米財務省は対シリア制裁に違反したアラブ・フランス銀行(UBAF)が857万2500ドルを支払することに同意したと発表(2021年1月4日)

米財務省は声明を出し、フランスに本社を置くアラブ・フランス銀行(UBAF)が、シリア政府の資産凍結と送金禁止を定めた2011年8月17日の大統領令第13582号に対する127件の違反に対する民事訴訟を回避するため、857万2500ドルを支払することに同意したことを受けて、外国資産管理局(OFAC)がNCBと「和解」したと発表した。

AFP, January 5, 2021、ANHA, January 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 5, 2021、Reuters, January 5, 2021、SANA, January 5, 2021、SOHR, January 5, 2021などをもとに作成。

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親シリアのレバノン人政治家「米国とイスラエルは、シリアがゴラン高原を放棄する見返りに、シリア領内からの米軍撤退、シリアによるレバノン掌握を認めるというオファーをしている」(2021年1月4日)

シリア政府に近いレバノンの政治家で、レバノン・タウヒード潮流の代表を務めるウィアーム・ワッハーブ氏(ドゥルーズ派)は、ジャディード・チャンネル(1月4日付)のインタビューで、イスラエルと、ジョー・バイデン米次期政権がシリアに対して「新たなオファー」が行われたと述べた。

ワッハーブ氏によると、「新たなオファー」とは、シリアがイスラエルの占領下にあるゴラン高原を放棄する見返りとして、米国がシリア領内から撤退、また、シリア北西部の反体制派の問題の決着、復興開始、そしてシリアによるレバノンの掌握を認めるというものだというが、真偽は不明。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、al-Jadid TV, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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イドリブ市でシャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣のカーディーが暗殺未遂に遭い、当局はシリアの治安機関のセルを摘発(2021年1月4日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月4日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るいわゆる「解放区」の中心都市であるイドリブ市で、2018年までシリア救国内閣法務大臣を務め、現在は同内閣のカーディーを務めるイブラーヒーム・シャーシューが、夜明けの礼拝を終えて、モスクを出たところを正体不明の武装集団に襲撃され、重傷を負った。

シリア救国内閣は「解放区」の自治を委託されている組織。

これを受けて、シリア救国内閣所轄の総合治安局は、イドリブ市とアレッポ県西部でシリア政府の治安機関に所属するセルを摘発したと発表した。

摘発された二つのセルは、「解放区」内で爆破テロを実行しようとしていたという。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年1月4日)

ラッカ県では、ANHA(1月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、M4高速道路沿線を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(1月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、トルコ占領下のバーブ市の南に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のシャイフ・ナースィル(クルト・ワイラーン)村を砲撃した。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県アズバ村、スブハ村でシリア民主軍の犯罪行為、強制徴兵に抗議するデモ(2021年1月4日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月4日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアズバ村で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の住民に対する犯罪行為や若者の拉致と強制徴兵に抗議するデモが行われた。

抗議デモは、アズバ村、アブー・ハシャブ村、シュハイル村でシリア民主軍が住民19人を拘束、連行したことを受けたもの。

住民はタイヤを燃やすなどして道路を封鎖し、強制排除を試みるシリア民主軍の進軍を阻止、また村内のスィナーア交差点からシリア民主軍部隊を放逐した。

また、シリア人権監視団によると、スブハ村でも、灯油の供給、シリア民主軍が拘束した住民の釈放を求める抗議デモが発生した。

一方、SANAによると、ハサカ県のマルカダ町でも、シリア民主軍が町内に突入し、住民多数を拘束、連行した。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合の車列が兵站物資などを積んでイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年1月4日)

ハサカ県では、SANA(1月4日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約30輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県内に設置されている基地に向かった。

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ラッカ県では、SANA(1月4日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市東のマンハル村に至る街道で、シリア民主軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、兵士3人が死亡、4人が負傷した(シリア人権監視団によると死者は4人)。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021、January 5, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で99人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で76人(2021年1月4日)

保健省は政府支配地域で新たに89人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者69人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、1月4日現在の同地での感染者数は計11,799人、うち死亡したのは734人、回復したのは5,615人となった。

SANA(1月4日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で1月4日に新たに76人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、65人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡10人、イドリブ郡7人、ハーリム郡22人、アリーハー郡4人、アレッポ県スィムアーン山郡0人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡1人、アフリーン郡28人、アアザーズ郡1人。

これにより、同地での感染者数は計20,457人、うち回復したのは13,281人、死亡したのは340人となった。

https://www.facebook.com/ACUSyria/photos/1483670561837830/

AFP, January 4, 2021、ACU, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がイドリブ県ミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を射殺(2021年1月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を射殺した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるザーウィヤ山地方各所のシリア軍拠点を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるカンスフラ村などを砲撃いした。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ町近郊で、シリア軍の重機関銃1基を対戦車ミサイルで破壊した。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるバフサ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるタイバ町とウンム・マヤーズィン町を結ぶ街道で、軍事情報局の兵士1人が正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

またイズラア市近郊でも、軍事情報局の士官(少尉)が、正体不明の武装集団に撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は13件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 4, 2021、ANHA, January 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 4, 2021、Reuters, January 4, 2021、SANA, January 4, 2021、SOHR, January 4, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民282人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は641,867人に(2021年1月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月4日付)を公開し、1月3日に難民282人(うち女性85人、子供144人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民282人(うち女性85人、子供144人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は641,867人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者246,619人(うち女性74,134人、子ども125,506人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,735,845人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は871,147人(うち女性261,410人、子供443,997人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 4, 2021をもとに作成。

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