イドリブ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の戦闘機がイドリブ市郊外のシャイフ・バフル村にあるシャームの民のヌスラ戦線の主要拠点を空爆し、司令官ら多数が死亡した。
ARA News(5月31日付)によると、空爆を受けたのはシャーム自由人イスラーム運動の教練キャンプ。
また、クッルナー・シュラカー(5月31日付)によると、サラーキブ市とタッル・マルディーフ村を結ぶ街道で爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、反体制武装集団戦闘員2人を含む3人が死亡した。
ARA News(5月31日付)によると、死亡したのはシャーム自由人イスラーム運動メンバー
このほか同監視団によると、複数の戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市、マアッラトミスリーン市、バーラ村、マアッラト・ヌウマーン市などを空爆した。
また、SANA(5月31日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女性1人と女児1人が負傷した。
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アレッポ県では、ARA News(5月31日付)によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市郊外のカフルハムラ村やアレッポ市ライラムーン地区に対しても実施され、シャーム自由人イスラーム運動の司令官の一人サルマーン・アフマド・アフラス氏がカフルハムラ村で死亡した。
空爆はまたアレッポ市北部入口(カースティールー街道一帯、ハンダラート・キャンプ一帯)に対しても実施され、住民約10人が死亡、20人以上が負傷した。
一方、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯、ICARDA一帯、タッル・ハディーヤ村一帯、カフルナーハー村一帯では、ロシア軍戦闘機がファトフ軍を構成するシャームの民のヌスラ戦線やシャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆した。
他方、SANA(5月31日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市バーブ・ファラジュ地区、ナイル通り地区、ラームーサ地区を砲撃、狙撃し、7人が死亡、13人が負傷した。
AFP, May 31, 2016、AP, May 31, 2016、ARA News, May 31, 2016、Champress, May 31, 2016、al-Hayat, June 1, 2016、Iraqi News, May 31, 2016、Kull-na Shuraka’, May 31, 2016、al-Mada Press, May 31, 2016、Naharnet, May 31, 2016、NNA, May 31, 2016、Reuters, May 31, 2016、SANA, May 31, 2016、UPI, May 31, 2016などをもとに作成。
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