ダマスカス郊外県では、SANA(3月4日付)によると、シリア軍が東グータ地方東部一帯でイスラーム軍と戦闘を続け、ナシャービーヤ町、ウーターヤー町、フーシュ・サーリヒーヤ町、フーシュ・ハラーブー村、ハザルマー村、バイト・ナーイム村、アッブ農場、航空大隊基地、運輸連隊基地を制圧した。
シリア人権監視団によると、これにより、シリア軍は東グータ地方の4分の1を制圧、ドゥーマー市から3キロの地点に到達した。
ドゥラル・シャーミーヤ(3月4日付)によると、東グータ地方でのイスラーム軍との戦闘でナシャービーヤ町などを制圧したシリア軍はまた、バイト・サワー村、ハムーリーヤ市に向けて西進を続けた。
シリア人権監視団によると、東グータ地方でのシリア軍地上部隊の戦闘には、ロシア軍顧問が随行し、作戦遂行を支援しているという。
一方、イスラーム軍のハムザ・ビークダール報道官は3日、報道声明を出し、フーシュ・ダワーヒラ村、シャイフーニーヤ村近郊の運輸連隊基地から撤退したことを認めていた。
同地一帯でシリア軍が毒ガスやクラスター弾を多用し、「焦土作戦」を実施したのが、撤退の理由だという。
AFP, March 4, 2018、ANHA, March 4, 2018、AP, March 4, 2018、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2018、March 4, 2018、al-Hayat, March 4, 2018March 5, 2018、Reuters, March 4, 2018、SANA, March 4, 2018、UPI, March 4, 2018などをもとに作成。
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