アブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー氏、ムハンマド・フィラース・ヤースィーン・ラジューフ氏が大統領選挙への立候補を届け出る(2021年4月19日)

ハンムーダ・サッバーグ人民議会議長は、議会の第2回特別会第2回会合で最高憲法裁判所に2名から大統領選挙への立候補届が提出されたと発表した。

立候補届を出したのはアブドゥッラー・サッルーム・アブドゥッラー氏、ムハンマド・フィラース・ヤースィーン・ラジューフ氏。

サッバーグ人民議会議長によると、両名とも立候補に必要な人民議会議員35人からの文書による支持を受けることになる。

SANA(4月19日付)が伝えた。

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ハバル(4月19日付)などによると、アブドゥッラー氏の経歴は以下の通り:

1956年3月4日、アレッポ県カズル・マズラア村(アアザーズ市近郊)生まれ。

ダマスカス大学法学部卒。

前人民議会担当国務大臣(イマード・ハミース内閣(2016年7月~2020年6月)、第1次フサイン・アルヌース内閣(2020年6月~8月))。

元人民議会議員(第8期(2003~2007年)、第1期(2012~2016年))。

シリア学生国民連合執行局員(1985~2005年)。

社会主義統一主義者党員。ダマスカス郊外支部書記長、政治局員などを歴任。

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スナック・シリアン(4月19日付)などによると、ラジューフ氏の経歴は以下の通り:

1966年6月13日、ダマスカス県西マッザ・ヴィーラート地区生まれ。

自称「愛国的政治家、ジャーナリスト」、ビジネスマン。

2014年の大統領選挙でも立候補を届け出たが、最高憲法裁判所によって却下されていた。

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SANA(4月19日付)は、5月26日に投票が予定されている大統領選挙に向けて、各国在外公館が、総選挙法(2014年施行)の規定に基づき、在外居住者への有権者登録を呼びかけたと伝えた。

各国在外公館は、投票日時点で18才以上に達している在外居住者のうち、選挙への参加を希望する者に対して、4月25日までの登録を呼びかけている。

AFP, April 19, 2021、ANHA, April 19, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2021、al-Khabar, April 19, 2021、Reuters, April 19, 2021、SANA, April 19, 2021、Snack Syrian, April 19, 2021、SOHR, April 19, 2021などをもとに作成。

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