アレッポ県北西部でのダーイシュの攻勢を受け、反体制武装集団はPYD主導のシリア民主軍に所属する革命家軍と停戦、マーリア市近郊のアイン・イーサー村をシリア民主軍に譲渡(2016年5月28日)

アレッポ県では、ARA News(5月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加する革命家軍が、マーリア市から約2キロの地点に位置するアイン・イーサー村を支配していた反体制武装集団と同市の支配権の移譲に関して合意、これを受け、反体制武装集団がアイン・イーサー村を撤退、これに代わってシリア民主軍が同地を制圧した。

アイン・イーサー村からの反体制武装集団の撤退は、マーリア市一帯へのダーイシュ(イスラーム国)の攻勢を受けたもので、この合意と合わせて両者は、マーリア市から避難した住民数千世帯を西クルディスタン移行期民政局支配地域に受け入れることで合意した。

AFP, May 28, 2016、AP, May 28, 2016、ARA News, May 28, 2016、Champress, May 28, 2016、al-Hayat, May 29, 2016、Iraqi News, May 28, 2016、Kull-na Shuraka’, May 28, 2016、al-Mada Press, May 28, 2016、Naharnet, May 28, 2016、NNA, May 28, 2016、Reuters, May 28, 2016、SANA, May 28, 2016、UPI, May 28, 2016などをもとに作成。

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