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国内の暴力
ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(8月21日付)など各市は、複数の活動家などの話として、ダーイヤー市で軍のヘリコプターによる攻撃で少なくとも12人が死亡した、と報じた。
またロイター通信(8月20日付)によると、ムウダミーヤ・シャーム市はマッザ航空基地から派遣された部隊やスーマリーヤの第555旅団によってほぼ包囲され、砲撃により22人が死亡した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団や地元調整諸委員会によると、カダム区、アサーリー地区、タダームン区、ジャウバル区で軍・治安部隊と反体制武装勢力が交戦し、軍の兵士1人が死亡した。
シリア人権監視団によると、カーブーン区で射殺された遺体12体(うち2体は子供)が発見された。
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ダルアー県タッル・シハーブ町に面するヨルダンのタッラ市に迫撃砲が4発着弾し、5人の子供が軽傷を負った。
ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣によると、ヨルダン政府はバフジャト・スライマーン駐ヨルダン・シリア大使を呼び出そうとしたが、同大使はイード休暇を口実に応じなかった、という。
また、地元調整諸委員会などによると、ダルアー市、フラーク市などで戦闘があり、5人が死亡した。
一方、SANA(8月20日付)によると、フラーク市で軍・治安部隊が反体制武装勢力の「残党」と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、タッル・リフアト市で空爆により少なくとも2人が死亡した。
またアレッポ市スライマーン・ハラビー地区、サイフ・ダウラ地区、イザーア地区、ブスターン・カスル地区、バーブ街道地区、サラーフッディーン地区などで交戦があった。
自由シリア軍によると、アレッポ市のタッル地区、マアーディー地区、ジュダイダ地区を軍・治安部隊との戦闘のちに制圧した。
一方、SANA(8月20日付)によると、アレッポ市では、サイフ・ダウラ地区、ブスターン・バーシャー地区、バーブ・ハディード地区などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(8月20日付)によると、ダイル・ザウル市各所で軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
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ラタキア県では、SANA(8月20日付)によると、トルコ国境から8キロの距離にあるカスタル・マアーフ町で、軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
アラビーヤ(8月20日付)もシリア軍がカスタル・マアーフ町に戦車や戦闘機で攻撃を開始したと報じた。
同地方は同市は自由シリア軍が占拠している、という。
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ハマー県では、SANA(8月20日付)によると、ハマー市、サラミーヤ市などで軍・治安部隊が反体制武装勢力と交戦し、多数の戦闘員を殺傷した。
シリア政府の動き
SANA(8月20日付)は、シリア情勢を「内戦」と評したブラーヒーミー共同特別代表の発言に関して、外務省高官が「事実に反する。内戦はシリアに陰謀を企む者の頭のなかにのみ存在する…。シリアで起きていることはシリア国民に対するテロ行為」と非難したと報じた。
反体制勢力の動き
民主的変革諸勢力国民調整委員会のハイサム・マンナーア在外局長はAP(8月20日付)に対して、同委員会が国内での反体制勢力の大会を行う準備を先月から行っていることを明らかにした。
同大会にはロシア、EUなどにも参加を呼びかけており、出席の約束をとりつけている、という。
マンナーア氏はまた、ハイサム・マーリフ弁護士らカイロの活動家が進める暫定政府構想に関して、カイロでの会合に関していかなる合意もなく、暫定政府に関する議論もなされなかったと非難した。
さらに「西側・湾岸諸国に忠誠を誓う反体制勢力は、資金面、情報面で支援を受けることで甘やかされており、虚栄心に苛まれている」とシリア国民評議会を暗に批判、国際的な人権団体が、公然と拷問・殺戮の煽動している在外の反体制活動家の起訴を検討していることを明らかにした。
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シャッファーフ(8月20日付)はレバノンの複数の消息筋(8月20日付)の情報として、空軍情報部長のジャミール・ハサン少将が、モスクワで死亡したと報じた。
同消息筋によると、ハサン少将はアースィフ・シャウカト少将らを狙った7月のテロで重傷を負い、モスクワに搬送されていたという。
搬送されていた高官は当初、マーヒル・アサド大佐だとされ、「両脚を失った」、「片足を失った」といった情報が錯綜したのに、ハサン少将の死亡説が浮上したかたちである。
なおシリア情報省はSANA(8月20日付)を通じて「軍要人の死亡に関する報道には根拠がない」と否定した。
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自由シリア軍のカースィム・サアドッディーン大佐はユーチューブ(8月20日付)を通じて新内規を発表した。
同内規は、自由シリア軍のメンバーに国際法に準じて、捕虜の拷問・処刑を禁じる一方、政党・政治組織の参加などの政治プロセスの参加を禁じている。
クルド民族主義勢力の動き
アレッポ大学教授でシリア・クルド国民評議会の無所属メンバーのファールーク・イスマーイール氏はシリア国民評議会からの脱会を宣言した。
脱会の理由に関して、イスマーイール氏はクルディーヤ・ニュース(8月20日付)に、シリア・クルド国民評議会がイラク・クルディスタン自治政府側に「売却された」と述べる一方、同評議会の「圧政」を非難した。
レバノンの動き
北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャバル・ムフスィン地区で住民が衝突した。
LBCI(8月20日付)は、衝突のきっかけは「花火の打ち上げ」で、AFP(8月20日付)によると、激しい銃撃戦が少なくとも6人が負傷した。<
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Sky News(8月20日付)は、シリア司法当局が反体制武装勢力に資金供与を行っているとされる複数のレバノン人を起訴したと報じた。
ムハンマド・マルワーン・ルージー・ダマスカス第一検事長はマナール(8月20日付)に対して、シリアの司法当局が、反体制武装勢力への支援を行うレバノンの国民議会議員ら複数の政治家に対する逮捕状を準備している、と述べた。
ルージー検事長は容疑者の氏名を明言しなかったが、マナールは、サアド・ハリーリー前首相、ハーリド・ダーヒル議員、ウカーブ・サクル議員らが含まれていると報じた。
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ミクダード家連盟のマーヒル・ミクダード代表は、イード・フィトルに合わせて1人を釈放したが、イード明けに活動を再開すると述べ、ハッサーン・ミクダード氏が釈放されない場合、さらなるシリア人拉致を行うと脅迫した。
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レバノン国内で拉致されていたシリア人権活動家のムハンマド・アーディル・スライマーン・ムハンマド氏が釈放された。
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NNA(8月20日付)は、ベカーア県バアルベック市でシリア人のハーリド・ムハンマド・マシュハダーニー氏が覆面をした4人組に誘拐された、と報じた。
またベイルート南部郊外でもシリア人のイブラーヒーム・アフマド・ヤフヤー氏が19日午後に誘拐され、以前消息不明だという。
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『ハヤート』(8月21日付)は、公式筋の話として、ベイルートで17日に誘拐されたトルコ人のアブドゥルババセト・アルスラン氏が、アレッポ県で拉致されたレバノン人巡礼者の家族によって拉致されていると報じた。
諸外国の動き
フランスのフランソワ・オランド大統領が、アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表と会談した。
大統領府によると、オランド大統領はブラーヒーミー共同特別代表に対して、「バッシャール・アサド退任以外にシリアで政治的解決はない」との一方的な主張をした、という。
一方、ブラーヒーミー共同特別代表はフランスが「シリア情勢すべてにおいて重要な国」だと伝えた、という。
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フランスのロラン・ファビウス外務大臣はRTL(8月20日付)に対して、「(シリアでの)戦争には毎月約10億ユーロかかっている…。彼(アサド政権)にはロシアとイランの支援がなければ数ヶ月分の(資金の)備蓄しかないと考えている。それゆえ、少なくともロシアとの対話がなされなければならない」と述べた。
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トルコのアフメト・ダウトオール外務大臣は、『ヒュッリイェト』(8月20日付)に対して、トルコがシリア人避難民を10万人以上収容できず、避難民の流入を避けるための安全地帯をシリア領内に設置せざるを得ないと述べた。
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バラク・オバマ米大統領は記者会見で、シリアでの化学兵器使用の可能性が指摘されている点に関して、「越えてならない一線だ…。(シリアの化学兵器は)イスラエルを含む地域の同盟国の問題でもある」と述べ、米国による軍事介入の可能性もあると示唆した。
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深夜、トルコ南部のガズィアンテップ市で爆弾を積んだ車が爆発し、12歳の子供1人を含む9人が死亡した。
AFP, August 20, 2012、Akhbar al-Sharq, August 22, 2012、Alarabia.net, August 20, 2012、al-Hayat, August 21, 2012、Kull-na Shurakaʼ, August 20, 2012、al-Kurdiya News, August
20, 2012、LBCI, August 20, 2012、al-Manar, August 20, 2012、Naharnet.com,
August 20, 2012、NNA, August 20, 2012、Reuters, August 20, 2012、SANA, August
20, 2012、al-Shaffāf, August 20, 2012などをもとに作成。
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