スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにジャズィーラ地域保健委員会のメンバーらが参加(2021年11月5日)

ハサカ県では、ANHA(11月5日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域保健委員会のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領は中国の習近平国家主席と電話会談を行い、二国間関係、両国協力の拡大の方途について意見を交わす(2021年11月5日)

アサド大統領は、中国の習近平国家主席と電話会談を行い、二国間関係、両国協力の拡大の方途について意見を交わした。

SANA(11月5日付)によると、会談で、両首脳は、両国関係を進展させることの重要性を確認、アサド大統領は、中国との関係が、国際的に支援されたテロや、生活のさまざまな側面に甚大な被害をもたらした包囲に対する国民の不屈の抵抗を支援するうえで中軸をなし、重要であると評価した。

アサド大統領はまた、シリアが、特に各地での治安状況を改善させるため、両国政府機関の関係を発展させるとともに、諸国家が互いにかかわり合い、諸国民と人類に共通する運命を結びつける新たな方途にして、経済と開発のための道である一帯一路構想に加わりたいという熱意を持っていると強調した。

さらに、シリア国民が国際社会において政治的に寄り沿い、中国は国際法、国際平和を遵守していること、シリアの領土の一体性、シリアに対するテロ戦争の収束に向けた努力を行っていることを高く評価していると表明した。

加えて、アサド大統領は、中国がシリア国民に多大な人道支援を行い、シリア国民を苛むテロや包囲のなかでその苦難を軽減してくれたことに謝意を示し、シリアがテロリスト、外国の占領軍から全土を解放するとともに、同時に、外国の干渉を排除し、政治的な当事者との対話プロセスを前進させ続け、完全なる安定に至る決意であると改めて強調した。

一方、中国が国連の正式な代表権を得てから50年の節目を迎えたことについて、中国人民の勝利と位置づけ、中国が国際社会において建設的役割を担い、世界の平和と発展に寄与することの重要性を示すものだとして祝意を示すとともに、世界が緊張や脅迫ではなく、平和と発展を必要しているなか、東南アジア、南シナ海地域の安定を打ち崩そうとする西側の動きに対抗する中国を支持すると強調した。

**

これに対して、習国家主席は、復興と開発に向けたシリアの取り組みを着実に支援し、シリアとともに更なる共同の成果を実現する用意があるなどと表明した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/251626960336958

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

武器・装備、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌の車列がタンフ国境通行所を通過し、米国占領下の「55キロ地帯」に進入(2021年11月5日)

ヒムス県では、SANA(11月5日付)、シリア人権監視団によると、武器・装備、兵站物資を積んだ米軍の貨物車輌26輌からなる車列が、タンフ国境通行所を通過し、米国の占領下にあるいわゆる「55キロ地帯」に進入した。

米軍が55キロ地帯で部隊を増強するのは、10月20日の同地へのドローンによる攻撃以降始めた。

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍のアドライ報道官はシリアから越境を試みた2人を逮捕したと発表(2021年11月5日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)で、シリアから越境を試みた2人を逮捕したと発表した。

ツイッターの書き込みは以下の通り。

国防軍は今朝、ゴラン高原南部国境地区で組織された要撃により、シリアからイスラエル領に向かって意図的に越境しようとした容疑で2人を逮捕した。これは国境を防衛するための不断の努力の一環によるもので、容疑者2人は治安部隊が取り調べを継続するために連行された。

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県北部を砲撃(2021年11月5日)

ハサカ県では、SANA(11月5日付)、ANHA(11月5日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町一帯、タッル・タムル町一帯、ダルダーラ村を砲撃した。

この砲撃で、タッル・タムル町近郊のムジャイビラ村の民家1棟が被弾した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域に増援部隊を派遣した。

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるイドリブ県サラーキブ市一帯を砲撃、シリア軍がこれに応戦(2021年11月5日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯を砲撃、シリア軍がこれに応戦した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県1件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3083266688582733

AFP, November 5, 2021、ANHA, November 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 5, 2021、Reuters, November 5, 2021、SANA, November 5, 2021、SOHR, November 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民337人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は719,668人に(2021年11月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月4日に難民337人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民321人(うち女性96人、子供163人)、ヨルダンから帰国したのは16人(うち女性5人、子供8人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は719,668人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者323,316人(うち女性97,165人、子ども164,608人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,352人(うち女性118,952人、子ども202,135人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,813,318人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は948,948人(うち女性284,775人、子供483,665人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は104,277人(うち女性40,662人、子供33,861人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,372,873人(うち女性423,221人、子供677,627人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3083265728582829

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 5, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.