ドゥルーズ派のシャイフ・アクル府は会合を開き、スワイダー県における内務省および司法警察の役割を同県出身者のもとで活性化させることなどを骨子とする声明を発表(2025年5月1日)

ムラースィルーン(Syrian Reporters)ANHAシリア人権監視団などによると、ドゥルーズ派のシャイフ・アクル府は会合を開き、スワイダー県における内務省および司法警察の役割を同県出身者のもとで活性化させること、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ幹線道路の安全確保、シリア全土における治安と安定の回復、すべてのシリア人を包摂する祖国、内紛、宗派的対立、個人的憎悪、復讐心、そしてイスラーム以前の無明時代の激情から解放された国家の実現を求める声明を発表した。

会合には、最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師、シャイフ・アクルのユースフ・ジャルブーウ師、ハンムード・ハンナーウィー師のほか、ハサン・アトラシュ氏、ヤフヤー・アーミル氏、アーティフ・フナイディー氏、ワスィーム・イッズッディーン氏らドゥルーズ派の名士、地元武装組織の代表らが参加した。

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イスラエルのアルベル内務大臣はシリア国内で激化しているドゥルーズ派に対する暴力に関して、ネタニヤフ首相に対し「緊急介入」を要請:カッツ国防大臣もシャルア暫定大統領に警告(2025年5月1日)

『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、イスラエルのモーシェ・アルベル内務大臣は、シリア国内で激化しているドゥルーズ派に対する暴力に関して、ベンヤミン・ネタニヤフ首相に対し「緊急介入」を要請した。

シャス党に所属するアルベル内務大臣は、首相宛の書簡で、「シリアが生じている光景は、シリアのドゥルーズ派に対する火急且つ現実的な危機」だとしたうえで、「ただちに介入して、関係機関に必要且つ即時の措置をとるよう指示し、外交的および軍事的手段を通じて虐殺を止めるよう要請する」と記した。

そのうで、「イスラエルは、現在進行中のこの残虐な虐殺を黙って見過ごすべきではない」と強調した。

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『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣は声明を出し、「シリアの政権を率いる(アブー・ムハンマド・)ジャウラーニー(アフマド・シャルア暫定大統領)に対し再び警告する。もしシリア国内のドゥルーズ派に対する危害を止めなければ、我々は非常に厳しい対応を取るだろう」と表明した。

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イスラエル軍はXなどを通じて声明を出し、シリアのドゥルーズ系市民2人が負傷し、イスラエル国内で治療を受けるために搬送されたと発表、イスラエル軍部隊がシリア南部に展開しており、敵対勢力の進入やドゥルーズ派の落への攻撃を防ぐ態勢を整えていると強調した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、装甲車など多数の車輌からなるイスラエル軍地上部隊がバイト・ティーマー村、カルアト・ジャンダル村、バクアサム町間の缶詰工場近くの交差点に検問所を設置した。

イスラエル軍地上部隊はまた、ハドル村の入口を重機で封鎖した。

さらに、ハムル丘一帯に地上部隊が侵入した。

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フランス外務省はダマスカス郊外県でのドゥルーズ派を狙った宗派主義的暴力をもっとも厳しい表現で非難:ドイツ外務省はシリアへの渡航に対する警告を改めて発出(2025年5月1日)

フランス外務省は声明を出し、ダマスカス郊外県でのドゥルーズ派を狙った宗派主義的暴力をもっとも厳しい表現で非難、シリアおよび地域のすべての当事者に戦闘停止を呼びかけた。

また、アフマド・シャルア移行期政権に対しては、事態の収集と社会平和強化を、イスラエルに対しては、宗派対立を助長するような行為を控えるよう求めた。

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ANHAによると、ドイツ外務省は、シリアへの渡航に対する警告を改めて発出し、同国が依然として「著しい治安の不安定状態」に直面していると指摘した。

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シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会のガザール議長は、ドゥルーズ派住民に対する犯罪行為の全責任がシャャルア移行期政権にあると非難(2025年5月1日)

シリア・ディアスポラ・アラウィー派イスラーム最高評議会のガザール・ガザール議長は、同評議会のフェイスブック・アカウントを通じて声明を出し、ダマスカス郊外県ジャルマーナー市、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市、スワイダー県各所で発生している戦闘やドゥルーズ派住民に対する犯罪行為について、アフマド・シャルア移行期政権に全責任があると非難し、国際社会に緊急介入を求めるとともに、包括的かつ分権的な新たな国民政府の樹立を主唱した。

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アレッポ県、ラタキア県、ハマー県で住民の殺害続く(2025年5月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区で、正体不明の武装グループが、前政権の協力者と見られるマンナグ村出身の2人を殺害した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、マカーティア村でアラウィー派の住民1人が2人組の正体不明の武装グループに暴行を受けて、即決処刑された。

また、カルダーハ市で内務省総合治安局によって拷問を受けた住民1人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カムハーナ町近くの農地で何者かによって即決処刑された住民1人が遺体で発見された。

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ダーイシュが砂嵐に乗じてダイル・ザウル県クーリーヤ市近くのシャルア移行期政権の軍の陣地を攻撃し、兵士3人を殺害、1人を捕捉(2025年5月1日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが砂嵐に乗じて、クーリーヤ市に近いマザール・アイン・アリー農場にあるアフマド・シャルア移行期政権の軍の陣地を攻撃し、兵士3人を殺害、1人を捕捉した。

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トルコ軍無人航空機がアレッポ県ティシュリーン・ダム一帯を爆撃し、シリア民主軍の女性兵士1人が死亡(2025年5月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍無人航空機がティシュリーン・ダム一帯を爆撃し、シリア民主軍の女性兵士1人が死亡した。

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シリア民主軍がラッカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュの司令官らを逮捕(2025年月1日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受けて、ラッカ市とカラーマ村の間に位置するハムラト・ジャマーサ村で空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を逮捕した。

一方、米主導の有志連合の車輌25台が、最新鋭のレーダー・システム、装甲車、燃料などを積んで、県内の基地に向かった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍が米主導の有志連合の支援を受け、県内でダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

 

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ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒジュリー師:「我々は、言われのない虐殺の攻撃に晒されている。もはや「政府」と名乗るこの組織を信頼できない」(2025年5月1日)

ドゥルーズ派の最高宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師は、ムワッヒド・ドゥルーズ・ムスリム精神指導部のフェイスブック・アカウントを通じて声明を出した。

声明の内容は以下の通り。

我々は、言われのない虐殺の攻撃に晒されている。
もはや「政府」と名乗るこの組織を信頼できない。
我々が望んだこともないこの戦争と虐殺は、恐怖を植え付け、支配を押しつけるために仕組まれたものだ。
騒乱を引き起こすことで、罪を犯した者の姿を塗り替え、責任を回避しようとしている。
人々は、自らの名誉、財産、そして命を守るために立ち上がったに過ぎない。
我々の主張は正当なものであり、アッラーは正義のある者に勝利を授けるだろう。
本当に国民のためを思う政府ならば、思想的な過激派のような集団を使って国民を殺したりはしないはずだ。
国際社会に対して、無視と隠蔽を続けず、ただちに平和を守る責任を果たすよう強く要請する。

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ドゥルーズ派が住むスワイダー県の村が砲撃を受ける:ダマスカス郊外県アシュラフィーヤト・サフナーヤー市で市長が暗殺される(2025年5月1日)

スワイダー県では、SANAによると、内務省総合治安局の部隊が治安と安定を強化するとして、ドゥルーズ派が住む大スワラ村に展開した。

また、内務省総合治安局の部隊は治安と安定強化のため、ダルアー県とスワイダー県の県境地帯に展開した。

一方、シリア人権監視団によると、ダルアー県との県境に位置するハッラーン村とラビーン村の民家が武装グループの砲撃を受けた。

なお、シリア人権監視団によると、4月30日のダマスカス・スワイダー街道での要撃では、ドゥルーズ派宗徒9人が即決処刑され、その一部は遺体を焼かれるなど残酷な扱いを受けた。

シリア人権監視団によると、29日のジャルマーナー市での戦闘発生以降の死者数は92人に上っている。

内訳は以下の通り:

ダマスカス郊外県

アシュラフィーヤト・サフナーヤー市
内務省総合治安局の部隊20人
ドゥルーズ派戦闘員14人

サフナーヤー市
即決処刑されたドゥルーズ派宗徒2人
ドゥルーズ派民間人1人

ジャルマーナー市
国防省予備部隊兵士10人
ドゥルーズ派戦闘員7人

スワイダー県
大スワラ村
ドゥルーズ派戦闘員5人

ダマスカス・スワイダー街道
ドゥルーズ派宗徒35人

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ダマスカス郊外県では、ANHAによると、サフナーヤー市のフサーム・ワルワル市長と息子が正体不明の武装グループの発砲を受けて死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、武装グループがアシュラフィーヤト・サフナーヤー市にある旧バアス党支局長のハサン・ハーッジ・アリー氏の自宅を強襲し、同氏を車で連行、その後殺害した。

また、アシュラフィーヤト・サフナーヤー市で取材を行っていたイラク・クルディスタン地域のチャンネル8のシリア人記者2人が同地での取材中に失踪した。

2人は内務省総合治安局によって拘束されており、その後釈放された。

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SANAによると、ダマスカス郊外県のフサーム・タッハーン治安局長は、アフマド・シャルア移行期政権の代表とジャルマーナー市の名士らが同地の重火器の即時引き渡し、内務省総合治安局の部隊の増強で合意したと発表した。

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シャルア暫定大統領立ち会いのもと、陸路海路出入国管理総局とフランスの海運・物流企業のCMA CGM社の間でラタキア港への投資にかかる協定調印(2025年5月1日)

SANAによると、首都ダマスカスの人民宮殿で、アフマド・シャルア暫定大統領立ち会いのもと、陸路海路出入国管理総局とフランスの海運・物流企業のCMA CGM社の間で協定の調印が行われた。

調印は、ラタキア港の海運ハブとしての開発に向けたCMA CGM社による投資にかかるもの。

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SANAによると、シャルア暫定大統領は、ヤアラブ・バドル運輸大臣と会談し、通信ネットワークの開発や運輸インフラ改善にかかる計画について議論した。

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医療機器メーカーの深圳市奥健医疗科技有限公司(AOJテクノロジー)の周礼江中東地域ゼネラルディレクターを代表とする中国の使節団がシャルア暫定大統領と会談し、シリアへの投資の展望につて議論(2025年5月1日)

SANAによると、ヤアラブ・バドル運輸はシリアを訪れた中国の実業家や投資企業の代表らからなる使節団と会談し、運輸部門での支援の機会、両国の戦略的関係のレベル引き上げについて議論した。

医療機器メーカーの深圳市奥健医疗科技有限公司(AOJテクノロジー)の周礼江中東地域ゼネラルディレクターを代表とする中国の使節団はその後、アフマド・シャルア暫定大統領と会談し、シリアへの投資の展望につて議論した。

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アブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣は国連人間居住計画(UN-Habitat)シリア事務所の高林博史所長らと会談(2025年5月1日)

SANAによると、ヒンド・カバワート社会問題労働大臣は、サウジアラビアのサルマーン国王人道支援活動センターの使節団と会談し、人道支援の協力拡大の仕組みについて議論した。

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SANAによると、ムスタファー・アブドゥッラッザーク公共事業住宅大臣は、国連人間居住計画(UN-Habitat)シリア事務所の高林博史所長らと会談し、支援体制の発展の方途について議論した。

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SANAによると、マズハル・ワイス法務大臣はナジャート・ルシュディーシリア問題担当国連特別副代表と会談し、司法制度の発展に向けた連携と協力の展望について議論した。

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SANAによると、ムスアブ・アリー保健大臣は、赤十字国際委員会(ICRC)シリア事務所のステファン・サカリアン代表らと会談し、損害が激しい地域や都市への医療支援の方途などについて議論した。

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