新興のアル=カーイダ系組織フッラース・ディーン機構、アンサール・ディーン戦線、アンサール・タウヒード、アンサール・イスラーム集団からなる「信者を煽れ」作戦司令室は声明を出し、アレッポ県西部やイドリブ県で1月1日から戦闘を続けているシリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線に対して、シャリーア法廷に問題を委ね、対立を解消するよう呼びかけた。
声明によると、「信者を煽れ」作戦司令室が対立解消のイニシアチブを発揮しているのは「解放区のスンナの民に対する国際的な陰謀や現下の状況によって、彼ら(スンナの民)のジハード、革命が粛清され…、解放区が紛争と内部対立に陥る」ことを危惧したためで、ウラマー、シャイフ、ムジャーヒディーンに対してはこのイニシアチブを採用することを、武装集団に対しては、対立を回避し、敵に対峙するよう呼びかけた。
AFP, January 7, 2019、ANHA, January 7, 2019、AP, January 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2019、al-Hayat, January 8, 2019、Reuters, January 7, 2019、SANA, January 7, 2019、UPI, January 7, 2019などをもとに作成。
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