シリアを訪問中のローマ・カトリック教会のピーター・タークソン枢機卿が首都ダマスカスでアサド大統領と会談し、第266代ローマ教皇フランシスコの親書を手渡した。
SANA(7月22日付)によると、親書には、シリアでの安定回復を支持し、シリア国民の苦しみが終わることが願うとする教皇の意思が記されていたという。
タークソン枢機卿との会談で、アサド大統領は、イドリブ県などで活動を続ける「テロリスト」が市民に対する犯罪や攻撃を続ける一方、西側諸国がテロ組織を依然として支援している現状を伝える一方、シリア国民を支援するために、「テロリスト」を支援し、戦争を長引かせようとし、シリア国民に制裁を科し続ける国に圧力をかけ、政策を転換させ、和平と安定に向けて行動させる必要があると訴えた。
会談には、フランシスコ会神父で教皇庁評議会次官のニコラ・リッカルディ氏、駐シリア・ローマ法王庁大使のマリオ・ゼナリ枢機卿が同席した。
AFP, July 22, 2019、ANHA, July 22, 2019、AP, July 22, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2019、Reuters, July 22, 2019、SANA, July 22, 2019、SOHR, July 22, 2019、UPI, July 22, 2019などをもとに作成。
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