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国内の動き(シリア政府の動き)
アレッポ県では、SANA(3月14日付)によると、アレッポ市マイダーン地区の住民多数が、軍支持、治安・安全回復、テロ撲滅を訴えて、デモ行進を行った。
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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、ダマスカス県ルクンッディーン区のバルニーヤ通りの政治治安部近くで、「シリア革命」開始2周年に合わせてデモが行われたと報じ、写真を掲載した。
写真にはヒジャーブを身につけた女性ら十数人が写っている。
またスワイダー県スワイダー市では、シュカイブ・アルスラーン高等学校前で、若者たち(「スワイダー自由人」)が「自由」と「革命」を支持するデモを行ったという。
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シリア外務在外居住者省は声明を出し、「過去36時間の間に、多数の武装テロ集団がレバノンからシリア領内に潜入した…。シリア軍はこれらの集団と交戦、戦闘は現在も続いている」と発表した。
そのうえで「シリア軍は、これらの集団がシリアに潜入するのを阻止するため、レバノン領内を攻撃することを自制している。しかしこうした自制は無期限に続くものではない」と警告を発し、レバノン政府に暗に対応を迫った。
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アサド大統領は、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿のローマ法王への選出とフランシスコ1世への就任を祝い、法王に祝電を送った。SANA(3月14日付)が報じた。
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クッルナー・シュラカー(3月14日付)は、闇レートで1米ドルが107シリア・ポンドにまで上昇したと報じた。
シリア中央銀行は1ドル83シリア・ポンドで取引を行っている。
国内の暴力
ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市バーブ・アムル地区、クサイル市郊外などで軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(3月14日付)によると、レバノン領内からタッルカラフ地方に潜入を試みた反体制武装集団を撃退した。
またヒムス市ハーリディーヤ地区、バーブ・スィバーア地区、カラービース市、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・アムル地区、バーブ・フード地区、東ブワイダ市、サッルーミーヤ市、カマーム市、ガースィビーヤト・ナイーム村、アイン・フサイン市、サアン村、タッル・シュール市、ダール・カビーラ村、シャンダーヒーヤ村、ラフール村、アブー・タバービール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、タドムル市では、反体制武装集団が占拠していたデデマン・ホテル、セミラミス・ホテル、ハールーン・ホテルを軍が奪還した。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムウダミーヤト・シャーム市が軍ヘリコプターの空爆を受け、サクバー市、ドゥーマー市で軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(3月14日付)によると、カーラ市、ヤブルード市、リーマー市郊外、フジャイラ村、ハジャル・アスワド市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ国際空港周辺での軍との戦闘で、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員少なくとも10人が死亡した。
またサフィーラ市でも軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(3月14日付)によると、タッル・シュガイブ村、タッル・ハースィル村、アナダーン市、マンスーラ村、カフルナーハー村、ハーン・アサル村、マーイル町、アズィーザ市、マンビジュ市、ナイラブ村、フライターン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
またアレッポ市では、マサーキン・ハナーヌー地区、シャイフ・サイード地区、バニー・ザイド地区、旧市街などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市が軍の空爆を受けた。
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ダマスカス県では、SANA(3月14日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(3月14日付)によると、サンジャル地方、シュグル地方、ザアラーナ村、サルジャ村などで、軍が反体制武装集団の追撃・戦闘を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(3月14日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ジュバイラ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム旅団メンバーなど複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、SANA(3月14日付)によると、バイト・アワーン村、バイト・ハビービーヤ村で、反体制武装集団どうしが略奪品や外国からの資金の分配をめぐって衝突し、複数の戦闘員が死傷した。
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ハサカ県では、クルディーヤ・ニュース(3月14日付)によると、軍がタッル・ブラーク町および同市周辺の村を空爆し、15人が死亡、8人が負傷した。
同報道によると、反体制武装集団がタッル・ブラーク町制圧のため、周辺の村々に潜伏しているという。
レバノンの動き
AFP(3月14日付)、NNA(3月14日付)は、北部県トリポリ市で、バーブ・タッバーナ地区住民が、レバノンから灯油を搬出するためにシリアからやってきたトラック複数台の通行を阻止し、運転手を一時拘束、3台のトラックを焼き討ち、4台を破壊したと報じた。
同報道によると、トラックを襲撃した集団は、シャームの民のヌスラ戦線を支持するスローガンをトラックに落書きしたという。
これに関連して、レバノンの声ラジオ(3月14日付)は、シリア・ナンバーのトラック2台がトリポリ市で何者かの迫撃を受け、炎上したと報じた。
反体制勢力の動き
『ハヤート』(3月15日付)によると、シャーム自由人大隊、フルサーン・スンナ大隊、スィッディーク末裔大隊がダマスカス郊外県ハーン・シャイフの軍住宅局を襲撃したとシリア・イスラーム戦線なる組織が声明を出した。
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トルコで活動する反体制組織、シリア国民変革潮流(アンマール・カルビー代表)は声明を出し、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿がローマ法王に選ばれ、フランシスコ1世となったことに祝辞を述べ、ローマ・カトリック教会が「シリアの血塗られたアサド政権をはじめとする犯罪者体制に対する伝統的な姿勢とは異なる新たな視座を示すこと」を呼びかけた。
諸外国の動き
フランスのフランソワ・オランド大統領と英国のデヴィッド・キャメロン首相がブリュッセルで会談し、シリアの反体制勢力に武器を供与するため、EUの対シリア武器禁輸を解除すべきとの認識で一致、EU首脳会議で早期解除を求めることで合意した。
オランド大統領が記者団に語った。
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イスラエル軍の情報機関トップを務めるアビブ・コハビ少将はヘルツェリア会議で、シリア情勢に関して、アサド政権が依然として化学兵器を管理していると述べつつ、それが反体制武装集団の手にわたる危険があると懸念を表明した。
また「アサドは化学兵器を使用する準備をさらに進めている。彼はまだ命令は下していないが、その準備をしている」と警鐘を鳴らした。
一方、アサド政権が崩壊すれば、「イランはシリア経由でヒズブッラーに武器を供与する能力を失うだろう…。それゆえイランとヒズブッラーは全力でアサド政権を護ろうとしている。彼らは戦略、諜報、武器などを提供することで、現地での作戦面でアサドを支援している」と指摘し、「ヒズブッラーが教練し、イランが資金援助するかたちで民兵が結成されており、その数は現在50,000人で、10万人に増員する計画だ」との見方を示した。
さらに「イランとヒズブッラーはアサドが倒れた日の準備もしており、シリアにおける資産と利益を守るためにこの民兵を使用するだろう」と付言した。
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第39回アラブ保健相会議がカイロで開かれ、イラク、レバノン、ヨルダンのシリア人避難民への80万米ドルの緊急医療支援を行うことを決定した。
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国連安保理はプレス向け声明を発表し、シリア・レバノン国境地帯でのレバノン人を巻き込んだ戦闘、拉致、武器密輸をはじめとする領土侵害に対して「深刻な懸念」を表明し、「レバノンの主権、統合、領土保全」を尊重するよう訴えた。
http://www.un.org/News/Press/docs/2013/sc10941.doc.htm
AFP, March 14, 2013、Akhbar al-Sharq, March 14, 2013、al-Hayat, March 15, 2013、Kull-na Shuraka’, March 14, 2013、al-Kurdiya News, March
14, 2013、Naharnet, March 14, 2013、NNA, March 14, 2013、Reuters, March 14,
2013、SANA, March 14, 2013などをもとに作成。
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