シリア民主軍はハサカ市でダーイシュに対する「諸人民の持続的安全」作戦を実施、51人のテロリストを逮捕(2025年8月30日)


シリア民主軍は、フェイスブックを通じて声明を出し、ハサカ県のハサカ市で、同軍の作戦司令室師団(TOL)主導のもと、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)、女性防衛部隊(YPJ)とともに、ダーイシュ(イスラーム国)のアジトやスリーパーセルを標的とした大規模な掃討作戦を開始したと発表した。

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シリア民主軍は、最初の声明発表から数時間後、第2の声明を出し、「諸人民の持続的安全」と名付けた作戦を完了したと発表した。

約14時間にわたる作戦には3,000人以上の戦闘員が参加し、以下の成果を収めたという。

・51人のテロリストを逮捕(民間人や治安・公共施設攻撃に関与した者を含む)。

・スィナーア地区の刑務所やフール難民キャンプへの攻撃を企図していたネットワークの解体

・武器・弾薬・兵站支援拠点を押収:
o カラシニコフ銃 50丁
o カラシニコフ弾倉 155個
o 拳銃 16丁
o 拳銃弾倉 16個
o BKC機関銃 1丁(弾薬付)
o 手榴弾 5個
o 無線機 3台
o ブルノ銃 3丁
o カラシニコフ弾薬多数
o テロ作戦用の弾帯・軍服多数

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍は、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県東部の農村でダーイシュ(イスラーム国)のテロ細胞に対して2回の治安作戦を実施、ハワーイジュ村でシリア民主軍部隊を狙った爆発物による攻撃に関与していた3人を逮捕し、またザッル村村で2人の容疑者を逮捕した。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュのスリーパーセルがハワーイジュ村にあるシリア民主軍の検問所を襲撃した。

(C)青山弘之 All rights reserved.