ラッカ県アイン・イーサー市近郊ではシリア軍とシリア民主軍の会合後、ロシア軍とトルコ軍も会合(2021年1月18日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊の第93師団基地で会合、またその直後にロシア軍とトルコ軍の代表が、同市近郊のシャルカラーク村の穀物サイロで会合を開いた。

一方、トルコ軍の支援を受ける国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市東のマアラク村一帯への潜入を試み、シリア民主軍が迎撃、激しい戦闘となった。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とロシア軍がイドリブ県サラーキブ市近郊に新たな拠点を設置、シリア国内の両国の拠点数はそれぞれ114、84カ所に(2021年1月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市西のイドリブ・サラーキブ街道沿線に新たな拠点を設置した。

トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配地域に新たな基地を設置したのに合わせて、ロシア軍もこれに対峙するかたちで、イドリブ・サラーキブ街道のシリア政府支配地域側に拠点を設置した。

両軍による拠点設置に際して、トルコ軍は「決戦」作戦司令室を、ロシア軍はシリア軍をそれぞれ設置現場一帯から退去させた。

トルコ軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県ガーブ平原のカストゥーン村に新たな拠点を設置した。

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これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は73カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村、サラーキブ市西(イドリブ・サラーキブ街道)
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、ワサータ村、バータブー村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村、カストゥーン村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

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なお、トルコのガジアンテップ市で活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターによると、シリア国内にあるロシア、トルコ、米国(有志連合)、イラン(「イランの民兵」)、レバノンのヒズブッラーの基地、監視所、拠点の数は2021年1月5日現在時点で477カ所。

内訳は、トルコが114カ所、ロシアが83カ所、イラン(「イランの民兵」)が131カ所、レバノンのヒズブッラーが116カ所、米国(有志連合)が33カ所。

トルコ軍の拠点は、アレッポ県が55カ所、イドリブ県が43カ所、ラッカ県が9カ所、ハサカ県が4カ所、ラタキア県が2カ所。

ロシア軍の拠点は、ハマー県が23カ所、ハサカ県が11カ所、アレッポ県が10カ所、ダイル・ザウル県が7カ所、ラッカ県が6カ所、スワイダー県が5カ所、イドリブ県が5カ所、ヒムス県が5カ所、ダマスカス県およびダマスカス郊外県が4カ所、ラタキア県が3カ所、クナイトラ県が2カ所、タルトゥース県が1カ所。

イラン(「イランの民兵」)の拠点は、ダルアー県が38カ所、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が27カ所、アレッポ県が15カ所、ダイル・ザウル県が13カ所、ヒムス県が12カ所、ハマー県が6カ所、ラタキア県が6カ所、スワイダー県が5カ所、クナイトラ県が5カ所、イドリブ県が4カ所。

ヒズブッラーの拠点は、アレッポ県が38カ所、イドリブ県が13カ所、ヒムス県が11カ所、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が12カ所、ダルアー県が21カ所、ダイル・ザウル県が7カ所、クナイトラ県が7カ所、スワイダー県が3カ所、ハマー県が4カ所。

米主導の有志連合の拠点は、ハサカ県が19カ所、ダイル・ザウル県10カ所、ラッカ県2カ所、ダマスカス郊外県(ヒムス県の誤り)が2カ所。

この数値に従うと、トルコ軍の拠は、1月5日以降(11、16、18日)に3カ所新設されたため、114カ所、ロシア軍の拠点は18日に1カ所新設されたため84カ所となる。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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イドリブ市の武器市場で爆発が発生し、オランダ人戦闘員、ウズベキスタン人戦闘員、シリア人戦闘員の3人が死亡(2021年1月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するイドリブ市の武器市場で爆発が発生し、オランダ人戦闘員、ウズベキスタン人戦闘員、シリア人戦闘員の3人が死亡、5人が負傷した。

また、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下であるザーウィヤ山地方のダイル・サンバル村、バーラ村、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市のシヤーフ地区で、シリア政府との和解後に軍事情報局に勤務していた反体制武装集団の元メンバー1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

また、サフム・ジャウラーン村では、シリア政府との和解に応じてシリア軍第4師団に従軍していた反体制武装集団の元メンバーが何者かによって殺害された。

さらに、ナーフタ町では、シリア軍の協力者が何者かの発砲を受けて死亡した。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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ハサカ市でトルコ軍と国民軍によるアラーク村の揚水所からの水道水供給遮断に抗議するデモ(2021年1月18日)

ハサカ県では、SANA(1月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市で、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍によるアラーク村の揚水所からの水道水供給遮断に抗議するデモが行われ、住民らが参加した。

トルコ軍と国民軍は1月17日、トルコ占領下にあるアラーク村の揚水所の稼働を停止し、水道級の供給を停止している。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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トルコで活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターはアサド大統領がロシアの仲介でイスラエル軍高官と秘密裏に会談したと発表(2021年1月18日)

トルコのガジアンテップ市で活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターはアサド大統領が、ロシアの仲介で、ラタキア県のフマイミーム航空基地で、イスラエル軍高官と秘密裏に階段を行ったとするレポートを発表した。

レポートはジュスール研究センターの代表を務めるムハンマド・サルミーニー氏によるもの。

同センターによると、秘密会合は2020年12月に行われ、シリア側はアサド大統領の他、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、バッサーム・ハサン治安戦略問題担当大統領顧問が、イスラエル側は、イスラエル軍のガディ・エイゼンコット前参謀総長、元モサド・スタッフで実業家のアリ・ベン=メナシェ氏が、ロシアからはアレクサンドル・チャイコフ准将(司令官)司令官が参加したという。

会合で、アサド大統領は、アラブ連盟への支援、イランの資金流入阻止と排除に向けた支援、経済支援、アラブの「スンナ派諸国」との関係改善、シーザー・シリア市民保護法などの制裁解除に向けた支援を要請したという。

これに対して、イスラエル側は、いわゆる「抵抗枢軸」の解体、イランとその民兵のシリアからの排除、反体制派も対等に参加したかたちでの内閣の発足、治安・軍事機関の枠組み再編、米国・ロシア・イスラエルを保証国とした離反士官の復帰を要求したという。

会合では何らの合意もなされなかったが、同センターによると、イスラエルとの関係強化を通じてアサド政権を延命させようとするロシア主導のプロセスが始まったと指摘している。

その一方、イランは、このプロセスを妨害、ないしは頓挫させようとする一方、アサド政権は国際社会の復帰、ないしはロシアとイランの保護を脱却しようとしているという。

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外務在外居住者省の公式筋は報道声明を出し、秘密会合を強く否定し、「イスラエルの占領に対するシリアの原則的且つ確固たる姿勢に疑念を与えようとする一部メディアへの出資者の無駄な試み」と非難した。

また「シリアはこれまでも、そしてこれからもその政策において、国益、そしてパレス治安問題、ゴラン高原をはじめとするアラブの被占領地の解放といったアラブ民族の大義に、関連する国際的な決定に従って奉仕する政策をとり続ける」と強調した。

SANA(1月18日付)が伝えた。

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シリア人権監視団も1月19日、複数の情報筋の話として、秘密会合が行われた事実はないと発表した。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Markaz Jusur li-l-Dirasat, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021、January 19, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県でシリア民主軍とアサーイシュが狙われ4人死亡(2021年1月18日)

ハサカ県では、SANA(1月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市の南に位置するハラーフィー街道で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の通過に合わせて仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士2人が死亡した。

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ラッカ県では、SANA(1月18日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンスーラ町で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村で、オートバイに乗った覆面の2人組が内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員を銃で撃ち、殺害した。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で22人(2021年1月18日)

反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月18日に新たに22人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、449人が完治し、1人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡2人、イドリブ郡2人、ハーリム郡11人、アリーハー郡1人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡0人、バーブ郡2人、アフリーン郡4人、アアザーズ郡0人。

これにより、同地での感染者数は計20,867人、うち回復したのは15,490人、死亡したのは379人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1493490404189179/

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米軍がハサカ県内の北・東シリア自治局支配地内の刑務所に収監していたダーイシュ・メンバー70人を、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地に移送(2021年1月18日)

SANA(1月18日付)は、複数の地元筋の話として、米軍がハサカ県内の北・東シリア自治局支配地内の刑務所に収監していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー70人を、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地に移送したと伝えた。

70人は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のグワイラーン地区にある工業高校刑務所(グワイラーン刑務所)からタンフタンフ国境通行所に移送されたという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するテロ撲滅部隊が、ファッラーハ村でダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を拘束した。

この司令官は、即席爆弾によるシリア民主軍の兵士らの暗殺を企てていたという。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021、January 19, 2021などをもとに作成。

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シリア人権監視団は「信頼できる複数の医療筋の話」としてシリア政府支配地域での新型コロナウイルスの感染者、死者数が保健省発表の10倍以上と主張(2021年1月18日)

シリア人権監視団は、シリア政府支配地域での新型コロナウイルス感染症の感染者と死者の実際の数が、保健省の報告よりも10以上だと主張した。

同監視団が「信頼できる複数の医療筋」の話として発表したところによると、実際の感染者数は181,300人、うち完治したのは72,000人強、死者は10,685人にのぼるという。

同筋によると、新型コロナウイルス感染症で死亡したにもかかわらず「肺の病気」として処理されるケースが多く見られるのだという。

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保健省は政府支配地域で新たに96人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者76人が完治し、9人が死亡したと発表した。

これにより、1月18日現在の同地での感染者数は計13,132人、うち死亡したのは841人、回復したのは6,624人となった。

SANA(1月18日付)が伝えた。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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