ティシュリーン大学教授によるアンケート結果:63%が欧米諸国ではなく、ロシア、イランにシリアへの制裁の責任があると回答(2021年1月27日)

シリアのラタキア市在住でティシュリーン大学経済学部教授のアフマド・アディーブ・アフマド氏はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/ahmedahmed79https://www.facebook.com/AhmedAdeebAhmed/)を通じて自身が実施したアンケート調査の結果を明らかにした。

アフマド氏は1月10日、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/AhmedAdeebAhmed/)で「我々に対して封鎖を行い、制裁を科しているのは誰ですか?」との質問を行った。

https://www.facebook.com/AhmedAdeebAhmed/posts/3557283084320846

その結果に関して、アフマド氏は、アカウント(https://www.facebook.com/AhmedAdeebAhmed/)で次のように綴った。

先日実施した「我々に対して封鎖を行い、制裁を科しているのは誰ですか?」という質問の世論調査の結果が出た。

サンプル数は1285件で、米国、欧州が38%だったのに対して、イラン、ロシアが63%だった。

ロシアとイランはこれを考慮しなければならない。シリア国民に対する強圧的な政策を改めねばならない。

https://www.facebook.com/AhmedAdeebAhmed/posts/3600837783298709

AFP, January 28, 2021、ANHA, January 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 28, 2021、Reuters, January 28, 2021、SANA, January 28, 2021、SOHR, January 28, 2021などをもとに作成。

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地元名士、第8師団、中央委員会がダルアー県タファス市でのシリア軍第4師団とイスラームの暁師団の合意を拒否(2021年1月27日)

ダルアー県では、HFL(1月27日付)によると、県の地元の名士、ロシア政府の支援を受ける第8師団の代表、シリア政府と反体制派の和解を仲介する中央委員会が会合を開き、1月26日にタファス市での衝突を受けてシリア軍第4師団とイスラームの暁師団が交わした合意について協議した。

しかし、会合では、中央委員会が、イスラームの暁師団がシリア政府に対して敵対姿勢をとっていないとし、「決戦」作戦司令室の支配下にあるシリア北西部へのイスラームの暁旅団の幹部の退去、武器引き渡しを拒否した。

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一方、シリア人権監視団によると、タッル・シハーブ町でシリア軍に協力していた退役少将の息子が、正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、HFL, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市での爆発でシャーム軍団司令官死亡(2021年1月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、国民軍に所属するシャーム軍団の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発、乗っていた司令官が死亡、家族2人が負傷した。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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レバノンのヒズブッラーがダイル・ザウル県で民兵募集、イラン・イスラーム革命防衛隊が地元住民からなる民兵サイイダ・ザイナブ旅団を組織(2021年1月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団が複数筋の情報をもとに発表したところによると、レバノンのヒズブッラーが、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市ハラービシュ地区の農村開発センターに設置している本部で、戦闘員の募集を開始した。

採用された戦闘員には月額で150米ドルが支給されるという。

なお、こうした動きと並行して、イラン・イスラーム革命防衛隊も、サイイダ・ザイナブ旅団と名付けられた地元住民からなる民兵を新たに組織している。

サイイダ・ザイナブ旅団には現在、マヤーディーン市出身者を主体とする約100人が参加して、多数の国防隊メンバーらが高額な収入を目当てに移籍すると見られるという。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年1月27日)

ラッカ県では、ANHA(1月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線一帯を砲撃した。

シリア人権監視団によると、同地でのトルコ軍の発砲で住民1人が負傷した。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダイル・ザウル県でダーイシュの拠点に対して24回以上の爆撃を実施(2021年1月27日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がシューラー村近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して24回以上の爆撃を実施した。

また、シリア軍、国防隊、第5軍団、パレスチナ人民兵のクドス旅団が同地でダーイシュに多雨する掃討作戦を継続した。

一方、SANA(1月27日付)によると、シリア軍が前日に続いて、1月24日にダイル・ザウル市とヒムス県スフナ市を結ぶ街道で兵員輸送バスを襲撃し、兵士3人を殺害、10人を負傷させた「テロ集団」のメンバー8人を殺害し、車輌2輌を破壊した。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ハサカ市とカーミシュリー市で政府支配下のいわゆる治安厳戒地区封鎖に抗議する大規模デモが行われ、数百人が参加、ハサカ市ではシリア民主軍が実弾を発砲しデモを強制排除(2021年1月27日)

ハサカ県では、SANA(1月27日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市では、シリア政府の支配下にあるいわゆる治安厳戒地区に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の封鎖に抗議する大規模デモが行われ、数百人が参加した。

デモは、地元の名士、部族長、バアス党、職能組合などが呼びかけたもので、参加者は、シリア民主軍による治安厳戒地区への移動制限、食糧品搬入阻止に抗議の声を上げた。

しかし、ハサカ市では、シリア民主軍がデモ参加者に実弾を発砲するなどして介入し、強制排除を試みた。

その際、政府系のシリア・テレビのカメラマンが暴行を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、ハサカ市南のティシュリーン油田で、シリア民主軍が、制止を振り切って逃亡を図った住民1人を射殺した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市のハズィーマ交差点一帯の違法住居70棟の住人70世帯を内務治安部隊(アサーイシュ)が強制的に立ち退かせたうえで、重機で住居を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のシュハイル村で、シリア民主軍がシリア政府支配地域への密輸に関与していたとされるユーフラテス川東岸の水上通行所を襲撃、輸送船2籍を捕獲した。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021、January 28, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で75人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で5人(2021年1月27日)

保健省は政府支配地域で新たに75人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者61人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、1月27日現在の同地での感染者数は計13,823人、うち死亡したのは900人、回復したのは7,260人となった。

SANA(1月27日付)が伝えた。

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反体制派系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月27日に新たに5人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、27人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡1人、イドリブ郡0人、ハーリム郡0人、アリーハー郡0人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡0人、アアザーズ郡3人。

これにより、同地での感染者数は計20,965人、うち回復したのは16,439人、死亡したのは380人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1500427570162129/

AFP, January 27, 2021、ACU, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県タディール村で車をミサイルで攻撃し、住民2人が負傷(2021年1月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタディール村で車をミサイルで攻撃し、住民2人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、スフーフン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、トルコ軍憲兵隊は、ハムブーシーヤ村からトルコ領内に越境しようとした密輸業者に発砲し、1人を殺害、1人を負傷させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県7件、ラタキア県9件、アレッポ県5件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は15件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民51人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は647,453人に(2021年1月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月27日付)を公開し、1月26日に難民51人(うち女性15人、子供26人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民51人(うち女性15人、子供26人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は647,453人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者252,205人(うち女性75,813人、子ども128,355人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,727,643人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は876,733人(うち女性263,089人、子供446,846人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は68,397人(うち女性23,981人、子供27,840人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,336,993人(うち女性406,540人、子供671,606人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 27, 2021をもとに作成。

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