トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊を砲撃(2021年11月25日)

ラッカ県では、ANHA(11月25日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のディブス村、フーシャーン村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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トルコの支援を受ける教育機関がシリア北部で配布した教本の挿絵が、イスラーム教や預言者ムハンマドを侮辱しているとして住民の怒りを買う(2021年11月25日)

シリア人権監視団、シリア北部違反センターなどは、トルコの支援を受ける教育関係機関が、トルコの占領地にある「ユーフラテスの盾」地域(アレッポ県バーブ市、カッバースィーン村、ラーイー村など)と「オリーブの枝」地域(アフリーン市など)で小学校1年生用の教材として配布された教本『預言者伝』の挿絵が、イスラーム教や預言者ムハンマドを侮辱しているとして住民らの怒りを買っていると発表した。

教本はシリア革命反体制勢力国民連立傘下の暫定内閣教育省が指定したもの。

「預言者は娘のファーティマを出迎える」と題された章にあるヒジャーブをつけずスカートをはいた女の子を男性が出迎えている様子を描いた挿絵、「預言者の母」の章にある預言者の幼少時代を思わせる挿絵、「預言者とハデージャの結婚」の章にある洋服姿の新郎新婦の挿絵が怒りを買っているという。



教本が配布された地域では、住民がデモを行い、教本を焼くなどして抗議の意思を表した。

https://youtu.be/7Rr_dliXugI

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これに関して、ガジアンテップ県は声明を出し、「受け入れられない」と非難、印刷にかかわった関係者に対する取り調べを行っていると発表した。

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、November 26, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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米財務省OFACはシリア制裁規則を修正し、一部NGOの活動を認可(2021年11月25日)

米財務省の外国資産管理室(OFAC)は、シーザー・シリア市民保護法を含む一連の法律(大統領令)によってシリアに対して課している制裁に関して、11月22日に一部NGOの活動を認めることを決定し、2021年11月26日付の『連邦官報』第86巻第225号での発表をもって、これを発効した。

NGOの活動に対する規制緩和はシリア制裁規則(31 CRF part 452)の修正をもって行われている。

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機5機がダイル・ザウル県砂漠地帯でダーイシュに対して20回あまりの爆撃を実施(2021年11月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機5機がティブニー町とブカマール市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して20回あまりの爆撃を実施した。

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関はイドリブ県での爆破事件に関与したとされる「犯罪者体制」のセルを摘発(2021年11月25日)

シャーム解放機構の総合治安機関はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/GE.SE.SE1/)を通じて声明を出し、10月24日にイドリブ県ダイル・ハッサーン村で発生したシャーム発電所での爆発に関与したとされる「犯罪者体制」のセルのメンバー2人(N.S.、L.S.)を逮捕したと発表した。

2人はシャーム発電所爆破以外にも多くの破壊行為に及んでいたという。

https://www.facebook.com/photo/?fbid=223727389873602&set=a.210378107875197

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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マヤーディーン市に移転した和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始される(2021年11月25日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月25日付)によると、ダイル・ザウル市から11月24日にマヤーディーン市に移転した和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始され、数百人が手続きを済ませた。

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターはシャーム解放機構がイドリブ県でシリア軍による民間人への化学兵器攻撃を偽装しているとの情報を得たと発表(2021年11月25日)

ロシア当事者和解調整センターは、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)がイドリブ県サルマダー市の地下シェルターに保管している有毒物質を使用し、シリア軍による民間人への化学兵器攻撃を偽装しているとの情報を得たと発表した。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3099278333648235

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2021をもとに作成。

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ロシア軍はイドリブ県各所を爆撃し住民1人を殺害、これを受けトルコ軍部隊が武器・装備を補給(2021年11月25日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機は、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市近郊のクマイナース村、サルミーン市を3回、アリーハー市近郊のマジュダリヤー村、マアッルマアッルバリート村を2回にわたって爆撃した。

ロシア軍戦闘機はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のシャンナーン村一帯のオリーブ畑を爆撃し、住民らが収穫作業中だった女性1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

爆撃が行われた地域にはいずれもトルコ軍が拠点を設置している。

ロシア軍の爆撃を受けて、トルコ軍の車輌10輌からなる車列がトルコ領内からシリア領内に新たに進入し、タフタナーズ市、マストゥーマ村の基地に武器・装備を補給した。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

これに対し、「決戦」作戦司令室もシリア政府支配下のミラージャ村、ハザーリーン村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原の灌漑計画地区を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にある県西部各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムザイリーブ町で治安機関に協力する住民1人が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(イドリブ県2件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3098780190364716

AFP, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で106人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で65人(2021年11月25日)

保健省は政府支配地域で新たに106人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者92人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、11月25日現在の支配地内での感染者数は計47,699人、うち死亡したのは2,724人、回復したのは28,699人となった。

SANA(11月25日付)が伝えた。

https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/650280033021744

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月25日に新たに65人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、295人が完治し、7人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡27人、ハーリム郡14人、アリーハー郡3人、アレッポ県スィムアーン山郡1人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡0人、アフリーン郡13人、アアザーズ郡6人。

これにより、同地での感染者数は計91,909人、うち死亡したのは2,191人、回復したのは60,756人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1717904481747769

AFP, November 25, 2021、ACU, November 25, 2021、ANHA, November 25, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 25, 2021、Reuters, November 25, 2021、SANA, November 25, 2021、SOHR, November 25, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民322人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は725,791人に(2021年11月25日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月24日に難民322人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは18人(うち女性5人、子供9人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は725,791人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者329,143人(うち女性98,916人、子ども167,578人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,648人(うち女性119,042人、子ども202,289人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,815,643人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は955,071人(うち女性286,616人、子供486,789人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,527人(うち女性41,352人、子供34,007人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,123人(うち女性423,911人、子供677,773人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3098779307031471

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 25, 2021をもとに作成。

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