スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにジャズィーラ地域運転手連合のメンバーらが参加(2021年11月14日)

ハサカ県では、ANHA(11月14日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域運転手連合のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, November 14, 2021、ANHA, November 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2021、Reuters, November 14, 2021、SANA, November 14, 2021、SOHR, November 14, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル市で指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが始まる(2021年11月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月14日付)によると、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市で、殺人などの重犯罪を犯していない指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが開始された。

手続きは、ダイル・ザウル市のスポーツ・サロンに設置された会場で行われた。

AFP, November 14, 2021、ANHA, November 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2021、Reuters, November 14, 2021、SANA, November 14, 2021、SOHR, November 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「東部獅子」に対するダーイシュの要撃への報復としてダイル・ザウル県ムサッラブ村近郊の砂漠地帯に対して爆撃を実施(2021年11月14日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「東部獅子」に対する要撃への報復としてムサッラブ村近郊の砂漠地帯に対して爆撃を実施した。

一方、県西部の砂漠地帯では、親政権民兵のシャラフ旅団の車輌に仕掛けられていた爆弾が爆発し、士官(准将)1人と兵士4人の合わせて5人が死亡した。

AFP, November 14, 2021、ANHA, November 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2021、Reuters, November 14, 2021、SANA, November 14, 2021、SOHR, November 14, 2021などをもとに作成。

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シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県、アレッポ県各所を砲撃(2021年11月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、フライフィル村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルバッティーフ村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室が県西部のカフル・ヌーラーン村一帯、ミーズナーズ村一帯、第46中隊基地一帯で交戦した。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるダーラ・イッザ市近郊で、正体不明の武装集団が「決戦」作戦司令室の戦闘員を襲撃し、3人を殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を10件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県5件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3090170827892319

AFP, November 14, 2021、ANHA, November 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2021、Reuters, November 14, 2021、SANA, November 14, 2021、SOHR, November 14, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で145人、アル=カーイダとトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で119人(2021年11月14日)

保健省は政府支配地域で新たに145人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者96人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、11月14日現在の支配地内での感染者数は計46,275人、うち死亡したのは2,666人、回復したのは27,675人となった。

SANA(11月14日付)が伝えた。
https://www.facebook.com/syrianarabnews/posts/643174077065673

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で11月14日に新たに119人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、662人が完治し、3人が死亡したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡0人、イドリブ郡37人、ハーリム郡44人、アリーハー郡6人、アレッポ県スィムアーン山郡7人、ジャラーブルス郡3人、バーブ郡2人、アフリーン郡13人、アアザーズ郡7人。

これにより、同地での感染者数は計90,847人、うち死亡したのは1,986人、回復したのは57,012人となった。
https://www.facebook.com/ACUSyria/posts/1710422699162614

AFP, November 14, 2021、ACU, November 14, 2021、ANHA, November 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 14, 2021、Reuters, November 14, 2021、SANA, November 14, 2021、SOHR, November 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民261人と国内避難民(IDPs)230人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は722,422人、2019年以降帰還したIDPsは104,996人に(2021年11月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月13日に難民261人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民251人(うち女性75人、子供128人)、ヨルダンから帰国したのは10人(うち女性3人、子供5人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は722,422人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者325,944人(うち女性97,956人、子ども165,945人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,478人(うち女性118,990人、子ども202,201人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,813,318人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は951,702人(うち女性285,604人、子供485,068人)となった。

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一方、国内避難民230人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は104,996人(うち女性41,053人、子供33,950人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,373,592人(うち女性423,612人、子供677,716人)となった。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3090168704559198

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 14, 2021をもとに作成。

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女性として初めて人民議会議長を務めたハディーヤ・アッバース氏が63歳で死去(2021年11月14日)

女性として初めてシリア人民議会の議長を務めたハディーヤ・ハラフ・アッバース氏が現地時間11月13日、心臓発作によりダイル・ザウル軍事病院で亡くなった(享年63歳)。

シリアTV・オンライン(11月14日付)、ロイター・オンライン(11月13日付)、バヤーン(11月14日付)などが報じた。

アッバース氏は1958年にダイル・ザウル県で生まれ、アレッポ大学で農業工学の博士号を取得したのちフラート(ユーフラテス)大学で講師を務めた。

その後1978年から1983年まで「シリア全国学生連盟管理事務局東部地域支部」メンバー、 1983年から1988年まで「シリア全国学生連盟管理事務局ダイル・ザウル、ラッカ両支部」局長、1988年から1998年まで「アラブ社会主義バアス党ダイル・ザウル支部」指導部メンバーを務めた。

そして2016年6月、女性として初めてシリア人民議会議長に就任していた(1年後に退任)。

Syria TV Online, November 14, 2021、RT Online (Arabic Edition), November 13, 2021、Al Bayan, November 14, 2021などをもとに作成。

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