アサド大統領のいとこで、ビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏の弟にあたるイーハーブ・マフルーフ氏が兄との意見の相違を暴露、大統領に忠誠を示す(2020年5月22日)

アサド大統領のいとこで、ビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏の弟にあたるイーハーブ・マフルーフ氏が、フェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100001115828286)を通じて、自身がシリアテルの取締役副会長を辞職したとの情報についてコメントを出した。

コメントの内容は以下の通り:

私がシリアテル取締役会副会長を辞任したことに関してメディアで流れている情報について、あなた方に明らかにしておきたい。

会社の法律を尊重して、メディアでのいかなる論争にも介入したくはなかった…。だが、メディアを通じて、誤った考えが私のもとに寄せられてきたことを受けて、きちんと明らかにしておきたいと考えた。私は、いかなる勢力からのいかなる圧力にも晒されてない…。私の辞任は、シリアテルの取締役会長であるラーミー・マフルーフ氏が、政府職員に対して、メディア、法務・財務ファイルを乱用していることをめぐって意見の相違が生じた結果だ…。

みなさん、結局のところ、この世のすべての財…、この世の会社は、我らが大統領にして指導者であるバッシャール・ハーフィズ・アサドの指導に対する私の忠誠を揺るがすことはない…。ありがとう…。

コメントは、ラーミー・マフルーフ氏が、5月17日のビデオ・メッセージで、イーハーブ氏が治安当局の圧力と追及を受けてシリアテル社の取締会副会長の職を辞職させられたと述べていた。

AFP, May 22, 2020、ANHA, May 22, 2020、AP, May 22, 2020、al-Durar al-Shamiya, May 22, 2020、Reuters, May 22, 2020、SANA, May 22, 2020、SOHR, May 22, 2020、UPI, May 22, 2020などをもとに作成。

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