国民解放戦線に所属するシャーム自由人イスラーム運動がイドリブ県マアッラト・ヌウマーン市にあるトルコ宗教庁の食品処理場を襲撃(2018年8月22日)

国民解放戦線は声明を出し、主要所属組織の一つでアル=カーイダの系譜を汲むシャーム自由人イスラーム運動が、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市にあるトルコ宗教庁の食品処理場を襲撃したと発表、襲撃に至った理由を明らかにした。

声明によると、この食品処理場は、増加を続けるマアッラト・ヌウマーン市住民に供給される食肉の処理を行っていたが、イード・アドハー(犠牲祭)の2日目にあたる22日に、施設入り口で発生した住民どうしの口論を処理場の警備員が注意したことに一部の住民が逆上、施設労働者と住民の対立に発展したために、シャーム自由人イスラーム運動に介入したのだという。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

なお「シリア対応調整者」(https://www.facebook.com/humanitarianresponse1/)が発表した声明によると、シャーム自由人イスラーム運動は、施設に突入し、トルコ人従業員ら多数を逮捕し、機材や食肉を押収したという。

al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018

AFP, August 22, 2018、ANHA, August 22, 2018、AP, August 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, August 22, 2018、al-Hayat, August 23, 2018、Reuters, August 22, 2018、SANA, August 22, 2018、UPI, August 22, 2018などをもとに作成。

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