シリア人権監視団は、トルコによるシリア北東部への侵攻作戦(「平和の泉」作戦)に参加していた武装集団(国民軍)の一部が、ラッカ県タッル・アブヤド市近郊で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に保有していた武器弾薬を引き渡し、その見返りとして、アレッポ県マンビジュ市に逃亡するのを黙認されたと発表した。
この武装集団は、マンビジュ市からアレッポ県ジャラーブルス市を経て、最終的には、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県へと移動する予定で、戦闘員が続々とマンビジュ市方面に向かい始めているが、ロシア軍はこの動きを拒否しているという。
AFP, December 26, 2019、ANHA, December 26, 2019、AP, December 26, 2019、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2019、Reuters, December 26, 2019、SANA, December 26, 2019、SOHR, December 26, 2019、UPI, December 26, 2019などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.