国民解放戦線はシャーム解放機構との対立解消を呼びかけるアル=カーイダ系の「信者を煽れ」作戦司令室のイニシアチブを事実上拒否(2019年1月7日)

トルコの庇護を受ける国民解放戦線のナージー・ムスタファー報道官(大尉)は、シャーム解放機構との対立解消に向けた「信者を煽れ」作戦司令室のイニシアチブに関して報道向け声明を出し、「我々の姿勢は常に確固たるもので、革命当初から変わらないことを明言する。その姿勢とはアッラーの法に完全に委ね、その裁定を求めるというものだ」としつつ、シャーム解放機構に関しては「我々は、革命当初からの敵の確固たる姿勢についても警告したい。それはアッラーの裁定を拒み、傲慢な態度をとり、口実や嘘を並べてそれに背くというものだ」と非難した。

そのうえで、「我々はあらゆる侵略や攻撃の手と戦うだろう…。組織の解体、脅迫、恐喝するいかなる提案も拒否する」と表明し、イニシアチブに消極的な姿勢を示した。

al-Durar al-Shamiya, January 7, 2019

AFP, January 7, 2019、ANHA, January 7, 2019、AP, January 7, 2019、al-Durar al-Shamiya, January 7, 2019、al-Hayat, January 8, 2019、Reuters, January 7, 2019、SANA, January 7, 2019、UPI, January 7, 2019などをもとに作成。

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