シリア対応調整者:2月以降のシリア・ロシア軍によるイドリブ県への攻撃で244人が死亡、16万人がトルコ占領地域に避難(2019年4月8日)

シリア対応調整者はイドリブ県を中心とする反体制派支配地域(緊張緩和地帯第1ゾーン)に対するシリア・ロシア両軍の攻撃に伴う住民の避難状況についての統計を発表した。

それによると、2月2日から4月8日までの約2ヶ月間で、ハマー県北部、アレッポ県西部、イドリブ県で2万5776世帯、16万0583人が攻撃を避けて、トルコの占領下にあるアレッポ県北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域と「オリーブの枝」地域内の35カ所以上に避難しているという。

また、この2ヶ月の間に同地では民間人244人で死亡(うち195人がイドリブ県で、40人がハマー県で、7人がアレッポ県で、2人がラタキア県で死亡)したという。

なお、先週1週間の攻撃での民間人死者数は45人(うち子供14人)だという。

AFP, April 8, 2019、ANHA, April 8, 2019、AP, April 8, 2019、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2019、al-Hayat, April 9, 2019、Reuters, April 8, 2019、SANA, April 8, 2019、UPI, April 8, 2019などをもとに作成。

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