西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加するダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・アブー・ハウラ議長は、ダイル・ザウル県奪還を試みて、シリア軍がユーフラテス川を越えることを許さないと述べた。
アブー・ハウラ議長はまた、シリア軍およびその同盟部隊が、ユーフラテス川東岸でダーイシュと戦うシリア民主軍に対して発砲する事例が発生したとしたうえで、こうした攻撃を行わないよう警告した。
アブー・ハウラ議長は「我々と(ユーフラテス川)東岸の間には3キロほどしかない。我が部隊がこの地域に到達したら、同地へのいかなる発砲もダイル・ザウル軍事評議会を狙ったものだとみなされる…。我々は政権とロシアに対して、我々がユーフラテス川域に到達すると告知した。政権もその民兵も東岸にわたることは許されない」と述べた。
ロイター通信(9月15日付)が伝えた。
ダイル・ザウル軍事評議会は、シリア民主軍を主導し、ダイル・ザウル県でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を目的とする「ジャズィーラの嵐」作戦を遂行中。
AFP, September 16, 2017、ANHA, September 16, 2017、AP, September 16, 2017、ARA News, September 16, 2017、Champress, September 16, 2017、al-Hayat, September 17, 2017、Kull-na Shuraka’, September 16, 2017、al-Mada Press, September 16, 2017、Naharnet, September 16, 2017、NNA, September 16, 2017、Reuters, September 16, 2017、SANA, September 16, 2017、UPI, September 16, 2017などをもとに作成。
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