シリア人権監視団(フェイスブック)によると、3月21日にアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市でのナウルーズの祝典でシリア国旗を引きずり下ろした若者が、逮捕後に公開された映像のなかで謝罪した。
若者は、クルドの旗や象徴に対する攻撃や、アイン・アラブ市郊外の某村の住民がクルド人の村に行った挑発に対抗して国旗を引きずり下ろしたと弁明した。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
シリア人権監視団(フェイスブック)によると、3月21日にアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市でのナウルーズの祝典でシリア国旗を引きずり下ろした若者が、逮捕後に公開された映像のなかで謝罪した。
若者は、クルドの旗や象徴に対する攻撃や、アイン・アラブ市郊外の某村の住民がクルド人の村に行った挑発に対抗して国旗を引きずり下ろしたと弁明した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、県北西部のマーリハト・ズルー地区で、イラン製と見られるミサイルの残骸が落下したことが確認された。
シリア人権監視団(フェイスブック)によると、マヤーディーン市上空で大型機とそれに随伴する軍用機が飛行する様子が確認された。
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ハサカ県では、SANA(フェイスブック)によると、シリア軍作戦局は、イラク国境に面するヤアルビーヤ町にある軍事基地の一つが、ミサイルによる攻撃を受けたと発表した。
作戦局によると、国境から約20キロの距離に位置するイラク領内のタッル・ハワー村周辺から5発のロケット弾が発射された。
シリア人権監視団によると、ロケット弾はタッル・ガザール村およびタッル・ブラーク町周辺に着弾した。
また、ANHA、シリア人権監視団によると、この攻撃と前後して、3月14日にシリア軍が米主導の有志連合から移譲されたハッラーブ・ジール村の基地が複数の無人航空機による攻撃を受け、基地内部で複数回の爆発が確認された。
攻撃には少なくとも6機の無人航空機が投入されたが、基地内で被害が発生したかどうかに関する情報はない。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ジャースィム市でアフマド・シャルア移行期政権の下で拘束された住民らの釈放を求める抗議デモが行われた。
デモでは「シャッビーハは優遇され、革命派は拘束されている」とのスローガンを掲げて行われた。
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ダマスカス県では、SANA(フェイスブック)によると、アッバースィーン広場で強制移住の記憶を追悼し、シリア革命の原則を再確認する集会が行われた。
また、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、前政権と関係が深かった実業家のムハンマド・ハムシュー氏が運営するハムシュー・インターナショナル・グループの系列企業が復興に向けた投資プロジェクトへの参画を認められたことに住民らが反発、抗議デモが行われた。
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クナイトラ県では、SANAによると、30人からなるイスラエル軍歩兵部隊がルワイヒーナ・ダム方面へ侵入した。
また、シリア人権監視団によると、イスラエル軍部隊は県中部のマントラ・ダム付近で若者1人を拘束、連行した。
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ダルアー県では、SANA(フェイスブック)によると、6台の軍用車両からなるイスラエル軍部隊がジャムラ村に近いワーディー・ラッカード(ラッカード渓谷)に侵入、うち2台は旧シリア軍のワーディー部隊の拠点に入り、別の2台は同拠点下の谷へ通じる道路上に臨時検問所を設置、通行人1人を一時的に拘束、残りの2台は近くの橋に展開した。
部隊はその後占領下ゴラン高原方面に撤退した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、約11台のジープ型車両からなるイスラエル軍部隊がバイト・ジン村の農場地帯に侵入し、同村とハルファー村を結ぶ道路を遮断した。
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イスラエル軍はXを通じて、レバノンにおけるハマースの資金部門の幹部ワリード・ムハンマド・ディーブを殺害したと発表した。
🔴ELIMINATED: Walid Muhammad Dib, a senior official in Hamas’ financial array in Lebanon
Dib operated under Hamas’ central financial ministry, transferring funds to depts. in Judea & Samaria, Lebanon and additional countries, as well as recruiting terror operatives from Syria…
— Israel Defense Forces (@IDF) March 22, 2026
イスラエル軍はまたXを通じてレバノン南部でヒズブッラーのラドワーン部隊に所属するアブー・ハリール・バルジー特殊部隊司令官を、2人の戦闘員とともに殺害したと発表した。
🔴ELIMINATED: Abu Khalil Barji, Commander of the Special Forces in Hezbollah’s Radwan Force, along with 2 other terrorists in the area of Majdal Selm in southern Lebanon.
Barji served for years as a commander in the Radwan Force and recently commanded its special forces, which…
— Israel Defense Forces (@IDF) March 22, 2026
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イスラエル軍はさらにXを通じて、レバノン南部での作戦中に対戦車ミサイル陣地および武器を発見したと発表した。
🔍 DISCOVERED: IDF soldiers found an anti-tank missile post and weapons while operating in southern Lebanon. pic.twitter.com/XQFtmabawi
— Israel Defense Forces (@IDF) March 22, 2026
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イスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)はテレグラムを通じて22日にイスラエルとの戦闘に関して63件の声明を発表したことを明らかにした。
このうち19番目の声明ではナハル・ギルショム基地を無人航空機で攻撃したと発表された。
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ナハールネットによると、イスラエルのイスラエル・カッツ国防大臣はヒズブッラーが利用しているリーターニー川の橋をさらに破壊し、住宅の破壊を強化するよう軍に命じたと述べた。
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ナハールネットによると、イスラエルは、レバノンからのロケット攻撃により北部で1人が死亡したと発表した。
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ハムザ・ムスタファー情報大臣は Xを通じて、シリアがフリーダム・ハウスの指標において重要な進展を達成したと自賛した。
📍حققت سوريا تقدما مهما في مؤشر منظمة "فريدوم هاوس" (Freedom House)، التي تختص برصد الحريات وتصنيف الأنظمة السياسية حول العالم.
📍وبحسب ملخص التقرير المنشور على الموقع الرسمي للمنظمة، فقد كانت سوريا ضمن الدول ذات "أكبر الزيادات" خلال العام المنصرم، بزيادة قدرها (+5)، جنبا إلى…
— حمزة المصطفى (@HmzhMo) March 22, 2026
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フリーダム・ハウスは19日、シリアについて、前年に比べて5ポイント上昇し、政治的権利と市民的自由を100点満点で評価する「世界の自由度」指標で改善が見られたとの評価を下していた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市西のカナーヤ村一帯に、県内各所から車両やオートバイに乗った武装集団が集結した。
また、シリア人権監視団によると、ハッラーブ・ウシュク村でクルド人が襲撃を受けた。
さらに、シリア人権監視団によると、マンビジュ市とアイン・アラブ市を結ぶ道路で、運転手が集団暴行を受け、車両が破壊された。
このほか、シリア人権監視団によると、ジンディールス町では20代の若者が銃で撃たれて死亡、遺体で発見された。
また、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区で、麻薬密輸に関与する武装グループどうしが衝突、内務治安局部隊が同地に展開した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、アイン・イーサー市で、地元部族と見られる武装グループがクルド人の商店複数件を破壊した。
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大統領府(フェイスブック)によると、アフマド・シャルア暫定大統領は21日、首都ダマスカスの人民宮殿で、イード・アル=フィトルとナウルーズに合わせて、クルド人の代表団と会談した。
会談には、アレッポ県のアッザーム・ガリーブ、ラッカ県のアブドゥッラフマーン・サラーマ、ハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事、包括停戦合意の履行を担当するズィヤード・アーイシュ大統領特使(准将)が同席した。
シャルア暫定大統領は、ナウルーズがクルド人の特性を反映する国民的祝祭であるとしたうえで、シリア国民は一体であると強調した。
また、クルド人の権利を保障することはシリアにおける文化的多様性が強さの源泉であると指摘したうえで、東部地域の発展を支援する意向を示した。
これに対し出席者らは、2026年大統領令第13号を称賛し、国民統合の実現と参加の強化、ならびに武器の国家への一元化の重要性を確認した。
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ANHAは、会談に出席したハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事および内務治安部隊(アサーイシュ)のマルワーン・アリー司令官、マフムード・ハリール副司令官が、シャルア暫定大統領と、捕虜問題や、アレッポ県のアフリーン市とハサカ県のラアス・アイン(スィリー・カーニヤ)市からの国内避難民(IDPs)の帰還問題などを主に協議、これらの問題に対処するための委員会の設置が決定されたと伝えた。
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イスラエル軍はXを通じて、ヒズブッラーの情報本部の指揮所および防空部隊本部を攻撃したと発表した。
🎯STRUCK: Hundreds of Iranian terror regime targets across Iran & Hezbollah targets across Lebanon.
📍Iran:
Dozens of Iranian regime weapon & missile storing compounds, fire arrays, missile launchers, and aerial defense systems were struck.📍Lebanon:
A Hezbollah intelligence…— Israel Defense Forces (@IDF) March 21, 2026
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イスラーム抵抗戦争広報局(ヒズブッラー)はテレグラムを通じて、21日にイスラエルとの戦闘に関して35件の声明を発表したことを明らかにした。
このうち3番目の声明ではロシュ・ピナ市のフィロン基地をロケット弾で、17番目と25番目の声明では、サファド市北のイスラエル軍北部方面司令部(ダド基地)をロケット弾で攻撃したことが発表された。
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ナハールによると、ヒズブッラーは、アラブ首長国連邦(UAE)当局が同組織に関連するテロ・ネットワークのメンバー少なくとも5人を逮捕したとの発表について、「でっち上げの非難」だとして関与を否定した。
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ダマスカス県はフェイスブックを通じて声明を発表し、16日に発出された決定第311/M.T.号について、キリスト教徒が多く住むバーブ・トゥーマ地区、カッサーア地区、バーブ・シャルキー地区を標的とした新規の決定ではなく、酒類販売を非イスラーム教徒が多数を占める地区に限定した1952年の立法令第180号や1998年、2010年、2013年、2018年に施行された関連規定に基づく規制を整備した措置だと弁明した。
県はまた、無許可店舗の拡大や未成年への販売、ナイト・クラブ利用者による近隣への迷惑などの無秩序な状況が公序良俗を損なっていることが決定第311/M.T.号の理由となっていると主張した。
そのうえで、観光省の許可を受けたホテルなどの施設は対象外であり、観光特性を持つ地域については再検討する意向を示すとともに、3地区についても見直しを行う可能性があると付言した。
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ハサカ県では、ANHA、シリア人権監視団によると、アレッポ県でクルド人の若者や女性が暴行される事件が発生したのを受けて、アフリーン郡からの国内避難民(IDPs)やハサカ市の住民ら数百人が県庁前に集結し、抗議を行った。
また、ANHAによると、カーミシュリー市でもIDPsや市民数百人が抗議デモを行った。
また、シリア人権監視団によると、カーミシュリー国際空港周辺で、武装集団が内務治安局の拠点に突入を試み、アサーイシュがこれを阻止した。
さらに、シリア人権監視団によると、部族事務所の呼びかけに呼応するかたちで、タッル・ブラーク町北で、アラブ系部族の武装集団が展開した。
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SANAによると、シリア民主軍諸派との包括停戦合意の履行を監督する大統領府チームは、アイン・アラブ市での事件に加えて、カーミシュリー市で発生した襲撃事件を非難しつつ、統合プロセスの履行に向けた取り組みはこうした個別的な事案によって影響を受けることはないと強調した。
一方、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)はフェイスブックを通じて声明を出し、ハサカ市およびカーミシュリー市で部分的外出禁止令を発出した。
外出禁止時間は深夜1時から午前8時まで。
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アレッポ県では、ANHAによると、アフリーン市やアレッポ県シャイフ・マクスード地区などで、クルド人の若者や女性が暴行を受け、車両が破壊されるなどの事件が発生した。
シリア人権監視団によると、20日夜のアフリーン市でのナウルーズの祝賀中、クルド旗の色を身に着けていた2人の若者が逮捕された。
また、シリア人権監視団によると、同市でナウルーズの祝賀のために外出していた住民の住宅が盗難被害に遭った。
さらに、シリア人権監視団によると、アフリーン市の住民の車両が破壊され、また、アレッポ市とアフリーン市を結ぶ道路上で女性や子どもに対する暴行が発生した。
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こうしたなか、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ(コバネ)市で、住民に対するアフマド・シャルア移行期政権の侵害行為に抗議するかたちで、ナウルーズの祝賀に若者がシリア国旗を引きずり下ろした。
SANAによると、アレッポ県の内務治安司令部は、アイン・アラブ市でのナウルーズの祝賀中にシリア国旗が引きずりおろされた事案について重大な関心をもって追跡していることを明らかにした。
SANAによると、県のムハンマド・アブドゥルガニー内務治安司令官(大佐)は、事件が越えてはならない「レッドライン」であると非難した。
また、SANAによると、アイン・アラブ郡のイブラーヒーム・ムスリム郡長も事件について、一部勢力がシリア社会を構成するコミュニティ間に不和を広げようとしていると非難した。
さらに、SANAによると、アレッポ県のアッザーム・ガリーブ知事も、事件について、断固として拒否され、強く非難されるべき行為だと非難した。
ANHAによると、アレッポ県の内務治安局は、シリア国旗を降ろした若者を拘束したと発表した。
一方、ハサカ県(フェイスブック)、ハサカ県のヌールッディーン・アフマド知事は、この事案を非難、すべての市民に対し、責任ある行動を取り、国家の象徴を尊重するよう呼びかけた。
また、ANHAによると、アフマド・シャルア移行期政権の国防副大臣(東部地区担当)で、シリア民主軍総司令部メンバーで人民防衛隊(YPG)の総司令官を務めるスィーバーン・ハンムー氏はアフリーン市で、扇動に巻き込まれないよう呼びかけるとともに、国旗など国家の象徴を守る必要性を強調した。
さらに、北・東シリア地域民主自治局内務治安部隊(アサーイシュ)はフェイスブックを通じて声明を発表し、事件を非難した。
民主連合党(PYD)も公式サイトで事件を個人による行為だとしたうえで、これを非難した。
シリア民主評議会も公式サイトを通じて事件を非難した。
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シリア人権監視団によると、アアザーズ市で住民数十人が抗議デモを行い、国旗を引きずり下ろした若者の処罰を求めた。
また、シリア人権監視団によると、アフリーン市では、内務治安局部隊の庇護のもと、住民らがクルド旗を焼き、またクルド人の車両にそれを踏むよう強要する行為が発生した。
さらに、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市西のカナーヤ村で、シリア国旗を掲げた車両やオートバイが進入し、クルド人住民に対して挑発的行為を行った。
シリア人権監視団によると、アフリーン市近郊のダイル・サワーン村でも、正体不明の武装グループが住宅1軒に向けて発砲した。
シリア人権監視団によると、シュユーフ・タフターニー町の住民がアイン・アラブ市西にあるクルド人村ジャッブ・ファラジュ村を襲撃した。
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シリア人権監視団によると、シリアの区部各県にある移行期政権傘下のアラブ系部族の事務所が、22日正午にクルド人に対する攻撃を行うため、M4高速道路沿線に集結するよう呼びかけた。
これと前後して、シリア人権監視団によると、カナーヤー村近郊のハッラーブ・アトウ村、ジャディーダ村、ズールマガール村などにあるアサーイシュの検問所や周辺村落が正体不明の武装集団による激しい銃撃を受けた。
これに対して、シリア人権監視団によると、地域の有力者らがアイン・アラブ市シリア国旗やクルド旗への侮辱を非難し、理性を優先し分断を回避するよう呼びかけた。
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トーマス・バッラク在トルコ米大使兼シリア担当特使はXを通じて以下の通り表明した。
我々は地域の安定化のために協力し、シリアのあらゆる構成要素の間で平和的共存を強化し、すべてのシリア人を代表するシリア国旗を尊重しなければならない。これは重要な局面における重要な言葉であり、優れたリーダーシップである。
“We must work together to stabilize the region, strengthen peaceful coexistence among all Syrian components, and respect the Syrian flag, which represents all Syrians.” Important words and great leadership at a key moment. https://t.co/zIM46kE19Z
— Ambassador Tom Barrack (@USAMBTurkiye) March 21, 2026
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