ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サウジアラビアが支援するイスラーム軍が、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構やラフマーン軍団と東グータ地方のマディーラー市、バイト・サワー村、アルバイン市、カフルバトナー町、ハッザ町、ザマルカー町で激しく交戦し、双方の戦闘員合わせて40人以上が死亡した。
死亡した戦闘員のなかには、ラフマーン軍団の司令官(イサーム・カーディー氏)、シャーム解放機構のアルバイン市の「治安司令官」が含まれているという。
戦闘は、イスラーム軍がアルバイン市、カフルバトナー町、アシュアリー農場、マディーラー市、ハッザ町にあるシャーム解放機構とラフマーン軍団の本部に対して、戦車、重火器で攻撃を加えたことで発生したという。
攻撃に関して、イスラーム軍は、ダマスカス県カーブーン区一帯でのシリア軍との戦闘に援軍を派遣することをこれらの武装集団に妨害されたためとしている。
しかし、ラフマーン軍団、シャーム解放機構は声明でこれを否定している。
SNN(4月29日付)は、戦闘の原因について明らかではないとしながら、ダマスカス県カーブーン区でのシリア軍の攻勢を前に、武装集団内で同地からの撤退しようとする意思が生じ始めていることと関係があるのでは、と伝えた。
AFP, April 28, 2017、AP, April 28, 2017、ARA News, April 28, 2017、Champress, April 28, 2017、al-Hayat, April 29, 2017、Kull-na Shuraka’, April 28, 2017、al-Mada Press, April 28, 2017、Naharnet, April 28, 2017、NNA, April 28, 2017、Reuters, April 28, 2017、SANA, April 28, 2017、SNN, April 28, 2017、UPI, April 28, 2017などをもとに作成。
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