トルコ軍憲兵隊がイドリブ県国境で子供に発砲、IDPsキャンプの住民と衝突、アル=カーイダが両者を引き離す(2021年5月21日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アティマ村に近いカラーマ国内避難民(IDPs)キャンプに近い国境地帯で羊を放牧していたハマー県ラターミナ町出身のIDPsの子供に対して、トルコ軍憲兵隊が発砲、胸を撃たれて重傷を負った。

事件を受けて、キャンプの若者らが武装して、子供を狙撃したトルコ軍の拠点を襲撃し、トルコ軍が設営していたキャンプで火災が発生した。

これに対して、トルコ軍は応戦し、若者複数人が負傷した。

また、シリアのアル=カーイダで、同地の軍事・治安権限を握るシャーム解放機構が部隊を派遣し、国境に設置されている鉄柵や防御壁に沿って展開し、両者の引き離しを行った。

一方、シリア人権監視団によると、サルキーン市では、トルコの庇護を受けるシリア国民軍の司令官の車に仕掛けられていた爆弾が爆発し、司令官1人が死亡した。

AFP, May 21, 2021、ANHA, May 21, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 21, 2021、Reuters, May 21, 2021、SANA, May 21, 2021、SOHR, May 21, 2021などをもとに作成。

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