ロシアの仲介により、イスラエル占領下ゴラン高原に隣接する地域で活動を続けてきた反体制派が停戦に応じる(2018年7月11日)

『ハヤート』(7月12日付)は、反体制派筋の話として、クナイトラ県(イスラエル占領下のゴラン高原)に面する県南西部で活動を続ける反体制武装集団(南部中央作戦司令室)とシリア政府の停戦に向けた交渉がダルアー県のブスラー・シャーム市で行われた。

交渉を仲介するロシア軍当事者和解調整センターは、反体制武装集団に対して、占領下のゴラン高原を見下ろすことができる戦略的要衝のハーッラ丘、カビール丘、サギール丘、サマン丘、ジャービヤ丘、ハムル丘(クナイトラ県)と、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ブン・ワリード軍の支配下にあるヤルムーク川河畔地域に面する丘陵地帯を引き渡すよう要求しているという。

SANA(7月11日付)も、特派員が、ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続けるシャーム解放機構などからなる反体制武装集団(南部中央作戦司令室)とシリア政府の停戦合意が成立したとの情報があると伝えた。

同特派員によると、停戦合意は、ダルアー市ダルアー・バラド地区、ダム街道、避難民キャンプ、サジュナ地区、マンシヤ地区、ガラズ刑務所一帯、穀物サイロ一帯で活動を続けていた武装集団による重火器・中火器の引き渡しを骨子とするという。

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しかし、南部戦線のハーリド・ナーブルスィー大佐は、同地がシリア政府との停戦に応じていないと述べ、これを否定した。

AFP, July 11, 2018、ANHA, July 11, 2018、AP, July 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, July 11, 2018、al-Hayat, July 12, 2018、Reuters, July 11, 2018、SANA, July 11, 2018、UPI, July 11, 2018などをもとに作成。

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