ロシア当事者和解調整センターは米国が「人道移送団」の55キロ地帯の通過を拒否したと非難(2019年3月2日)

ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのセルゲイ・ソロマティン(Sergei Solomatin)センター長(大将)は、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)を違法に占領する米軍が、同地に隣接するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプで暮らすシリア難民の帰国を阻止し続けていると批判した。

ソロマティン・センター長は、ロシアの合同連携センター(国外難民と国内避難民の帰還を支援するためのロシア国防省と外務省の合同調整センター)とシリアの国外難民帰還調整委員会の合同委員会本部が難民の帰還に向けた「人道移送団」の通過を要請したにもかかわらず、これを拒否したと述べた。

AFP, March 2, 2019、ANHA, March 2, 2019、AP, March 2, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2019、al-Hayat, March 2, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 2, 2019、Reuters, March 2, 2019、SANA, March 2, 2019、UPI, March 2, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.