シャーム解放機構によって反体制派支配地の自治を委託されているシリア救国内閣が、新設した士官学校において初となる修了式を行い、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者や、シリア救国内閣の幹部、「決戦」作戦司令室の軍・治安関係者らが参列(2022年9月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団、イナブ・バラディー(9月6日付)などによると、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によって反体制派支配地(「解放区」)の自治を委託されているシリア救国内閣が、新設した士官学校において初となる修了式を行い、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者や、シリア救国内閣の幹部、「決戦」作戦司令室の軍・治安関係者らが参列した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)、イッザ軍などからなる武装連合体。

第1期となる教練コース「殉教者アブー・ウマル・サラーキブ」コースには、シャーム解放機構、イッザ軍、ナスル軍、シャーム自由人イスラーム運動などの士官クラスの戦闘員400人のが参加し、6ヵ月にわたって訓練を行ってきた。

士官学校は、シリア救国内閣が2021年10月に設置を発表していた。

シリア人権監視団によると、シャーム救国戦線は、「解放区」で活動する武装集団を統合し、直轄管理することをめざしている。









AFP, September 6, 2022、ANHA, September 6, 2022、al-Durar al-Shamiya, September 6, 2022、‘Inab Baladi, September 6, 2022、Reuters, September 6, 2022、SANA, September 6, 2022、SOHR, September 6, 2022などをもとに作成。

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