バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使:「シャルア暫定大統領はイスラエルを信用していない」「私はシャルア暫定大統領を信頼している」(2025年8月29日)

トーマス・バッラク在トルコ米大使兼務シリア担当特使は、ポッドキャストのマリオ・ナウファルのインタビューに応じた。

マリオ・ナウファルによると、インタビューのなかでのバッラク大使は以下の通り述べた。

私は彼(シャルア暫定大統領)を信じ、信頼している。彼の目標は我々の目標と一致していると確信している。
彼は、隣国との摩擦をなくし、周辺諸国との理解を築き、シリアを繁栄と安定の新しい道に戻そうとしている。
シリアには代替プランは存在しない。だからこそ我々はシャルアとそのチームを資源や説明責任をもって支援すべきだ。
ガザでの出来事以来、多くのアラブ諸国はイスラエルを信頼していない。シャルアも同様だ…。だが、彼は国益のために交渉する準備がある。
(シリアへの制裁解除を行わなければ)混乱とアサド政権時代より悪い状況に逆戻りする。
イスラエル人は(2023年)10月7日以降、サイクス・ピコに基づく国境線はもはや意味を持たないと考えており、自国を守るために自由に行動している。
(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は)レバノンに寛容と理解の余地を与えるべきだ。誰にでも厳しく振る舞い、やりたい放題では、結局自らに跳ね返る。
全員が和平を口にしているが、依然として部族的な傷、相互不信、過去の戦争の亡霊に縛られている。

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