親トルコのアフラール軍がハマー県スカイラビーヤ市近郊のシリア軍検問所を攻撃し、7人を殺害(2019年3月9日)

ハマー県では、トルコの庇護を受ける国民解放戦線に所属するアフラール軍(自由人軍)が声明を出し、スカイラビーヤ市近郊にあるシリア軍の検問所を攻撃し、将兵7人を殺害したと発表した。

攻撃は、ガーブ平原一帯に対するシリア軍の砲撃への報復だという。

これに関して、SANA(3月9日付)は、シリア軍はスカイラビーヤ市北で反体制武装集団と交戦したと伝えた。

また、SANAによると、反体制武装集団がムハルダ市を砲撃し、民家1棟が被害を受けた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市、ビダーマー町、ナージヤ村、タッル・マンス村を砲撃し、サラーキブ市で1人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がズィーターン村を砲撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村一帯、タルディーン村一帯を砲撃した。

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ヒムス県では、SANA(3月9日付)によると、アーラーク村近郊にダーイシュ(イスラーム国)が残した地雷に住民が触れて爆発、8人が死亡、11人が負傷した。

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を17件(ラタキア県5件、アレッポ県3件、イドリブ県6件、ハマー県3件)確認したと発表した。

トルコ側の監視チームは停戦違反を17件(イドリブ県5件、ラタキア県4件、ハマー県8件)を確認した。

AFP, March 9, 2019、ANHA, March 9, 2019、AP, March 9, 2019、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2019、al-Hayat, March 10, 2019、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2019、Reuters, March 9, 2019、SANA, March 9, 2019、UPI, March 9, 2019などをもとに作成。

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