シリア軍の爆撃で破壊された建物の瓦礫に埋もれながらも、赤ん坊を助けようとした女の子が死亡(2019年7月26日)

CNN(7月26日付)など西側メディアは、シリア軍の爆撃で破壊された建物の瓦礫に埋もれながらも、赤ん坊を助けようとしている女の子の写真を公開した。

写真は、7月24日にイドリブ県アリーハー市で、反体制系サイトのSY24のカメラマン・バッシャール・シャイフ氏によって撮影されたもの。

アリーハー市は、シリアのアル=カーイダと目されるシャーム解放機構が軍事・治安権限を掌握するシリア北西部の反体制派支配地域内に位置する。

写真には、5歳の女の子のリーハーム・アブドゥッラーちゃんが瓦礫に首まで埋まりながらも、崩壊した建物からぶら下がる生後7ヶ月の妹トゥカーちゃんのシャツをつかむ様子が写されている。

また、その背後には、父親のアムジャド氏が、額に手を当て、恐怖の表情で口を開けて、姉妹を見下ろしている様子も写っている。

姉妹は、その後救出され、トゥカーちゃんは無事だったが、重傷を負っていたリーハームちゃんは26日に死亡した。

写真はSY24で25日に公開され、インターネットやSNSで話題となっていた。

AFP, July 26, 2019、ANHA, July 26, 2019、AP, July 26, 2019、CNN, July 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, July 26, 2019、Reuters, July 26, 2019、SANA, July 26, 2019、SOHR, July 26, 2019、SY24, July 26, 2019、UPI, July 26, 2019などをもとに作成。

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