ロシア国防省は米国がシリアから石油を略奪していると非難、その写真を公開(2019年10月26日)

ロシア国防省のイゴール・コナシェンコフ報道官は、モスクワでの記者会見で、シリア南東部で違法な駐留を続ける米軍が、同地の油田地帯で産出された石油を国外に持ち出していると非難、石油を輸送していると思われる車列の衛星画像を公開した。

コナシェンコフ報道官によると、米国が略奪している石油は毎月3000万ドル相当に及ぶ。

コナシェンコフ報道官は「米国が今行っているのは、シリア東部の油田を略奪し、同地を軍事的に支配しようとしている…。これはつまり、国家レベルでの強奪・略奪である…。米国は国際法の慣習や米国の立法に反してシリアとその国民からシリアの石油資源を奪っている」と非難した。

そのうえで「シリアの領内にある地下資源はシリアの所有物であり、ダーイシュ(イスラーム国)でも米国という守護者のものでもない」と強調した。

AFP, October 26, 2019、ANHA, October 26, 2019、AP, October 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, October 26, 2019、Reuters, October 26, 2019、SANA, October 26, 2019、SOHR, October 26, 2019、UPI, October 26, 2019などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.