在シリア日本大使館は、フェイスブックで、辻昭弘臨時代理大使が、日本の支援により、国連開発計画(UNDP)、シリアの高等教育省、ダマスカス大学がが開設したDIGITセンターの開所式に出席、「この助成を通じて、シリアの若者たちがデジタル時代において希望ある未来を築くための基盤を提供できることを嬉しく思います」と祝辞を述べた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官は、イラクのクルディスタン地域のシャムスTVの独占インタビューに応じた。
発言の内容は以下の通り。
分離、分裂、連邦制には反対であり、シリアの統一を支持する立場である。
合意は、政治的な包括的枠組みのなかで、北・東シリア地域の諸構成の権利と政治的分権主義を承認するかたちでなされるべきだ。
また、イスラエルとは一切関係がないと否定し、トランプ大統領とアフマド・シャルア暫定大統領のの際に提示された条件の一部としてイスラエルとの関係正常化が含まれていたことに言及しつつ、善隣関係の構築という路線を支持する。
ドゥルーズ派およびアラウィー派の懸念には理解を示しつつも、国民の団結こそがより良い未来を切り開く鍵である。
トルコとの直接的な通信チャネルが存在する。また、第三者を介した間接的な接触も継続している。
シリア民主軍は近い将来、シリア軍および国家の治安機関の一部となる予定である。ダマスカスの新体制と基本的な諸問題について合意に達している。
自治局の諸機関とダマスカスの中央機関との連携は進められており、各地域の特殊性を尊重しながら、国全体の枠組みに統合する方向で調整が行われている。
クルディスタン労働者党(PKK)の解体を歓迎し、その決定はシリアにも良い影響をもたらすだろう。
ダーイシュ(イスラーム国)との戦いは引き続き優先課題であり、地域における同組織の活動拡大を食い止めるために、国際連合との協力を継続する必要がある。
現下の治安の空白状態のもとでは、ダーイシュの脅威は依然として重大である。 北・東シリア地域の石油資源は全シリア国民のものである。
(C)青山弘之 All rights reserved.
スワイダー24によると、ドゥルーズ派の最高位の宗教指導者のヒクマト・ヒジュリー師はビデオ声明を発表した。
声明の内容は以下の通り。
我々は、ダマスカス郊外、スワイダー、沿岸部、そして全ての悲しみに暮れるシリア各地で、非人道的なタクフィール派武装集団によって引き起こされたテロによる虐殺の犠牲者たちに哀悼の意を捧げ、負傷者たちの回復を祈願する。
尊敬すべきシリア国民の皆さん、我々が直面しているこの想像を超える惨禍と流血の戦争は、我々が望んだものでも、選んだものでもなかった。
我々は一貫して自らの原則に忠実であり続けており、この国が安全となり、すべての市民が平和と共同の市民権のもとに抱かれることを目指してきた。その基礎となるのは、すべてのシリア人の合意による、権力の独占や専制のない、現代的で市民的な憲法に基づいた、民主的かつ文明的な非中央集権国家である。そして、公正な民法体系の存在こそが、正義の名の下に人々の拠り所となり、国際的決議と民意の実現を可能とする。
我々の国民は、抑圧と専制の時代から解放された瞬間に、これまでで最も大きな幸福を感じた。しかし、移行期には、社会の人間的な統一を引き裂こうとする宗派間対立の火種もまた見られた。
我々は、過去に繰り返された虐殺と災厄の再来、より凶悪な形で現れたテロ、そして我々の子らの強制失踪を望んだことはなかった。我々は、宗派的または裏切りの言説による戦争の再燃など、我々の信仰や教育には無縁なものを決して望んでいない。
我々は常にシリア人の血はシリア人にとって禁忌であると訴えてきた。それがどんな色、所属、宗教であろうとも。そして、宗教の名を借りて隠された憎悪の火が煽られ、憎しみの炎が燃え上がることを、我々は強く非難する。
このような状況のなか、自己防衛の正当な権利として、武器を持ち、それを管理し守ることは、国家が安定するまで我々に課された義務であると考える。
我々は、名高いアラブ系メディアの一部に対し、真実性と中立性を保ち、託された責任に忠実であってほしいと願ってきた。しかし残念ながら、彼らはその番組を通じて大きく宗派間の対立を煽り、真実性のない報道と切り取られたニュースの伝達によって事態を悪化させてきた。我々は、彼らに原点に立ち返り、真実と正義の原則に従うよう求める。なぜなら、メディアによる扇動と歪曲は、実弾と同じく、現実世界に死を招く影響をもたらすからである。
祝祭の時を迎えた今も、罪なき者たちの血がシリアの各地に撒き散らされている。解放の歓喜は、テロによる虐殺、脅迫、宗派的煽動によって葬られた。国民の叫びは依然としてこだまし、自由を得て革命の成果を手にし、傷を癒し、殉教者たちを弔うことを求めている。我々はその声に対し、深い敬意と感謝を表明する。
この声明の結びにあたり、我々は、シリア国民のために尽力してくれた湾岸諸国をはじめとするアラブ諸国、欧州諸国、アメリカ合衆国、周辺諸国、国際機関に対して、心より感謝の意を表する。
尊敬すべき皆さん、殉教者の血に敬意を表し、またこの国が直面している困難な生活環境と厳しい情勢を鑑み、今年の祝祭における儀式は、宗教的な儀礼と典礼の執行のみに限定することを、精神指導部として決定した。
(C)青山弘之 All rights reserved.
『ジューイッシュ・ジャーナル』は、アフマド・シャルア暫定大統領へのインタビューを行ったジョナサン・バース氏の記事を掲載した。
記事中のシャルア暫定大統領の発言は以下の通り。
我々はゼロから始めているのではない。深淵から始めているのだ。
我々が受け継いだのは瓦礫だけではない。心の傷、不信、疲弊もだ。だが同時に希望も残されていた。脆いが、確かに存在する希望だ。
まっさらな状態だと語るのは不誠実だ。過去は、すべての人の目の中に、すべての通りに、すべての家族に、今もなお存在している。だが私たちの責任は、その過去を繰り返さないことだ。たとえより穏やかなかたちであっても。それではいけない。まったく新しいものを創り出さなければならないのだ。
もし私ひとりしか話していないのなら、それはシリアが何も学んでいないということだ。我々はあらゆる声をテーブルに招いている。世俗派も、宗教者も、部族も、学者も、農村も都市も。国家は、これからは命令するのではなく聞かなければならないのだ。
私は信頼を求めているのではない。私は忍耐と監視を求めている。私を、そしてこのプロセスを“問い続けてほしい”。そこから信頼は生まれる。
働くことで得られる尊厳、そして目的をもった平和(が求められているの)だ。
これ(緊急経済プログラム)はもはやイデオロギーではない。人々にここにとどまる理由、生きる理由、信じる理由を与えることだ。
安定したシリアは、演説やスローガンでは築けない。市場で、教室で、農場で、工房での行動によって築かれるのだ。我々はサプライチェーンを再構築する。シリアは再び交易と商業の拠点となるだろう。
職がある若者が1人いれば、それだけで過激化のリスクは1人減る。学校に通う子どもは、それ自体が未来への一票だ。
はっきりさせておきたい。報復の連鎖は終わらせるべきだ。空が恐怖に満ちていては、どの国も繁栄しない。現実には、我々には共通の敵がいる。地域の安全保障において、両国は主導的な役割を果たし得る。
シリアのドゥルーズ派は駒ではない。彼らは市民であり、歴史的に忠誠を誓ってきた。そして法の下であらゆる保護を受けるべきだ。その安全は交渉の対象にならない。
平和は恐怖によってではなく、相互の尊重によって築かれなければならない。誠実さと共存への明確な道筋がある場所でのみ対話に応じる。そうでなければ退く。
メディアがどう描こうと、私は彼(トランプ大統領)を平和の人と見ている。我々は同じ敵に撃たれてきた。トランプ大統領はレバレッジと力、そして結果を理解している。シリアには率直な仲介者が必要だ。もし地域の安定や米国およびその同盟国の安全に資する一致点があるなら、私はその対話に臨む覚悟がある。彼こそがこの地域を一つにまとめ、レンガ一つずつで築き直せる唯一の人物だ。
これ(復興)はおとぎ話ではない。回復だ。そして回復は痛みを伴うものだ。
シリアの主権はシリア人の合意から始まる。
我々は駒にも、要塞にもならない。正統性によって統治される国家を目指す。米国とは、統治、汚職撲滅、正直さと誠実さに基づく制度構築で協力していきたい。
私は支配するためにこの地位を求めたのではない。この歴史を他人任せにして破壊されるよりは、自ら書く側になりたかったのだ。我々には成功しか選択肢がない。シリアを再び偉大な国にしなければならない。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ムラースィルーン(Syrian Reporters)は、アブドッラヒーム・アトゥーン師(アブー・アブドゥッラー・シャーミー)が大統領府宗教問題顧問室の室長に任命する大統領令が発布されたと伝えた。
(C)青山弘之 All rights reserved.
ANHAによると、シリア民府軍、北・東シリア地域民主自治局、シリア民主評議会の三者会談が開催され、3月10日のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官とアフマド・シャルア暫定大統領の協定の履行について議論が行われた。
会談には、マズルーム・アブディー・シリア民主軍総司令官、ルーフラート・アフリーン女性防衛隊(YPJ)総司令部メンバー、北・東シリア地域民主自治局執行評議会共同代表、シリア民主評議会の共同議長らが出席した。

**
ANHAによると、欧州議会の左派グループのマルティン・シェアドワン共同議長を団長とする代表団が、ハサカ県カーミシュリー市にあるシリア民主評議会の渉外関係局を訪問し、イフラーム・アフマド渉外関係局共同議長らと会談した。

(C)青山弘之 All rights reserved.
ANHAによると、北・東シリア地域民主自治局の使節団が、3月10日のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官とアフマド・シャルア暫定大統領の協定の履行について、シャルア移行期政権側と協議に出席するため、首都ダマスカスに向かった。
使節団は、ファウザ・ユースフ民主統一党(PYD)党首委員会メンバー、アブドゥルハーミド・ミフバーシュ・シリア・ムスタクバル党共同党首、アフマド・ユースフ北・東シリア地域民主自治局財務委員会共同委員長、サンハリーブ・バルスーム・スィルヤーニー連合党共同党首、スーズダール・ハーッジーシリア民主軍総司令部メンバー、マリヤム・イブラーヒーム北・東シリア地域民主自治局社会問題勤労者委員会共同議長(報道官)、ヤースィル・スライマーン北・東シリア地域民主自治局民主諸人民議会共同副議長(報道官)からなる。

(C)青山弘之 All rights reserved.
ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ウルード地区で30歳代のアラウィー派の住民1人が正体不明の武装グループによって銃で撃たれて死亡した。
**
ダルアー県では、シリア人権監視団によると、東カラク村とムサイフラ町間で、占領下ゴラン高原出身の若い男性が何者かによって殺害され、遺体で発見された。
また、ムサイフラ町では、若者グループが住宅1件を襲撃し、住民1人を殺害した。
**
ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マアルーナ村に至る街道で、イランの支援を受けてタッル市で住民のシーア派への改宗などに従事していた同市在住のパレスチナ人が何ものかによって殺害された。
また、ダマスカス郊外県カタナー市で29日に逮捕された10人のうち1人が、アフマド・シャルア移行期政権の拘留施設で拷問を受け死亡した。
**
ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市マシャーア・フルースィーヤ地区で正体不明の武装グループが住民1人を銃で撃ち殺害した。
**
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、アイフィール村で正体不明の武装グループが住宅1件を襲撃、1人を殺害した。
**
アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区で正体不明の武装グループが住民1人を銃で撃ち殺害した。
**
SANAによると、ハサカ県では、ヨーロッパ諸国向けに密輸されようとしていた大量の大麻が発見、押収された。
(C)青山弘之 All rights reserved.
SANAによると、アスアド・ハサン・シャイバーニー外務在外居住者大臣は、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン・ビン・アブドゥッラー・アール・サウード外務大臣率いる上級代表団をダマスカス国際空港で出迎え、その後会談を行った。
ファイサル外務大臣ら一行はまた、アフマド・シャルア暫定大統領とも会談を行った。
会談後の共同記者会見で、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は以下の通り述べた。
経済・エネルギー分野を中心に多数の課題について協議した。シリア解放後の制裁解除を含むサウジアラビアの支援に深く感謝する。
制裁解除は出発点であり、我々は市民サービスの提供に向け、真剣な措置を講じており、2日前には電力供給用ガス確保のため、国際企業との契約を締結した。
シリアにおける我々が選んだのは経済主権であり、サウジアラビアとのパートナーシップの力は共通の利益のなかに秘められている。
シリアの再建は外部から押し付けられるものではなく、シリア国民自身によって進められる。我々はこの分野へのあらゆる貢献を歓迎する。
新しいシリアのアイデンティティとは、兄弟たるアラブ諸国と友人たちの間に自然な立ち位置を取り戻すことである。
これに対して、ファイサル外務大臣は以下の通り述べた。
兄弟国としての協力関係を反映するかたちで、二国間協力の強化の機会を検討した。
制裁解除は経済を後押しし、シリア国民の生活改善に寄与する。
我々の制裁解除への貢献は、兄弟が兄弟の側に立つという姿勢の表れであり、我々はこれを継続してシリアとその国民を支援する。
シリアには多くの可能性があり、国民は創造力と建設力に富み、自国の再建を成し遂げる力を有している。我々はその支援を惜しまない。
その後、ファイサル外務大臣は、シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣とともに、首都ダマスカス旧市街のウマイヤド大モスクを訪問した。
**
シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルのクリスティン・ベイカーリー中東・北アフリカ地域副代表率いる代表団と会談し、共通の課題について協議した。
**
シャイバーニー暫定外務在外居住者大臣は、国連開発計画(UNDP)スディビト・ムカルジー常駐代表と会談し、シリアとの開発・人道支援分野での協力強化、復興支援に向けた国連との連携拡大について協議した。
(C)青山弘之 All rights reserved.