アレッポ県では、ANHA(11月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、同市近郊のアキーバ村、スーガーニカ村、ハリーサ村、ファーフィーン村、アッルーシャ村を砲撃した。
この砲撃により、ハリーサ村で住民1人が死亡し、3人が負傷したほか、タッル・リフアト市で女児1人を含む4人が負傷した。
これに対して、シリア国民軍に所属するバーブ軍事評議会は、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるバーブ市近郊のタッル・トゥーリーン村とジャブラト・ハムラー村を重火器と中火器で攻撃したと発表した。
これに関して、シリア人権監視団、ホワイト・ヘルメットなどは、バーブ市のザムザム通りがシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配地からの砲撃を受け、民間人2人が死亡、12人が負傷した(シリア人権監視団によると、1人死亡、14人負傷)と発表した。
一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放戦線は声明を出し、トルコ軍とシリア国民軍の最近の攻撃に対する報復として、バーブ市一帯とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のシャッラー村一帯で報復作戦を実施し、トルコ軍兵士1人を殺害、2人を負傷させたと発表した。
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ラッカ県では、ANHA(11月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の支配下にあるフッリーヤ村(タッル・アブヤド市西)を砲撃した。
一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍の仲介で、シリア国民軍が11月4日にタッル・リフアト市近郊のアブドゥーキー村で殺害した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士4人の遺体を返還した。
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ハサカ県では、ANHA(11月24日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のカブール・ガラージナ村とシャイフ・アリー村間の送電線網を攻撃し、両村で停電が発生した。
AFP, November 24, 2024、ANHA, November 24, 2024、‘Inab Baladi, November 24, 2024、Reuters, November 24, 2024、SANA, November 24, 2024、SOHR, November 24, 2024などをもとに作成。
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