伝えた。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Raqqa-sl, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021、Xeber24, January 1, 2021などをもとに作成。
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保健省は政府支配地域で新たに92人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者70人が完治し、6人が死亡したと発表した。
これにより、1月1日現在の同地での感染者数は計11,526人、うち死亡したのは717人、回復したのは5,420人となった。
SANA(1月1日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者10人が完治し、3人が死亡したと発表した。
これにより、1月1日現在の同地での感染者数は計8,067人、うち死亡したのは274人、回復したのは1,148人となった。
新規感染者の性別の内訳は、男性23人、女性20人。
また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市7人、マーリキーヤ(ダイリーク)市8人、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市1人、マアバダ(カルキールキー)町1人、アレッポ県のアイン・アラブ(コバネ)市4人、マンビジュ市2人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)1人、ラッカ県のラッカ市2人、タブカ市9人。
ANHA(1月1日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月1日に新たに34人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、124人が完治したと発表した。
新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡5人、ハーリム郡8人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡3人、ジャラーブルス郡2人、バーブ郡2人、アフリーン郡9人、アアザーズ郡4人。
これにより、同地での感染者数は計20,304人、うち回復したのは12,946人、死亡したのは342人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1481111982093688/
AFP, January 1, 2021、ACU, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミラージャ村でシリア軍兵士を狙撃、1人を射殺した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、スフーフン村、カンスフラ村を砲撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のアムキーヤ町を砲撃した。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、サルマーニーヤ村を砲撃した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるクサイバ村で正体不明の武装集団が総合情報部のメンバー1人を襲撃し、射殺した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を20件(イドリブ県8件、ラタキア県7件、アレッポ県0件、ハマー県5件)確認したと発表した。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を6件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, January 1, 2021、ANHA, January 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 1, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 1, 2021、Reuters, January 1, 2021、SANA, January 1, 2021、SOHR, January 1, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月1日付)を公開し、2020年12月31日に難民の帰国はなかったと発表した。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 1, 2021をもとに作成。
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