トルコの占領下にあるハサカ県ラアス・アイン市で国民軍に所属する武装集団どうしが交戦(2021年1月5日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で、国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、スルターン・ムラード師団とハサカの盾旅団。

スルターン・ムラード師団のメンバーが地元の女性に嫌がらせしたことが発端だったという。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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「イランの民兵」の影響力が強いダイル・ザウル県ブーカマール市にロシア軍が部隊を派遣(2021年1月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあり、「イランの民兵」の影響力が強いブーカマール市にロシア軍の装甲車、四輪駆動車などからなる部隊が入り、シリア政府に近いカーティルジー・インターナショナル・グループ社の民兵が拠点としている市内中心部に位置するサッカー場に進駐した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機複数機が、ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュに対して20回以上の爆撃を実施(2021年1月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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シリア民主評議会執行委員会のアフマド共同議長「今年の目標は反体制派との共同プロジェクトを立ち上げ、北・東シリアを参加型民主主義の中心とすること」(2021年1月5日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会執行委員会のイルハーム・アフマド共同議長は年始の声明を出し、北・東シリア自治局が、反体制派との関係改善に前向きな姿勢を示した。

アフマド共同議長は「北・東シリア自治局の今年の目標は、反体制派、そしてすべての紛争解決当事者との共同プロジェクトを立ち上げ、シリア北部および東部をこの国の参加型民主主義の中心とすることだ」と述べた。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市でシリア軍とアサーイシュが銃撃戦、シリア軍兵士4人負傷(2021年1月5日)

ハサカ県では、ANHA(1月5日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、シリア軍部隊がハラクー地区に設置されている内務治安部隊(アサーイシュ)の検問所に向けて発砲、アサーイシュがこれに応戦した。

シリア人権監視団によると、これにより、シリア軍兵士4人が負傷した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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PYDに近いサイトはトルコ軍がハサカ県に狂犬約50匹を放ったと伝える(2021年1月5日)

クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近いANHA(1月5日付)は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯からハサカ県ラアス・アイン市一帯にいたる地域(いわゆる「平和の泉」地域)を占領しているトルコが、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊に位置するハズラ村北の国境に設置されたゲートから「危険な病気」に感染していると思われる狂犬約50匹を放ったと伝えた。

ハズラ村の複数の情報筋によると、トルコ軍は国境のゲートを開放し、狂犬約50匹をアムーダー市方面に放ちったという。

トルコ軍がシリア領内に狂犬を放つのが目撃されたのは、これが2度目だという。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市西のM4高速道路沿線の占領地に新たな基地の設置を開始(2021年1月5日)

ラッカ県では、ANHA(1月5日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のM4高速道路沿線の占領地に新たな基地の設置を開始した。


この基地は、M4高速道路の北から500メートルの距離、同道路の南側に設置されているシリア軍とロシア軍の合同拠点から1キロの距離に位置し、レーダー、重火器などが設置されている。

トルコ軍はまた、国民軍とともに、アイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれに応戦した。

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アレッポ県では、ANHA(1月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村、マンナグ村を砲撃した。

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ハサカ県では、SANA(1月5日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町近郊でシリア民主軍の車輌が道路に仕掛けられていた爆弾の爆発に巻き込まれ、兵士2人が死亡した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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SANAは米軍がハサカ県各所からダーイシュのイラク人メンバー多数をタンフ国境通行所の基地に移送したと伝えるが、シリア人権監視団はこれを否定(2021年1月5日)

SANA(1月5日付)は、複数の地元筋の話として、米軍が、ハサカ県内の北・東シリア自治局支配地内の複数の刑務所に収監していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人を、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地に移送したと伝えた。

移送されたダーイシュ・メンバーは60人。

うち10人がシャッダーディー市東のキャンプ・ブルガール刑務所(ジャブサ・ガス刑務所)の収監者、50人がハサカ市の工業高校刑務所(グワイラーン刑務所)。

護衛を伴った米軍装甲車複数輌でシャッダーディー市に設置されている米軍基地に移送sれたのち、ヘリコプターでタンフ国境通行所に向かったという。

移送されたメンバーのなかには、爆弾製造を統括していたイラク人のカーズィム・ハサン・ジャルカーム氏(アブー・バラー)、車爆弾の製造を専門とするイラク人のハラファーン・ジュドゥーア・ハムド氏らが含まれているという。

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これに関して、シリア人権監視団は、ダーイシュ・メンバー60人の移送は、有志連合が定期的に行っているイラク人メンバーのイラクへの移送であって、タンフ国境通行所には移送されておらず、その数も数十人単位ではないと発表した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県のフール・キャンプでシリア民主軍に協力していたイラク人難民の殺害相次ぐ(2021年1月5日)

ハサカ県では、SANA(1月5日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第4区では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に協力していた女性が、何者かによって射殺された。

また、シリア人権監視団によると、キャンプの第2区の入り口でシリア民主軍に協力していたイラク難民1人が、正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

さらに、内務治安部隊(アサーイシュ)はまた、キャンプの第2区でシリア民主軍に協力していたとされるイラク国籍の兄弟2人と子供1人の遺体を発見した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるスブハ村でシリア民主軍が前日の抗議デモに参加したとされる3人を逮捕した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で71人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で43人、北・東シリア自治局支配地域は部分外出規制を1月19日まで延長(2021年1月5日)

保健省は政府支配地域で新たに91人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者71人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、1月5日現在の同地での感染者数は計11,890人、うち死亡したのは741人、回復したのは5,686人となった。

SANA(1月5日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の執行評議会は決定第3号を発し、支配地域で部分外出規制を1月19日まで延長すると発表した。

ANHA(1月5日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月5日に新たに43人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、43人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡15人、イドリブ郡5人、ハーリム郡7人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡1人、アフリーン郡8人、アアザーズ郡2人。

これにより、同地での感染者数は計20,500人、うち回復したのは13,324人、死亡したのは348人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1484186908452862/

AFP, January 5, 2021、ACU, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県マアーッラト・ナアサーン村近郊でシリア軍兵士3人を殺害(2021年1月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がマアーッラト・ナアサーン村近郊でシリア軍兵士3人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバーラ村、ファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村、カドゥーラ村、マジュダリヤー村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が政府支配下のミズナーズ村の隣接する「決戦」作戦司令室支配地域一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のズィヤーラ町、アンカーウィー村、クライディーン村一帯を砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるバサーリー村でシリア軍兵士が正体不明の武装集団によって殺害された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジッリーン村で男性一人が正体不明の武装集団によって殺害された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県23件、ラタキア県10件、アレッポ県3件、ハマー県0件)確認したと発表した。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民299人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は642,166人に(2021年1月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月5日付)を公開し、1月4日に難民299人(うち女性90人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民299人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は642,166人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者246,918人(うち女性74,224人、子ども125,658人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,735,845人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は871,446人(うち女性261,500人、子供444,149人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 5, 2021をもとに作成。

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