スィーマルカー国境通行所前でイラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたカリーラー部隊の若者の遺体の引き渡しを求める座り込みデモにジャズィーラ地域技師連合のメンバーらが参加(2021年11月30日)

ハサカ県では、ANHA(11月30日付)によると、県北東部のティグリス川河畔に設置されているスィーマルカー国境通行所前の広場で北・東シリア自治局ジャズィーラ地域殉教者遺族機構が続けている座り込みデモにジャズィーラ地域技師連合のメンバーらが参加し、イラク・クルディスタン民主党の部隊に殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体の引き渡しを求めた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合がシリア民主軍とともにダイル・ザウル県ハジーン市で空挺作戦を実施し、トルコから帰国した元反体制武装集団メンバーを逮捕(2021年11月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が29日深夜から30日未明にかけて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受け、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市で空挺作戦を実施し、トルコで活動していた元反体制武装集団メンバーの自宅を急襲し、逮捕した。

逮捕されたメンバーは数カ月前にトルコからシリアに帰国していたという。

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シリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーや協力者700人以上を釈放しようとしているとする一部メディアの報道に関して、事実無根だとしてこれを否定した。
https://www.facebook.com/QSDMEDIA/posts/1777625739096753

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ラッカ県北部のトルコ占領地との境界地帯でシリア軍将兵4人が地雷の爆発で死亡(2021年11月30日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のタッル・アブヤド市一帯地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域の境界地帯で、シリア軍部隊が付設されていた地雷に触れて、爆発により士官(少尉)1人と兵士3人が死亡した。

一方、ANHA(11月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアリーダ村、ウンム・フワイシュ村、スワイダ村、ズィヌービヤー村、サワーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のラーイー村でシリア国民軍に所属するスルターン・ムラード師団の司令官が正体不明の武装集団に銃で撃たれて死亡した。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機10機がアレッポ県とハマー県の砂漠地帯でダーイシュに対して40回あまりの爆撃を実施(2021年11月30日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機10機がアレッポ県のハナースィル市とハマー県のイスリヤー村を結ぶ街道沿線の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回あまりの爆撃を実施した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)がフール・キャンプの第5ブロックに突入し、ダーイシュ(イスラーム国)のセルが隠していた武器、中火器を発見、押収した。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県内の主要都市でPYD支持者が女性に対する暴力に反対する大規模デモを開始、シリア民主軍による少女の徴兵に抗議するデモに対抗か(2021年11月30日)

ハサカ県では、ANHA(11月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市、アームーダー市、マアバダ(カルキールキー)町、マーリキーヤ(ダイリーク)市、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、ジュワーディーヤ(ジャッル・アーガー)村、タッル・ハミース市、ハサカ市で、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)に近い各種団体が、女性に対する暴力に反対するデモを組織し、支持者や住民多数が参加した。

「暴力と占領を終わらせために戦ってください」と銘打ったデモは12月10日まで続けられる予定で、参加者は、クルディスタン労働者党(PKK)のアブドゥッラ・オジャラン指導者の顔写真がプリントされた旗、人民防衛隊(YPG)、女性防衛隊(YPJ)の戦死者らの遺影、「女性を殺すな」、「女性が殺される社会は解放されない」、「いわゆる名誉などの名のもとに女性が暴力を受けることを認めない」、「社会の半分は女性だ、彼女らの自由は我々の自由だ」などといったプラカードが掲げられ、シュプレヒコールが連呼された。






ANHAによると参加者はいずれも男性で、その数は数千人に達したという。

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なお、カーミシュリー市では11月28日、革命青年組織を自称する「ジャワーニン・シュール・シュクル」なる団体がシリア民主軍による少女の徴兵に抗議してデモを行い、シリア・クルド民主評議会のメンバーら数十人が参加していた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県のダムヒーヤ村の住民とタッル・ザハブ村検問所のシリア軍が米軍の車列の通過を阻止し、退却させる(2021年11月30日)

ハサカ県では、SANA(11月30日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市近郊のダムヒーヤ村の住民が、村を通る街道を通過しようとした米軍の装甲車5輌からなる車列に対して、村の入口を封鎖し、投石などを行うなどして抵抗し、車列を退却させた。

住民の抵抗に直面した米軍は空に向けて発砲するなどして威嚇し、対抗しようとしたという。

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シリア人権監視団によると、タッル・ザハブ村でも、検問所に配備されているシリア軍兵士が街道を通過しようとした米軍の車列の進行を阻み、これを退却させた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が手続きを済ませる(2021年11月30日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月30日付)によると、マヤーディーン市の和解センターで、指名手配者、脱走兵、兵役忌避者の大規模社会復帰手続きが続けられ、数百人が手続きを済ませた。

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はハマー県でトルキスタン・イスラーム党に共鳴するアンサール・トルキスタンのシリア人戦闘員3人を殺害(2021年11月30日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を誘導砲弾3OF39クラスノポールで砲撃し、アンサール・トルキスタンのメンバーで同地出身のシリア人戦闘員3人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

アンサール・トルキスタンはアル=カーイダに忠誠を誓う一方でダーイシュ(イスラーム国)とつながりがあったとされるジュンド・アクサー機構が2017年2月に分裂して再編された三つの組織のうちの一つで、トルキスタン・イスラーム党に共鳴するメンバーからなる。

シリア軍はまたアンカーウィー村、ヒルバト・ナークース村、フマイマート村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室も同地でシリア軍兵士を狙撃し、2人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるタディール村、カフルタアール村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市南東のカフルバッティーフ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町で正体不明の武装集団が若者1人を殺害した。

東ムライハ村でも同様に、正体不明の武装集団が農業に従事する若者1人を銃で撃って殺害した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を12件(イドリブ県3件、ラタキア県3件、アレッポ県6件、ハマー県0件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は0件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を10件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103028913273177

AFP, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で102人(2021年11月30日)

保健省は政府支配地域で新たに102人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者94人が完治し、5人が死亡したと発表した。

これにより、11月30日現在の支配地内での感染者数は計48,170人、うち死亡したのは2,749人、回復したのは29,172人となった。

SANA(11月30日付)が伝えた。

AFP, November 30, 2021、ACU, November 30, 2021、ANHA, November 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 30, 2021、Reuters, November 30, 2021、SANA, November 30, 2021、SOHR, November 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民275人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は727,249人に(2021年11月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月29日に難民275人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民261人(うち女性78人、子供133人)、ヨルダンから帰国したのは14人(うち女性4人、子供7人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は727,249人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者330,536人(うち女性99,334人、子ども168,288人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,713人(うち女性119,061人、子ども202,323人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,820,422人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は956,529人(うち女性287,053人、子供487,533人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は105,529人(うち女性41,353人、子供34,008人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,374,125人(うち女性423,912人、子供677,774人)。
https://www.facebook.com/mod.mil.rus/posts/3103042773271791

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 30, 2021をもとに作成。

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