ロイター通信は匿名筋の話として、シリア国内で使用された化学兵器サンプルの成分が一致し、アサド政権による使用が改めて立証されたと伝える(2018年1月30日)

ロイター通信(1月30日付)は、匿名筋の話として、化学兵器禁止機関(OPCW)の複数の実験施設で、シリア軍による化学兵器使用疑惑事件が発生したダマスカス郊外県グータ地方など3カ所で現場から採取したとされるサンプルの比較が行われた結果、その成分が一致した、と伝えた。

検査の対象となったのは、2013年8月のシリア軍によりサリン・ガス使用疑惑事件の調査で採取されたサンプル(2013年9月に国連調査団がダマスカス郊外県グータ地方などで採取)、米国によるミサイル攻撃のきっかけとなった2017年4月4日のイドリブ県ハーン・シャイフーン市で採取されたとされるサンプル、そしてさらには、2013年3月に化学兵器攻撃が発生したアレッポ県ハーン・アサル市で採取されたサンプル。

これにより、シリア政府による化学兵器使用が改めて立証されたという。

AFP, January 30, 2018、ANHA, January 30, 2018、AP, January 30, 2018、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2018、al-Hayat, January 31, 2018、Reuters, January 30, 2018、SANA, January 30, 2018、UPI, January 30, 2018などをもとに作成。

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