シリア人権監視団はシリア政府が2013年8月の化学兵器使用疑惑事件の証拠隠滅を行っていると指摘(2018年8月20日)

シリア人権監視団は、複数の消息筋の情報として、シリア政府が2013年8月にダマスカス郊外県グータ地方で発生した化学兵器使用疑惑事件の証拠隠滅を行っていると発表した。

同監視団によると、シリア政府は、東グータ地方を制圧した4月以降、犠牲者の埋葬や負傷者の治療にあたったとされる住民ら数十人を尋問し、埋葬場所を突き止めたうえで、遺体を掘り出し、別の場所に移動するなどの証拠隠滅を行っているという。

なお、2013年の事件では、子供80人、女性140人を含む500人が犠牲となったとされている。

AFP, August 20, 2018、ANHA, August 20, 2018、AP, August 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 20, 2018、al-Hayat, August 21, 2018、Reuters, August 20, 2018、SANA, August 20, 2018、UPI, August 20, 2018などをもとに作成。

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