トルコ・ロシア両軍がイドリブ県の非武装地帯でパトロール活動を開始(2019年3月8日)

トルコのフルシ・アカル国防大臣は、トルコ・ロシア両軍が、2018年9月17日にイドリブ県を中心とする緊張緩和地帯第1ゾーンで設置合意された非武装地帯でのパトロール活動を開始した、と発表した。

アカル国防大臣は、両軍のパトロール活動に関して「安定維持と停戦に向けた重要なステップ」だと強調しつつ、「シリア政府の停戦違反に我々はもっとも強く抗議している…。我々はシリア政府が停戦を遵守することを期待しており、ロシアにシリア軍の攻撃を停止させるよう求めている」と述べた。

また、「(シリア軍の)攻撃が続けば、(住民の)避難が始まる。350万の難民はトルコや欧州に留まるだけでなく、米国にも流れるだろう」と付言した。
アナトリア通信(3月8日付)が伝えた。

ドゥラル・シャーミーヤ(3月8日付)によると、トルコ軍はアレッポ県南部アイス村近郊(アイス丘)に駐留する監視部隊が県南部一帯でパトロール活動を行ったという。

AFP, March 8, 2019、Anadolu Ajansı, March 8, 2019、ANHA, March 8, 2019、AP, March 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2019、al-Hayat, March 9, 2019、Reuters, March 8, 2019、SANA, March 8, 2019、UPI, March 8, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.